ONE PIECE 巻十二  ”伝説は始まった”


第100話 ”伝説は始まった”

  これらは止めることのできないものだ
  ”受け継がれる意志”
  ”人の夢”
  ”時代のうねり”
  ――人が『自由』の答えを求める限り
  それらは決して――止まらない
    海賊王 G・ロジャー

大雨・雷。
嵐の中、通りを歩く男。
頭から全身をフードで隠し左顔面に刺青。
「海賊か・・・・・・それもいい・・・」

さて、広場では、バギー生きてました。
雷落ちたのに。元気です。
広場に集まってきた海軍は本部のヤツらでした。
「大物が出てきたら分が悪い!!」
「フン・・海兵などハナから相手に・・・
 誰の鼻がハイカラだァ!!!」
相変わらずのバギーさん。
バギーはまだルフィを追います。
今頃メリー号は灰になってるはずだ・・・と・・・。
ルフィを追うため、バギー変身!!!
モーター装着!バラバラ変形!!組み変え!!!
「”バラバラカーー”!!!」
アルビダはゲレンデセット!!サンダル脱いで摩擦ゼロ!!
ゲレンデ滑って・・・・
「スベスベシュプール!!!」
・・・・便利!!!!(笑)自分の足で滑って行けるなんて・・・。
バギーとアルビダが仲良く(?)発進したところへ・・・
突然の煙。
あっちゅーまに2人も部下も煙に捕まえられました。
「”ホワイト・アウト”!!!」
スモーカー大佐です。
ヤツの体が煙になってます。
「てめェらの相手してる場合じゃねぇんだよ
 『ビローアバイク』を出せ!!!」
”モクモクの実”で海賊どもを一網打尽。
大佐は何かかっこいいバイクで麦わらを追います。
広場で捕まってるバギーとアルビダは、鉄の網でさらに包まってます。
対”悪魔の実”用の監獄弾だって。へー。

メリーのいる港。
モージが火ぃつけようとしてましたが、この大雨。
マッチに火がつきません。
モージ大慌て。でもリッチー空腹。
「貴様ら!!!船から離れろ!!!」
ウソップ到着!!!!
振り返ったモージ、勢いあまって転倒、船で頭強打、失神、リッチー怒り。
「必殺”新鮮卵星”っ!!!」
でもリッチーの唸り声にビビって外してしまいました。。。。んが!
空腹リッチー、新鮮卵を美味しくペロペロ頂きます。
かわいいヤツめ。
その隙にウソップとナミさんは船へ。
ナミさん微妙。まぁ勝った(?)んだからヨシとしましょうや。
一方、通りを爆走のルフィ・ゾロ・サンジ。
「しつこいなあいつら 止まって戦うか」
「やめとけキリがねェ
 それにナミさんが早く船に戻れっつってたんだ」
そんな3人の前方に女性が。
サンジくんレーダー発揮。
後ろを追う海軍も、女性・たしぎ曹長に気づきます。メガネないけど。
「ロロノア・ゾロ!!!
 あなたがロロノアで!!海賊だったとは!!
 私をからかってたんですね!!許せないっ!!!」
「?」
「お前あの娘に何をしたァ!!!」
「てめェこそ海兵だったのか」
「名刀”和道一文字”回収します」
「・・・・やってみな」
ニヤリゾロ。
右手の刀でたしぎの刀を受け、左手でもう一本抜きつつ、
「先行ってろ」
「おう」
ぐはーーー!!!!かっこえーーーーー!!!
激しい刀の応酬。ゾロも感心。
レディに手を出すとは!!とお怒りのサンジくんの首根っこ捕まえてルフィは走ります。
港では大荒れの海でナミさんたちが待ってます。

はじき飛ばされたたしぎの刀。
壁際に彼女を追い詰め、顔の真横に刀を突き立てる。
「この刀は・・・渡せねェんだよ  どうあってもな・・・・!!」
見守る海軍、たしぎが負けたことに驚愕。
「じゃあな 先を急ぐんだ」
刀を納めるゾロ。
「・・・・・・・・!!」
くやしそうなたしぎ。
「なぜ斬らないっ!!!
 私が 女だからですか」

 ゾロはいいね 男の子だから

くいなの顔で、くいなと同じようなこと言うたしぎ。
「女が男より腕力(ちから)がないからって真剣勝負に手を抜かれるなんて屈辱です!!
 いっそ男に生まれたかったなんで気持ち あなたにはわからないでしょうけど・・・・!!
 私は遊びで刀を持ってる訳じゃない!!!!」
黙って聞いてたゾロですが、さすがにかちーーんときました。
「てめェの存在が気にくわねェ!!!」
「んな!!?」
ひねくれた愛情表現のようなゾロの発言。。。ゾロたし・・・・(笑)。
「いいかオマエのその顔っ!!!昔死んだおれの親友そっくりなんだ!!
 しまいにゃあいつと同じ様なことばっかりいいやがって!!!
 マネすんじゃねェよこのパクリ女!!!」
「んな!!!?何をそんな子供みたいな・・・!!!
 失礼な!!!私は私で私のままに生きてるんです!!
 あなたの友達がどんな人かは知りませんけど心外は私の方です!!!
 そっちがパクリじゃないんですかっ!!!」
「何だとコラァ!!!」
痴話喧嘩(違)を見守る部下たち・・・・・(笑)。ゾロたし。ゾロたし。

お先に港へ急いでたルフィ・サンジの前に・・・スモーカー、待ち伏せ。
「お前誰だ!!」
「おれの名はスモーカー  ”海軍本部”の大佐だ
 お前を海へは行かせねェ!!!」
そういっていきなり煙化。ルフィを捕らえます。
サンジくんが顔面にケリをいれますが、煙になったスモさんの顔。逆に捕獲。
「ザコに用はねェ
 ”ホワイト・ブロー”!!!」
民家にたたきつけられるサンジくん。ザコって何さ!!チクショウ!
ルフィ、ゴムゴムの銃で反撃しますが、相変わらずの煙大佐、余裕でかわして背後を取ります。
「お前が3千万ベリーだと!?」
そのまま背中に乗って、地面に顔面からたたきつけます。
「フン 悪運尽きたな」
背中にしょった刀(?)でトドメさそうとしたら・・・・
「そうでもなさそうだが・・・!?」
その手を止めた男は、冒頭で、嵐の中歩いてたフード男。
「・・・・てめェは・・・・・・!!!」
「何だ!!?誰だ!?誰だ!?」
ルフィは顔面押さえつけられてるので誰が来たのか分かりません。
これは伏線でしょうか・・・・・・・。
「政府はてめェの首を欲しがってるぜ」
「世界は我々の答えを待っている・・・・!!!」

「突風だァ!!!!」
吹っ飛ばされる海軍・ルフィ・他いろいろ。
「ルフィ走れ!!!島に閉じこめられるぞ!!!バカでけェ嵐だ!!!」
追いついたゾロ、転がるルフィの首捕まえてダッシュ。
サンジくんはナミさんの予感的中にハートマーク。

