ONE PIECE 巻十三  ”大丈夫!!!”


第109話 ”責任問題”

「何たる醜態・・・
 たった一人の海賊剣士に敗けてしまっては 社長からこの町を任された我々の責任問題だ」

死屍累々のなか(死んではないと思うが)、2階の屋根のゾロを睨みあげるバロックワークスの3人。
それをニヤリ笑いで見下ろすゾロ。
わぁい男前。

で、Mr.8、おもむろにラッパを口に。
「”イガラッパ”!!!」
ショットガン炸裂。
転がって避けるゾロ。
ゾロの居る屋上に、Mr.9とミス・ウェンズデーは移動します。
Mr.9は軽い身のこなしで軽々と最上階へ。
ミス・ウェンズデーは口笛を鳴らします。
「来なさいカルーーーっ!!!」
呼ばれたのは超カルガモのカルー。
ちなみにお手してます。違うから。お手じゃないから。
「さァ!!豹をも凌ぐあなたの脚力見せてあげるのよ!!」
屋根の上の人間追うのに、豹レベルの脚力いるかな。
むしろ鹿とかの脚力のがいいんじゃないの。
で、手綱を握るミス・ウェンズデーですが、カルーはお座り。
しつけが出来てるんだか出来てないんだか。
ミス・ウェンズデーにどつかれてます。
「・・・何だありゃ・・・」
ゾロも呆れる。
「ハッハッハッハッハ!!他所見していてもいいのか?」
最上階から降ってくる人影。
「このおれのアクロバットについて来れるかっ!!!」
華麗なる動きでゾロへと向かってくるMr.9。
「”熱血ナイン 根性バット”!!!」
彼の武器は金属バットらしい。
青春な技の名前。結構好き。
バットを刀で受けるゾロですが、
「刃こぼれに気をつけな!!」
「・・・・・」
無表情ゾロ。
何だ、怒ったのか。刃こぼれなんぞするかボケェてか。刀系かと思ったらバットで切なかったのか。何だ。
「・・・・ん?どうした青ざめて動けねェか」
と思ったら、いきなりブオっ!っと鬼徹を突きつけるゾロ。素早い動き。
Mr.9、必死でバットを使って刃先を受けますが、
「得意のアクロバットはどうした」
ゾロ、遊んでます。小馬鹿にしてます。
「そんなに見たくば!!とくと見よ!!」
バク転して距離を取ろうとするMr.9ですが、足元は空中でした。
「あ・・・」
「あ〜〜〜〜」
このゾロの顔が!!「あ〜〜〜」の顔が!!!!!
Sっ気たっぷり!!(笑)。
で、そのまま1階までまっさかさまのMr.9。
「もっとマシな奴はいねェのか」
「マシな奴!!!それは私っ!!!覚悟しなさいMr.ブシドー!!」
首にぶら下げた水筒から水飲んでるカルーの上で仁王立ちのミス・ウェンズデー。
「さァ・・・私の体をじっと見てv」
セクシーな渦巻き衣装を露にして・・・・
「”魅惑のメマーイダンス”!!!」
腰をくねくね動かして、胸と腹の渦巻き模様で相手に眩暈を起こさせる!
セクシーな技です(笑)。
素直なゾロ、素直に見て素直に眩暈を起こしてます。
膝をつくゾロ。
「フフv いい子ね」
ゾロ、いい子呼ばわりされてますよ。フフ。
ミス・ウェンズデー、左手の小指のリングから糸を引っ張り出します。
その先には、クジャクの羽根の形の刃物(?)。
それをキュルルルルルと高速回転させながら、
「”孔雀(クジャッキー)スラッシャー”!!!行くのよカルー!!」
ゾロへ突進、のハズが、
「逆だっつーの!!!」
ゾロの右側を走り抜けるカルー。
ゾロの左側通んないと、左手の武器で攻撃は出来ないよ、カルー!
そして止まらないカルー。
叫びながら落ちていくミス・ウェンズデー・・・・・。
「・・・コイツらと戦ってる自分が恥ずかしくなってきた・・・」
頬を赤らめるゾロ!!!
ぎゃー!(笑)。
とか思ってたら、”イガラッパ”!
自分が開けた穴から階下へ消えるゾロ。
間合いの詰め方を考えてたら、落っこちてたMr.9が登場。
「”カッ飛ばせ仕込みバット”!!!」
バットの先っぽが鉄線つけてロケットパンチの如く発射。
そのままゾロの左腕に絡まります。
「腕一本封じたぜ!!!」
念を入れて、自分の腕にも鉄線を絡ませとくMr.9。
一方ミス・ウェンズデーは、腹膨らませたまま寝こけてるルフィを人質に。
「・・・あの野郎せめて起きてから人質になりやがれ」
で、その間に屋上からMr.8が砲撃準備。
紐ネクタイ引っぱったら、グルグル巻きの髪の毛はランチャーに変身!!
マジか!!さすがのゾロもビックリです。
リボンに指引っ掛けて・・・・
「”イガラッパッパ”!!!!」
「オモチャかよあいつは・・・・・!!」
とか言いながら、腕に絡まってる鉄線を引っぱるゾロ。
自分の腕にも絡めてたMr.9、そのまま引っぱられて・・・・・・
飛んできた砲弾に・・・・・・・。相殺(笑)。
そして瀕死(笑)のMr.9をさらに紐ごと引っぱって、今度はミス・ウェンズデーの方にふっ飛ばす。
屋根の上からはなおも砲撃。
「ルフィ!!腹かりるぞ!!」
ぶくぶくのルフィの腹を踏み代替わりにして沈み込んで、一気に屋根の上まで飛んでくゾロ。
そのままMr.8を斬る。