「フフ・・・・行って来い!!!それがお前のやり方ならな!!!」
「なぜあの男に手を貸す!!!ドラゴン!!!」
「男の船出を邪魔する理由がどこにある」
ドラゴンと呼ばれたこの男。
あの突風はこいつの仕業?ただの嵐?
スモーカーがルフィのことを「男」と言ったのが個人的に嬉しいです(笑)。

3人、港に到着。
ウソップはロープ掴んで必死に港につけてました。
ただいまーと言うサンジくんたちに対してのナミさんの
「ぐず!!!」
というセリフがスキです。

派出所に戻ったスモーカー。
バギー一味も先程の突風でまんまと逃げてました。
「”麦わら”を追うぞ 船を出せ」
「え!?追うって!?」
「”偉大なる航路”へ入る」
驚く部下たち。そこへたしぎも賛同。
「私はロロノアを許さないっ!!!!
 必ず私の手で仕留めてやる!!!」
「ですが大佐 この町は大佐の管轄で・・・!!!上官が何と言うか・・・」
「『おれに指図するな』と そう言っとけ!!!」
凶悪面スモーカー。

一方、バギー一味も”偉大なる航路”へ行くようです。
モージの顔がボコボコになってるのが笑える。
相当怒られたようで(笑)。
「クソゴムとの決着もある このまま入っちまおう
 なつかしき ”偉大なる航路”!!!」

大荒れの海を進むメリー号。
「あの光を見て」
「島の灯台か」
「”導きの灯”
 あの光の先に”偉大なる航路”の入り口がある」
嵐の甲板に全員出て、その光を見ます。
「どうする?」
「しかしお前何もこんな嵐の中を・・・・なァ!!」
「よっしゃ 偉大なる海に船を浮かべる進水式でもやろうか!!」
「オイ!!!」
ビビるウソップを無視して、樽を引っ張り出してくるサンジくん。
イベント好きですか?

「おれはオールブルーを見つけるために」
「おれは海賊王!!!」
「おれァ大剣豪に」
「私は世界地図を描くため!!」
「お・・お・・おれは勇敢なる海の戦士になるためだ!!!」
各々の夢を、樽に足を上げながら誓う。

 「いくぞ!!!”偉大なる航路”!!!!」

決意とともに樽を壊します。(多分)(え?)
つーか、ナミさん、そんなに足あげたらパンツ見えちゃうよ!!


第101話 ”リヴァース・マウンテン”

「おい大変だ!!ナミ
 光がとぎれた」
メリーに逆さにぶら下がってるルフィ。
雨降ってんのに!!!滑ったらおしまい。
「やべェな!!”導きの灯”なのにな」
でもナミさんは余裕です。だって航海士ですから。
「ほお やるなお前」
「それよりあんた降りなさいよそこ!!」
「いーやこの場所は譲らねェ」
「誰が譲れっつったのよ!!」

海図を見ながら何か困ってるナミさん。
「”偉大なる航路”の入り口は山よ」
皆集合したキッチンにて。
海図を見せながら皆に説明するナミさん。
”導きの灯”が差していたのは、”赤い土の大陸”にあるリヴァース・マウンテン。
山、ですが、そこには運河があります。
船が山登れるわけねぇだろ、とウソップ、
ナミさんの言うことは全て正しいサンジ、
バギーから奪った海図が当てになるのか?というゾロ、
”不思議山か”なルフィ。
「だいたい何でわざわざ”入り口”へ向かう必要があるんだ
 南へ下ればどっからでも入れるんじゃねェのか?」
何かポーズ決めてる(笑)ゾロ。
それを否定するのはルフィ。
「入り口から入った方が気持ちいいだろうが!!!」
気持ちいいて・・・・・(笑)。
「違うっ!!」
ルフィぶん殴ってる間に、嵐はやんでました。
「そんなまさか・・・・嵐に乗って”入り口”まで行けるハズなのに・・・」
外は快晴。波も全然ありません。
「しまった・・・”凪の帯(カーム・ベルト)”に入っちゃった・・・・」
呑気なほかのクルーに、ナミさんは急いで嵐の軌道に戻すよう指示。
「せっかくこんなに晴れてんのに」
「じゃあ説明してあげるわよ!!
 今この船はあんたがさっき言った通り南へ流れちゃったの!!」
「へェ じゃあ”偉大なる航路”に入ったのか?」
「それができたら誰でもやってるわよ!!!」
”偉大なる航路”は、2本の海域に挟まれてます。その海域が、無風の”凪の帯”。
「要するにこの海は・・・・」
突然揺れる船。
「海王類の・・・・・・・・・・・・・・・・・巣なの・・・・」
海から現われたのは、超大型の海王類たち。
その鼻先にメリー号、乗っかっちゃいました。
そいつが海にもぐる瞬間に思いっきり漕げ、と指示するゾロ。ゾロが指示!(笑)
んが。ヤツはくしゃみしちゃいました。
吹っ飛ぶメリー。
向かうは巨大かえるの口の中。
落ちていくウソップ(笑)。ルフィが伸びて何とかセーフ。
で、おかげさまで何とか嵐の中に戻れました。
「これで分かった?入口から入る訳」
「ああ・・・わかった・・・」
ゾロが疲れてる・・・(笑)。
「わかった・・・・・・」
「?何が」
「やっぱり山を登るんだわ」
「まだ言ってんのかお前そんなこと」
ところでやたらとゾロとナミさん会話してませんか!?きゃー!(笑)。
で、入り口ですが、
4つの海の海流があの山に向かっていたら
それらの海流は運河を上り頂上でぶつかる。
そして”偉大なる航路”へと流れ出る・・・・。
「リヴァーズ・マウンテンは”冬島”だからぶつかった海流は表層から深層へもぐる
 誤って運河に入りそこなえば船は大破
 ―海の藻屑ってわけ ・・・わかる?」
とにかく、入り口へきちんと舵を取れればOKと。
「ははーん要するに”不思議山”なんだな?」
「ナミさんすげーぜv」
本当にすごいねナミさん。

「聞いたことねェよ船で山越えなんて」
「おれは少しあるぞ」
「不思議山の話か?」
「いや・・・”偉大なる航路”ってのァ・・・入る前に半分死ぬと聞いた
 簡単には入れねェとわかってた」
ゾロとサンジが話してる間に、ルフィ、不思議山発見。
「待て」
「よォ」
やっと覚醒したウソップへの挨拶ですかサンジくん。
「その後ろの影は何だ!?」

”赤い土の大陸”。てっぺんは雲で見えないようです。
船長の指示で舵をとるサンジ・ウソップ。

「すごい」
「ウソみてェだ・・・
 本当に海が山を登ってやがる・・・」

双眼鏡見ながら呆然のゾロ。
「ずれてるぞ もうちょっと右!!!右!!!」
「右!!?おもかじだァ」
ルフィの指示を受けて動くサンウソですが・・・・・
ボキ。舵折れた。
勢いで転がるサンウソを見るゾロの後頭部がカワイイです。はい。
入り口の柱に一直線なメリー号。
ここでルフィ出動。
脱げた麦わらをちゃんと受け取るゾロ。
「ゴムゴムの・・・風船っ!!!」
柱とメリーの間に挟まって、そのままはじき返します。軌道修正メリー号。
「ルフィ捕まれ!!」
ルフィ、手を伸ばしてゾロに捕まります。
そのまま引っ張り込んで、ルフィ無事帰還。床に刺さったけど。
肩組んで喜んでるサンウソ。仲いいなぁ・・・。

「入ったァーーーーっ!!!」

そして運河を上りきったメリー号。
あとは下るだけ。
よじよじ、と必死にメリーの頭の上に移動する、ものっすご嬉しそうなルフィ。
「おお見えたぞ”偉大なる航路”!!!!」


第102話 ”さて、偉大なる航路”

「ここが世界で一番 偉大な海・・・・・!!!!」

「行けーーーーっ!!!」
かなりテンション上がってるルフィ。
何か聞こえた、というゾロも「知るかーー」とムシ。
「風の音じゃない?変わった地形が多いのよきっと」
このコマ、初期3人です。わーーー!!!!
マストに上ってるウソップとサンジの仲良しコンビ、前方に何か発見。
「ナミさん!!前方に山が見えるぜ!!」
「山?そんなハズないわよ!この先の”双子岬”を越えたら海だらけよ」
ブオオオオオオオ、と聞こえる叫び声のような音。
ルフィもいい加減気づきます。
そして現われたのは・・・・・・

「山じゃねェ!!!」
「クジラだァ!!!」
超ーーーー巨大クジラが運河の出口塞いじゃってます。
メリーから見たらただの壁です。
「どうする!!?」
「戦うか!!!」
「バカね戦えるレベルじゃないでしょ!!?」
「でも進路を塞がれてる!!!」
大慌てな皆さん。
サンジくんは冷静に『目』を探そうとします。
向こうが気づいてるとは限らない。
でもいい加減ぶつかっちゃいます。
ゾロは左に隙間を発見。「とり舵だァ!!!」
舵折れてる!と叫ぶウソップを手伝いに向かうゾロ。
手すりをかっこよく飛び越えます。
ルフィは「そうだいいこと考えた!!!」と叫んで船内へ。嫌な予感がプンプンです。
折れて短くなってる舵を必死に動かすゾロ・ウソップ・サンジ。
それでも、曲がりません。そして・・・・
爆音。
大砲・・・・・・・。一同愕然。
「よしっ!!船止まったか!?」
一応止まったけど、メリーの頭はぶつかって折れた。
飛んでくるメリーを避けつつナミさん、「最・・・悪・・・死んだかも・・・・」
ルフィはメリーの生首(違)を見てショック。
でかいクジラの目を見つつ、一同しばし固まりますが、
クジラに動きがないと見ると、今のうちに逃げろ!と大慌てです。
クジラがトロイのか、気づかれてません。
でも再び叫びだすクジラ。
こんな至近距離で咆哮されちゃ耳にキビシイ。
必死に漕いで逃げようとする船員のなか・・・ルフィはご立腹。

「お前一体おれの特等席に・・・・・・・・
 何してくれてんだァ!!!!!」
クジラの眼球に蹴り直撃。
「アホーーーーっ!!!」
さすがゾロも泣いてます(笑)。

デカイ目がメリー号へと向きます。
かかって来いとか言ってるルフィを、ゾロとウソップで蹴り飛ばして止めます。
クジラも怒ったのか、デカイ口開けてメリーを吸い込みます。
ルフィは船外へ放り飛ばされてしましました。
何とか口の端に捕まって落水は免れましたが・・・・メリー号は・・・・・
バクン。

大人しくなったクジラ。
そのクジラの上で息切らすルフィ。
「どうしよう みんな食われちゃった」

「おいお前!!!吐け!!!みんなを返せ!!!吐け!!!」
ドカドカ殴りますが、クジラは吐くどころか、海に潜ろうと動き出します。
「待ってくれよ!!おれの仲間を返せ!!!
 これから一緒に冒険するんだ!!大切なんだ!!!」
必死なルフィ。
この発言皆が聞いたらちょっと赤面しそうだよね。
marikoはルフィ総攻が好きです(関係ない)
で、ふと横見ると・・・何故か小窓の入り口。。
「は?」
そして潜るクジラ。

「どう思う?」
「どう思うって・・・・」
「どう思えばいいんだよ・・・おれはてっきりクジラにのみこまれたつもりでいたが
 こりゃあ夢か・・・!?」
「・・・ああたぶん夢だ・・・」
メリー号は海に浮かんでました。
目の前には小島、そこには家があって木が生えてて洗濯物とかデッキチェアとか
生活臭がプンプンでした。
「―で?あの島と家は何なの?」
「・・・・・幻だろ」
これも多分ゾロナミの会話だよね!
ウソップは驚きで声も出てないと見た。多分。
「・・・・・じゃあこれは?」
「大王イカだ!!!」
海から出てきた巨大イカ。
その時その大王イカに銛がドドドっと。
向かっていこうとしてたゾロとサンジ、
「人は居るみてェだな」
「人だといいな」
家の中から大王イカをズルズル引っぱってく何者か・・・・。

一方ルフィ。
「何でクジラに扉があって・・・通路があるんだ・・・」
ちゃんと壁の作られた通路で呆然中。

んで、家の中からは誰か出てきました。


第103話 ”クジラ”

「花だ!!!」
「花!?」
指差すサンジくん。
「違う!!人か」
ボケではなく真面目な感想ですよ。
現われたのは頭が花っぽい、アジアンなじいちゃんでした。
「あんなじいさんが大王イカを一撃で!!」
「・・・ただの漁かおれ達を助けてくれたのか」
ズルズルとイカを引っぱるじいさん。
その動きをゴク・・と見守る一同。
で、チェアに寝っ転がって新聞読み出すジジィ。
「なんか言えよてめェ!!!」
サンジくんのツッコミ(?)にも無言。
「や・・・戦るなら戦るぞコノ野郎 こっちには大砲があるんだ!!」
「・・・・・・やめておけ・・死人が出るぞ」
ウソップの脅し(?)にも余裕の返答。
「・・・・・・・!!・・・・・へェ誰が死ぬって?」
「私だ」
「お前かよ!!!」
サンジくんツッコミまくりです。
「まァ熱くなるな」
「ナメやがってあんにゃろ」
「おいじいさん教えてくれ あんたは一体誰でここはどこだ」
冷静なゾロが落ち着いて聞きます。が!
「・・・人に質問するときはまず自分から名乗るのが礼儀ってもんじゃないのか?」
「ああ・・・まァそりゃそうだ 悪かった」
「私の名はクロッカス双子峠の灯台守をやっている歳は71才双子座のAB型だ」
「あいつ斬っていいか!!!」
「まァ落ちつけ」
ナイスボケをかまし続けてくれるじいさん。。。
「ここがネズミの腹の中に見えるか!?」
じいさんの言葉に、やっぱりクジラに食われたのか・・・とビビるウソップとナミさん。
「出口ならあそこだ」
あるんかい!!!!!
何故空に扉があるのか、とよく見てみると、その空は『絵』でした。
クジラの腹に空の絵が描いてある。
・・・よほど絵心があるんでしょうなぁ・・・。
「遊び心だ」
遊び心らしい。
で、さっさと出ようとしたら、突然の衝撃。
「始めたか・・・・」
神妙な顔つきのじいさん。
これまたよく見れば、じいさんのいる小島も、島ではなく船。
この海は胃液で、長居すると溶けちまう、と気付くウソップ。
「このクジラが”赤い土の大陸”に頭をぶつけ始めたのだ・・・!!!」
じいさんの言葉にナミさんは思い出します。
あのクジラの額にあった無数のキズ。
空に向かって吠えていた姿。
「苦しんでるのよ・・・・・!!!」
咆哮しながら大陸へと激突していくクジラ。
「そうか!!・・・それが狙いかあのジジイ!!!」
「体の中からこのクジラを殺す気なんだ」
じいさんを睨むナミさんとウソップ。
とりあえず捕鯨に口出しする気のないゾロとサンジにせかされて再び脱出準備。

その頃通路では、暴れだしたクジラのせいで転がるルフィ。

一方、別場所でこそこそ潜入する謎の男と女。
「よーしここまでは潜入成功だ ・・・いいかミス・ウェンズデー
 扉の向こうでが胃袋でおそらくあのジジイがいる
 我々は奴を抹殺せねばならん!!!すべてはクジラのためにだ!!」
「ええMr.9
 私達の町にとってこのクジラは大切なスイートハニーですもの」
銃を片手に話すのは、
王冠かぶったほっぺに「9」の男と、
同じく銃を片手に、服が渦巻いてる美女。

通路を転がされてるルフィも、訳分からんうちに妙な出口から妙な場所へ移動。

胃袋内ではメリー号が動き出しますが、暴れるクジラのせいで思うように出口へいけません。
ルフィの心配もしてます。
中には来てないハズなので。
そうこうしてたら、じいさんが海(胃液)に飛び込みました。
底には、今までクジラが飲み込んだ遺物。
骨や刀や船。
その中をじいさんは出口の方角へ泳いでいきます。

扉の外では、侵入しようとする謎の男女と、
転がった勢いのままそこへ向かっていくルフィ。
そのまま男女に激突して、扉ぶち破って胃袋へ。
「マズイぞミス・ウェンズデー 下は胃酸の海だ!!」
「いやーーーーーっ!!!」
「ル・・・ルフィ・・・!?」
「よォ!!みんな無事だったか!とりあえず助けてくれ!!」
海へと落ちていくルフィを見守るゾロの後頭部・・・。かわい(笑)。
ルフィも、あんた助けに来たのに助け求めてどうするよ。
そして謎の男女と合わせて、着水。
ゾロはとりあえずじいさんは無視してルフィ引き上げを指示。
じいさんは出口に到着、はしごを上って出口横の部屋へいきます。

 やめろラブーン
 もう自分を傷つけるのはやめろ

「鎮静剤もあとわずかか
 新しいのを作らねば・・・」
そうしてじいさんが手にするのは、大砲ばりの巨大な注射器。
それを胃壁に突き刺します。
「その壁は世界の海を分かつ壁
 お前が死ぬまでぶつかろうと砕けはせんのだ・・・!! ラブーン」
そのまま大人しくなるクジラ。

メリー号、謎の2人もちゃんと助けてあげてます。
胡散臭げに取り囲む麦わら一味の中、サンジくんは美女の横に座り込んでチヤホヤ。

「私の目が黒いうちはラブーンに指一本触れさせんぞ!!!」
部屋から出てきたじいさん、2人組に向かってきっぱりと言います。
「だが我々はもう鯨の腹の中
 この胃袋に風穴を開けることだってできるぞ!!!」
そう言ってバズーカぶっ放す2人。
「もう我々の捕鯨の邪魔はさせん!!」
2人の放った砲弾は一直線にクジラの胃壁へ。
じいさん、自らを楯に砲弾を受けとめます。
「まさか・・このクジラを守ったの・・!?」
ナミさんもビックリ。
クジラを殺そうとしていると思ってたじいさんが、
捕鯨に来た2人組からクジラを守った。
そして・・・・・ガン。
「何となく殴っといた!!」
さすがルフィ。
首かしげてたのに、とりあえず2人組撃沈。
女にも容赦なし!
じいさんの小島(船です)に上陸して、2人組はしばりあげ。

「このクジラはアイランドクジラ ”西の海”にのみ生息する世界一デカい種のクジラだ
 名前はラブーン」
この2人組は近くの町の人間で、食糧確保のためにラブーンを狙ってる。
しかしじいさんはそれを許さない。
このラブーンが”赤い土の大陸”にぶつかり続け、吠え続ける理由を知っているから。

昔の話。
灯台守であるクロッカス(じいさんの名前です、今さらですが(笑))は、
リヴァース・マウンテンを下ってきた海賊に会います。
そして彼らを追うようについてきたまだ小さなクジラ、ラブーンに。
海賊とラブーンは”西の海”では共に旅してきたが、さすがにこの航海では置いてきたはずなのに。
仲間と群れをなして行動する動物であるラブーンにとっての仲間は、この海賊たち。
結局ここまでついてきたのです。
船の故障のために数ヶ月も停泊したためにクロッカスも彼らと仲良くなった。
そして、船長に頼まれた。
 『こいつをここで2・3年預かっててくれないか
  必ず世界を一周しここへ戻る』
ラブーンもクロッカスもそれを信じ、待った。
ラブーンは仲間の帰還を待って、ぶつかりながら吠え続ける。

50年前から帰ってこない仲間を信じて。


第104話 ”約束の岬”

クロッカスの案内で、出口から通路を渡るメリー号。
「しかしすげェ水路だな」
「腹にこんな風穴開けてよく生きてんな これも遊び心か?」
「医者の遊び心だ 間違えるな」
クロッカスさんは医者らしい。
「それでクジラの体の中に!」
「これだけデカくなってしまうともう外からの治療は不可能なのだ」
そして扉を開けて、ようやく本物の海へ。
・・・・なんでラブーン生きてんの・・?(笑)。ありえなくね?
で、謎の男女は海へポイ。
「―で?お前ら何だったんだ?」
「うっさいわよ!!あんたには関係ないわ!!」
「いや待てミス・ウェンズデー 関係あるぜ?こいつらが海賊である限りな!!」
「それもそうねMr.9 わが社には大ありね
 覚悟なさい!!!」
バイバイベイビー、と捨て台詞を吐きつつ、クロールで消えていく逞しい2人組。
サンジくんは彼方の美女にハートの煙を飛ばします。
ルフィは落し物を拾います。

とりあえず陸にあがって、灯台の下で休憩。
「しかし50年もこの岬でね まだその仲間の帰りを信じてんのか」
いまだ吠え続けるラブーンを見ながら皆語ります。
「ずいぶん待たせるんだなーその海賊達も」
「バーーカ ここは”偉大なる航路”だぞ」
呑気なルフィへ、サンジくんのイタイ一言。
「死んでんだよ いつまで待とうが帰って来やしねェ・・・・!!」
夢のないサンジの発言にお怒りウソップ。
「だが事実は想像よりも残酷なものだ」
クロッカスさんが漏らす。
「彼らは逃げ出したのだ この”偉大なる航路”からな
 確かな筋の情報で確認済みだ」
しかし逃げるにはあの”凪の帯”を通らねばならない。
つまりは生死不明。
たとえ生きていても、またここに戻ってくることは不可能。
「季節・天候・海流・風向き 全てがデタラメに巡り 一切の常識が通用しないのがこの海
 ”偉大なる航路”の恐怖はたちまち弱い心を支配する」
そうして見捨てられたラブーン。
クロッカスは事実を知ったときに全てをラブーンに話した。
人語を解するラブーンは、クロッカスの話す真実を聞きたくないのか、
その時から、リヴァース・マウンテンに向かって吠え続け、大陸にぶつかり始めた。
「まるで今にも彼らはあの壁の向こうから帰って来るんだと主張するかのように・・・!!」
こう話している間にも、ラブーンは吠え続けている。
「何てクジラだよ・・・裏切られてなお待つか」
「待つ意味もねェのに・・・!!」
「そうだ・・意味をなくすから 私の言葉を拒む
 待つ意味を失うことは何より恐いのだ」
ラブーンはもう故郷には戻れない。
あの海賊たちだけが唯一の仲間で、希望だった。
クロッカスさんは、今さら見殺しにできない、と、
ずっとラブーンの傍で治療をしてきた。
・・って、その間に何故かルフィが『マスト』を持って、ラブーンの背中を爆走。
そのまま頂上到着。
できたばかりの新しい傷口に向かって・・・「ゴムゴムの”生け花”!!!」
メリー号のメインマスト、ぶち折りやがった。
そしてラブーンに突き刺しやがった。。。。
当然、絶叫するラブーン。
あまりの激痛に暴れ狂う。
船壊すなぁ!と叫ぶウソップ。
怒ったラブーン、頭のてっぺんにいるルフィを、丸ごと陸にぶつけます。
おかげでさらにマストが刺さって、再び絶叫ラブーン。
潰れたルフィの心配はクロッカスさんしかしてません(笑)。
さらにルフィは眼球にパンチ。
しかしはじかれて灯台に激突。
ルフィが一体何をしたいのか。
みんな訳分かりません。

「引き分けだ!!!」
向かってきたラブーンに、そう叫ぶルフィ。
止まるラブーン。
「おれは強いだろうが!!!」
ルフィの発言に目を見開くラブーン。
静かに見守るクルーたち。
「おれとお前の勝負はまだついてないから おれ達はまた戦わなきゃならないんだ!!
 お前の仲間は死んだけど おれはお前のライバルだ
 おれ達が”偉大なる航路”を一周したら
 またお前に会いに来るから
 そしたらまたケンカしよう!!!!」

涙をこぼしたラブーンの咆哮は、嬉しい同意の咆哮でした。

読みながらまた泣けてきました。
ルフィ、あんたの器のデカさと男前っぷりにはもう、ダメだ!(爆)。


第105話 ”記録指針(ログポース)”

ラブーンの頭に、ルフィ画の海賊マーク。
傷口にはきちんと絆創膏。
例の、あんな感じの絵です・・・(笑)。
「んん!!!よいよ!!!
 これがおれとお前の”戦いの約束”だっ!!!」
デカい筆片手に満足げなルフィ。
よいよ、てかわいい言い方しますねアナタ。
「おれ達がまたここへ帰って来る時まで
 頭ぶつけてそのマーク消したりすんじゃねェそ!!」
ラブーンに希望を与えた上にさらに自傷行為まで止めさせるなんて・・・!!
天然なのか!?計算なのか!?すごいぜルフィ!

その頃クルーは航海計画立てたりエレファントホンマグロ調理したり折れたマスト直したり昼寝したり。
そこへいきなりナミさんの叫び声。
「羅針盤(コンパス)が・・・!!!壊れちゃった・・・!!!方角を示さない!!!」
そんなナミさんに呆れるクロッカスさん。
「言ったはずだ この海では一切の常識が通用しない
 その羅針盤が壊れているわけではないのだ」
「・・・じゃあまさか磁場が!?」
”偉大なる航路”の島々は鉱物を多く含むので磁気異常が起きる。
加えて海流や風には恒常性がない。
「何も知らずに海へ出れば確実に死ぬ」
「し・・・・知らなかった」
どんまいどんまい、とナミさん。かわいいナミさん。
「知らないナミさんも素敵だ!!」
まさにサンジくんの気持ちです(笑)。
ちなみにその頃ルフィは一人でメシ(サンジ曰く、「エサだてめェは」)食ってます。
「”偉大なる航路”を航海するには『記録指針(ログポース』が必要だ
 磁気を記録することのできる特殊な羅針盤のことだ」
「変な羅針盤か」
「まァ形は異質だな」
「こういうのか?」
「そうそれだ」
”偉大なる航路”外での入手はかなり困難なその羅針盤・・・・・・て、
「何であんたがそれを持ってんのよ!!!」
何故か持ってたルフィを何故かぶち殴るナミさん。
あの妙な2人組の落し物です。
「何でおれを殴る」
「ノリよ」
「ノリか」
そうか。
腕時計みたいな羅針盤。
でも盤にはは球体がついてて、中央にはつるされた針。字盤は無し。
「”偉大なる航路”に点在する島々はある法則にしたがって磁気を帯びていることがわかっている
 つまり島と島とが引き合う磁気をこの『記録指針』に記憶させ次の島への進路とするのだ」
この海では『記録指針』示す記録のみが唯一の頼り。
スタートはこの山から出る7本の磁気のうちの1本を選べる。
そして最終的には、どこの島からスタートしようと、引き合って1本の航路に結びつく。
それが最後にたどり着く島が、『ラフテル』
「”偉大なる航路”の最終地点であり 歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけだ
 伝説の島なのだ」
ウソップはそこに”ひとつなぎの大秘宝”があるのか、とちょっと嬉しそうですが、
誰もそこに辿りつけていないので真相は不明。
「そんなもん 行ってみりゃわかるさ」
にっ、と不敵な笑い。さすがルフィ。
「さー行くかっ!!メシも食ったし」
ルフィ一人で完食。骨まで。
「『記録指針』か・・・・!!大切にしなきゃ・・・これが航海の命運をにぎるんだわ」
腕にはめて見つめるナミさん。
その後ろではサンジくんがお怒りです。
「おのれクソゴム!!!おれはナミさんにもっと!!ナミさんにもっと食ってほしかったんだぞコラァ!!!」
そしてルフィを蹴り飛ばす。
吹っ飛ぶルフィ。
『記録指針』をかすめて・・・・・・・。
パラパラ砕ける『記録指針』。
「・・・・・・・」
ナミさんに見られてへらっと嬉しそうなサンジくん。
「お前ら二人とも頭冷やして来ォーーーい!!!」
ルフィ・サンジ、まとめて蹴り飛ばす。強いぜナミさん。
慌てるナミ・ウソップですが、クロッカスさんが自分のをくれました。
その頃離れた海の上では、謎の2人組が双眼鏡でその様子を観察してます。
「どうやらまだあの女が持ってる様だ」
「まったくドジね!大切な『記録指針』を落とすなんて」
ボートの上で、落し物を取りに来たようです。
「クジラ捕獲任務完了推定時刻はとっくに過ぎている
 早く帰って社長(ボス)に理由を報告しなければ私達はただで済まないわ」
「武器はないが奪い返すしかないな」
そのとき、頭上から何者かが2人に近づきます。
「まさかあれは・・・”アン・ラッキーズ”」
「しまった 手遅れだった!!!」
「Mr.13!!!ミス・フライデー!!!」
謎のラッコ・Mr.13と、謎のハゲタカ・ミス・フライデー。
ハゲタカが何か咥えてます。
ラッコは貝を打って導火線に火を・・・・・。
導火線。着火。ポイ。
ボート爆破。

陸に上がる2人組(生きとんかい)。
同時に上がるルフィ・サンジ。
「お手を ミス・ウェンズデー」
「まあありがとう」
さすがサンジくん。
手が早いわ。
そのまま彼女の肩を抱いて歩いていきます(笑)。
「おいっ!!!頼みがある」

「ウイスキーピーク?何だそれ」
「・・・我々の住む町の名だ・・・です」
2人組、土下座しながらそこに連れてってくれ、とお願い中。
「お前ら一体何者なんだ?」
「王様です」
「うそつけ」
「いで!!」
頬つねるナミさん。てかMr.9のセリフはボケなのか?素なのか?
「いえません!!!しかし!!!町へ帰りたいんです!!!受けた恩は必ず返します!!」
崩れながらお願いするミス・フライデー。
『記録指針』壊れてるけどそれでも乗りたい?と聞くナミさん。
それ聞いて態度豹変2人組。
「あ!でもそういえばクロッカスさんにもらったやつがあったか」
「あなたがたのおひとがらでここはひとつ・・・・・」
カマかけナミさん。
「いいぞ 乗っても」
鶴の一声で乗船決定。

「・・・・そろそろよかろう ”記録(ログ)”がたまったはずだ
 海図通りの場所を指したか?」
「うん大丈夫!!ウイスキーピークを指してる」
航路を選べるのはスタート地点のこの場所だけなのに、
2人組のためにウイスキーピーク行きに決定。
「気に入らねェ時はもう1周するからいいよ」
器デカイねルフィ。
「じゃあな花のおっさん」
「記録指針ありがとう!!」
「行って来い」
「行ってくるぞクジラァ!!!!」
ラブーンも咆哮でお見送り。

「あいつらは・・・我々が待ち望んだ海賊達だろうか・・何とも不思議な空気を持つ男だ
 なァ・・・・ロジャーよ」


第106話 ”歓迎の町”

  ――船はゆく 今日の天候は冬  時々――春
  リヴァーズマウンテンの麓”双子岬”を出た船は一路”ウイスキーピーク”を目指す

雪降るなか、いつもと同じ格好で雪遊びに勤しむルフィとウソップ。
ルフィの”雪だるさん”はなんともかわいい。
ウソップの”スノウクイーン”は芸術作品。何となくカヤに似てる。
一方ナミさんは防寒グッズ着こんでキッチンに。
「ナミさん!!恋の雪かきいか程に!!?」
「止むまで続けてサンジ君」
「イエッサーv」
「おいキミこの船には暖房設備はないのかね」
「寒いわ」
「うっさいわねあんた達 客じゃないんだから雪かきでも手伝ってきなさいよ!!」
2人組は毛布にくるまってます。
外では雷。
「一体どうなってんの!!?ここの天候は」
アセるナミさん。
「君らずいぶんこの”偉大なる航路”をナメてる様だな」
「さっきからずっと舵取ってないけど大丈夫?」
「!?ずっとって ついさっき方角は確認して・・・・」

「あーーーーっ!!!!」

叫ぶナミさん。
「船がいつの間にか反転して進路から逆走してるの!!!
 ほんのちょっと『記録指針』から目を離したスキに!!!波は静かだったのに・・・」
「波に遊ばれてるな」
「あなた本当に航海士?
 ここはそういう海よ 風も空も波も雲も 何一つ信用してはならない
 不変のものは唯一『記録指針』の指す方向のみ!!
 おわかりかしら?」
2人組が偉そうに講釈たれるのを、蹴り飛ばすナミさん。
総員総出で船を動かします。
「人使いのあらい女だ・・・・」
素直に手伝う2人組。結構いいヤツ。
「おい待て風が変わったぞ!!!」
ウソップが気付きます。
「春一番だ」
2人組が優雅に風を受けます(笑)。
その頃ゾロは爆睡中。
ルフィはイルカに夢中。
波が高くなるわ氷山発見するわ霧が出てくるわ・・・・。
その頃ゾロは雪に埋もれて爆睡中。
氷山かすって船底水漏れ、風が強すぎて帆をたたむ、
サンジくんの炊き出しを食う、帆が裂ける、さらに船底損傷、指針からまたズレる。。。。。

カモメが鳴くなか、ようやく海が落ち着きました。
そして我らが剣豪もようやくお目覚め。
「くはっ あ―――寝た・・・・ん?」
全員ぐったり。
「・・・おいおいいくら気候がいいからって全員ダラけすぎだぜ?
 ちゃんと進路はとれてんだろうな」
「「「「「お前・・・!!!」」」」」
総員の心の叫び。。
そしてゾロ、2人組に気付きます。
「・・・なんでお前らがこの船に?」
「おそーーーーっ!!!」
「今そいつらの町へ向かってるんだ」
「まさか送ってやってんのか?何の義理があるわけでもなし」
「うんねェよ」
ルフィも元気そうです。
「おーおー悪ィこと考えてる顔だ・・・名前・・何つったかなお前ら・・」
2人組の前にしゃがみこんでニヤニヤゾロ。
ぎくっ、となる2人組。
「ミ・・Mr.9と申します」
「ミス・ウェンズデーと申します・・・」
「そう・・・どうもその名を初めて聞いた時からひっかかってんだおれは
 どっかで聞いたことがある様な・・・・ない様な・・・!!」
ビビる2人組。
「まァいずれにしろ」 ゴン!!
ナミさんの鉄拳が下ります。
「・・・あんた今までよくものんびりと寝てたわね 起こしても起こしてもグーグーと・・・!!」
ゾロ、ナミさんにたんこぶ3つも作られて訳分かりません。
「気を抜かないでみんな!!まだまだ何が起こるか分からない!!!
 今やっとこの海の恐さが認識できた  ”偉大なる航路”と呼ばれる理由が理解できた!!
 この私の航海術が一切通用しないんだから間違いないわ!!!」
自信満々で爆弾発言なナミさん。
「大丈夫よ!それでもきっと何とかなる!!その証拠に・・・ホラ!!
 一本目の航海が終わった」
ルフィの目の前には・・・・
「島だァ!!!でっけーサボテンがあるぞ!!!」
ゾロ以外、皆嬉しそうに船首から島を眺めます。
その時、2人組が突然手すりの上へ。
「それでは我らはこの辺でおいとまさせて頂くよ!!」
「送ってくれてありがとうハニー達
 縁があったならいずれまた!!」
「「バイバイベイビー」」
決め台詞を吐いて、海に飛び込む2人。
「行っちゃった・・・・・・」
「一体何だったんだあいつらは」
「ほっとけ!!上陸だーーーーっ!!」

正面の川から船でそのまま進みそうです。
「私達にはこの島に滞在しなきゃならない時間があるってことを忘れない様に」
「何で」
「この『記録指針』にこの島の磁力を記録しなきゃ次の島へ進みようがないのよ!!
 それぞれの島で『記録』のたまる早さは違うから 『数時間』でいい島もあれば『数日』かかる島もある」
たとえそこが化け物島でも、何日も滞在しなきゃいけないかもしれない。
何にしろ、ルフィは早く行きたくてうずうずしてます。
「川があるのに入らねェなんておかしいだろ!?」
「まーーあんたはそうだろうけど」
「あいつの言う通りだ 行こうぜ 考えるだけムダだろ」
「ナミさんのことはおれが守るぜ!!」
「お・・おいみんな聞いてくれ・・!!きゅ・・急に 急に持病の『島に入ってはいけない病』が」
ということで(?)逃げ回る準備と戦う準備を忘れずに、いざ進め。

そして・・・・
「ようこそ!!!歓迎の町ウイスキーピークへ!!!」
島の人々、海賊船を見つけて何故か大盛り上がり。
「海の勇者達に万歳!!!」
カワイイ娘たちも見つけてサンジくん目がハート。
ウソップやルフィも、訳分からんけど歓迎されて嬉しそう。

で、迎えてくれたのは、町長のイガラッポイ。
ラッパ持ってます。
どうも喉がよくイガイガするようです。
調子あわせは「マーマーマーマ〜〜♪」です。
「ここは酒造と音楽の盛んな町ウイスキーピーク もてなしはわが町の誇りなのです」
ということで歓迎の宴が開かれます。
「おっさん かみ まきすぎ」
ルフィの気になるのはおっさんの髪型です。
まぁものっすご巻いてますから。
とりあえず、宴に大喜びなルフィ・ウソップ・サンジ。一人はエロキチですが(笑)。
その3人を「3バカ・・」と見守るナミとゾロ。夫婦。夫婦。わは。
ナミさんは町長に『記録』のたまる時間を聞きますが、
堅苦しい話は置いといて、と流されてしまいます。
宴だー!と盛り上がる町を上から見下ろすは、アン・ラッキーズ。。。

 ウイスキーピークの日は暮れる


第107話 ”月光と墓標”

 月が出た―――
 ウイスキーピークの歓迎の宴は続く――

ウソップは得意の武勇伝を話して聞かせます。
女たちは「キャプテンウソップーv」と目がハート。
男どもも彼を称えて乾杯。
ゾロは飲み比べの10人抜き。
ナミさんは12人抜き。
ルフィは20人前のメシ完食。コックも倒れます。
サンジくんは20人の女をはべらかしてます。
捻りハチマキのオヤジが混じってるのが気になりますが。誰だお前(笑)。

さて、同じくウイスキーピークのどっかの家。
Mr.9とミス・フライデーが、仲良く手紙書いてます。
「えーと・・・・そんなわけでして・・・町の食糧調達の任務は失敗に終わりましたが・・・・・
 名誉挽回のため我々はその一味をこのサボテン島へ誘導することに成功いたしまし・・・・た・・
 ことを・・報告いたします・・・・・・早々ベイビー」
Mr.9が頑張って書いた報告書、アンラッキーズBOXへ投函。
「彼らが届けてくれるわ 社長のもとへ・・・」
アンラッキーズBOX、まぁポストだね。
そこには『BAROQUE』の文字。海賊マークとともに。

「・・・・イカン もうヤメだ」
ゾロ、13人目でダウン。
「ら〜りよゾロったらなっさけらい」
ナミさんは15人目のシスター相手にまだイケます。
「あーもーごちそうさま もう食えねェ」
ゴム玉になったルフィ。
それ見て大笑いナミさん。笑い上戸でした。
てかルフィが腹いっぱいになるなんて・・・・コック3人倒れるな、そりゃ。
「あ〜い〜いきもち」
ナミさんもとうとうダウン。
「ふーーなんていい町なんだ」
ウソップもダウン。
「ここは”楽園”だぜェv」
オネエチャンの膝の上に倒れこんで、サンジくんもダウン。
てかそのポジションは、いいのか!?サンジくん!!エロキチめ!!

「騒ぎ疲れて・・・眠ったか・・」
静まり返る町。
「よい夢を・・・冒険者達よ・・・
 今宵も・・・月光に踊るサボテン岩が美しい・・・」
月を見上げるイガラッポイ。
「詩人だねェ Mr.8・・・・!!」
建物の屋根の上にはMr.9とミス・ウェンズデー。
「奴らは?」
「堕ちたよ・・・・地獄へな・・」
イガラッポイ改め、Mr.8。
そしてナミさんと飲み比べてたシスターは、ミス・マンデー。
超ガタイがイイです。
あれは泡立ち麦茶で競ってたので、酔ってません。
「しかしわざわざ”歓迎”をする必要があったのかねェ あんな弱そうなたった5人のガキにだよ・・!?
 港でたたんじまえばよかったんだ ただでさえこの町は今食糧に困ってんだからね
 ・・どうせクジラの肉も期待してなかったし」
「そういう言い方ってないじゃないのよ!!」
「そうだぞ我々だって頑張ったんだ!!」
そんな3人にMr.8はルフィの手配書を見せます。
3千万ベリーの賞金首。
「さっそく船にある金品を全て押収 奴らを縛り上げろ!!
 殺してしまうと3割も値が下がってしまう 政府は公開処刑をやりたがっているからな」
そんな打ち合わせの最中、彼らの頭上から声が。

「・・なァ悪ィんだが あいつら寝かしといてやってくれるか
 昼間の航海でみんな疲れてんだ・・・・」

「ミ・・Mr.8!!ミス・マンデー!! いつの間にか一人部屋から逃げ出して・・・」
「貴様・・!!完全に酔い潰れたハズじゃ・・・・!!!」
月を背中に浮かびあがる、剣を手にした男のシルエット。
「剣士たる者いかなる時も 酒に呑まれる様なバカはやらねェモンさ」
・・・・あまりのかっこよさにキーボード打つ手が止まります(笑)。
何だよこのかっこよさは!!!!
「つまりはこういうことだろ・・・?ここは”賞金稼ぎ”の巣
 意気揚々と”偉大なる航路”へやってきた海賊達を出鼻からカモろうってわけだ・・・!!
 賞金稼ぎざっと100人ってとこか
 相手になるぜ”バロックワークス”」
ゾロが見下ろす町民たちが、次々と武器を手にしていきます。
「き・・貴様なぜわが社の名を・・・!!!?」
「昔おれも似た様なことをやってた時にお前らの会社からスカウトされたことがある
 当然ケったけどな
 ・・・社員達は社内で互いの素性を一切知らせずコードネームで呼び合う
 もちろん社長の居場所正体も社員にすら謎
 ただ忠実に指令を遂行する犯罪集団”バロックワークス”
 へへ・・・秘密だったか?」
「我々の秘密を知っているのなら消すしかあるまい・・・
 また一つ・・・サボテン岩に墓標が増える・・・!!」
遠くから見えた巨大サボテン。
サボテンの針に見えたそれは、哀れな海賊達の墓標でした。
しかしゾロ、そこまで秘密知ってて、何故今まで消されてなかったの?
刺客全員ノシたのかな?強いねゾロ!!!
ていうかかっこいいんだよチクショー!(笑)。

で、Mr.8の「殺せっ!!!!」の合図。
しかしその時既にゾロの姿はそこには無い。
「いないっ・・・!!!」
「どこへ消えた!!?」
ざわめく賞金稼ぎの中心にどーーんといるのが、ゾロ。
ギョッ、と固まる一同。
「・・・オシ、戦るか?」
何そのワクワクした顔は。
かわいいじゃねぇかチクショー!
中心にいるゾロに向かって、取り囲んで銃口を向ける賞金稼ぎ。
案の定、ゾロは消えて、結局同士討ち。
「バカどもが・・・・・・!!」
「また消えたぞ!!速いっ!!!」
見失ってたら、今度はMr.8の背後に。
自慢のカールヘア(笑)に後ろ向きに刀を指すゾロ。
「聞くが 増やす墓標は一つでいいのか・・・・・・?」
あーーかっこいーーー!!
で、ゾロを見つけた連中はまたもや考えなしに銃口向けます。
「バ・・バカよせ!!おれごと撃つ気か」
慌てるMr.8。
彼の持ってたラッパは散弾銃でした。
「”イガラッパ”!!!」
撃たれて倒れる賞金稼ぎ。
ヤられる前にヤる男、Mr.8。
ゾロはまたもや素早く消えます。

「・・・・・!!こりゃ我々といえど・・・ 心してかかる必要がありそうだ」
気合を入れなおすMr.9、ミス・ウェンズデー、Mr.8、ミス・マンデー。

この回からは、ゾロがかっこよすぎて大変です。
どうしよう?(聞かれても)。


第108話 ”100人の賞金稼ぎ”

「どこへ消えた・・・・あの剣士・・・・
 たった一人で我々全員と本気で渡り合えるつもりでいるのか」
まぁ100人いますからねぇ。
「とても我々を”バロックワークス”と認識した上での発言とは思えんな」
ゾロは結構近くの、家の裏にいました。
宴会場では残りのクルーが爆睡中。
「・・・さァ 新入り達を実践で試すいい機会だ
 存分に暴れさせてもらおうか」
とか言ってたら見つかりました。
屋根の真上から銃で撃たれます。
間一髪で避けて室内へ転がりこむゾロ。
しかし窓からは一斉に銃口が向けられてます。
ギリギリ、テーブルの裏に回りこんで、それを楯にして防ぎます。
「――まずは ”雪走”・・・・・!!」
そのテーブルをスパっと叩っ斬って、そのままヒュヒュっと剣を走らせながら外へ。
何が起こったのかわからない、賞金稼ぎたち。
「軽い・・・!!いい刀だ・・・」
そして時間差で賞金稼ぎたちの体が斬れます。
「いたぞこっちだァ!!!」
「うお見つかった」
見つかっても結構呑気なゾロ。かーっこいーー。
はしごを上って屋根の上へ。
しかし待ち受けるのはバズーカ。
体反らして何とか避けます。
「危ねェな」
そんなレベルじゃないと思うよロロノアさん。
起き上がると目前には剣を持った男4人。
そして背後の家の屋根の上からは、ミス・マンデーが酒樽ブン投げます。
ゾロはあせることなく、飛んできた樽をスパパンと4分割。
それぞれが男どもに激突。
「あーあーもったいねェなァ せっかくの酒を・・・」
くやしがるミス・マンデー。
ゾロが今度は鬼徹を手にすると、背後には巨大石オノ持った男。
振り向きざまに剣を振ると、石オノすぱっと切れました。
「何て斬れ味だ・・・”三代鬼徹”
 主人の斬りてェ時にだけ斬れるのが名刀ってもんだが なるほど・・・コイツは問題児だ・・・!!」
斬れ味実感してると、今度はガキんちょがナイフを向けます。
余裕でそのナイフをはじくと、ガキんちょは泣き出して、
寄ってきたシスターは「神のご加護を!」とか言い出します。
「・・・・・・」
見下ろすゾロ。
「”神のご加護目潰し”!!!」
シスターの持ってた十字架から謎の粉噴出。
「そういうコソクなマネはもっと心の綺麗な奴に使うんだな」
刀と銃を手にしてるシスターとガキんちょの背後にあっという間に回るゾロ。
「峰打ちだ 勘弁しろよ」
ゾロたんもちょっとは心が綺麗。
そしてさらにはしごを上ります。
それを追ってはしごを上る賞金稼ぎたち。
と思ったら待ってたゾロ、はしごを力技で壊して倒します。
10人以上が上ってたはしご、建物から外されて落ちていきます。
倒れるはしごを足場にして、向かいの建物へ飛び移るゾロ。
月に浮かぶゾロの姿は空を飛んでいるようです。
かっこいい・・・(しみじみゾロバカ)。
飛んでくるゾロへ向かって一斉射撃。
何故か当たらず(笑)、
「二刀流・・・・”鷹波”!!!!」
全員KO。
着地後、同じように賞金稼ぎどもが飛んできます。
ゾロは自分のいる床を丸く斬っていきます。
「気を付けろ そこ斬れてるぞ」
スタスタとゾロが去った後、その床に着地しズボォ!っとて抜ける海賊たち。
そうして歩くゾロの背後には・・・デカイはしご持ったミス・マンデー。
瞬間、反応して、何とかうつぶせてかわしたゾロ。
「危ねェっ!!かすった!!」
そのまま倒れたゾロを仰向けにさせて、手にメリケン装着したミス・マンデー。
ゾロを押さえつけます。
「カ・イ・リ・キ・メリケン!!!!」
メリケンつけたその手で、ゾロの顔面潰します。
その衝撃は、床一面にヒビを入れるほど。
Mr.8は、これで決着ついた・・と思ってましたが、
「ぎゃあああああああああああ!!!!」
響くはミス・マンデーの叫び声。
「どうした力自慢
 力比べが望みじゃねェのか?」
ミス・マンデーの頭を右手一本で握りつぶすゾロ。
左手は余裕でポケットに。
泡吹いてオちるミス・マンデー。
「うわああ!!ミス・マンデーが力で敗けたァ!!!」
「あり得ねェ!!!ウソだァ!!!」

「続けようか ”バロックワークス”
 ケンカは洒落じゃねェんだぜ?」

・・・・・・・・。
ゾロファンが身悶えるこのコマ(笑)。
額から血を流すゾロ。
凶悪ヅラのゾロ。
流れ落ちる血を『ペロッ・・』と舐めるゾロ。
マジか!!マジか!!!!
かっこよすぎなんじゃてめぇーー!!!!!
はーはー(興奮)(笑)。

「・・・・!!わかったぞ・・解けた・・・・!!あの手配書は海軍のミスだな・・!?」
「・・・そうか・・こいつが3千万ベリーの賞金首なら話はわかる・・!!こいつが本当の船長か・・・!!」
「なるほど・・・だったらそのつもりで戦わなきゃね・・・・そうよね
 あんなニヤけた奴が3千万なんて おかしいと思った・・・!!」

ルフィ、腹ふくらまして寝こけてる間に、船長じゃなくなってしまいました(笑)。


巻十一  巻十三

海賊感想

海賊TOP

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