「うっし 終わり」

あーーーかっこいーーー!!(笑)。


第110話 ”夜は終わらない”

カタがついて静まり返った屋外。
ようやくルフィのお目覚め。
「うり?何でおれ外にいるんだ・・・?
 オップ・・・なんか・・・突然ハラが苦しくなったな」
そりゃトランポリンにされましたからね。
ということでまた寝るルフィ。

その頃、バロックワークスのほかのメンバー、ダッシュで逃げてます。
「12以下のナンバーを持つエージェントが・・・!あの4人に敗けるとは思わなかった・・・」
急いで逃げてる5人の男、その前に現れたのは、”13日の金曜日(アンラッキーズ)”。
逃げようとする男どもに制裁を加えようとすると・・・
「待ちな・・・!!!」
出てきたのは2人の影。
「夜中だっていうのにすいぶん賑やかねこの町は」
「・・ケッ・・・つまんねー仕事をおおせつかったモンだぜ・・・こんな前線にわざわざこのおれ達が・・・」
誰だ!と銃を向ける男たち。
アンラッキーズは何か驚いてます。
名乗る2人。
「Mr.5」
「ミス・バレンタイン」

一方ゾロ、やっつけた奴らを一箇所に放り投げてお片づけ中。イイコね。
「ふー・・・やっと・・・静かないい夜になった」
で、屋根の上で町を見下ろしながら美味しくお酒を頂きます。
「? 気のせいか・・?妙な気配が・・・・
キュポン、と酒をラッパ呑みする貴方に惚れました(笑)。
てか、気のせいとか言っちゃダメだよ。自分の感覚信じようよ。

で、Mr.8は根性で意識を取り戻しました。
「ここで・・・朽ちてなるものか・・!!私には・・大切な使命が・・・・!!!」
ヨロヨロと起き上がるMr.8。
「無残なモンだな たった一人の剣士に敗けただと?」
現れたのは、Mr.5とミス・バレンタイン。
Mr.5は何だかファンキーな髪型に、サングラス。
ミス・バレンタインはレモン柄(多分)のワンピースに日傘。
「お前らフザけてんのか?ん?」
「キャハハハハハハハ!!しょせんこれが私達との格の差じゃない?」
任務で来た、というこの2人に、ヨロヨロしながらありがたいと言うMr.9とミス・ウェンズデー。
「・・・・?つまんねェギャグブッこくな」

先程の逃亡の5人は、見事に土に埋められてました。
「・・じゃあ一体何の任務で・・・」
「心当たりはねェか?社長がわざわざこのおれ達を派遣する程の罪・・・」
社長曰く、「おれの秘密を知られた」だそうです。
バロックワークスの社訓は”謎”。
社内の誰の素性も検索してはならない、ましてや社長など。
「よくよく調べ上げていけばある王国の要人がこのバロックワークスに潜り込んでるとわかった」
王冠かぶってるMr.9、慌てますが、あんたじゃない(笑)。
「・・・・!!」
「(バレている・・・・・!!!もはやここまで!!)」
決した表情のミス・ウェンズデーとMr.8。
その様子を屋根の上から見てたゾロ。ついでにその2組の間には風船ルフィが寝てます。
「やべェ・・ルフィ置きっぱなしだぜ・・・」

「罪人の名は アラバスタ王国で今行方不明になっている――」
Mr.5の言葉を遮るように、Mr.8が”イガラッパッパ”発射。
「(指一本触れさせん!!!
  アラバスタ王国護衛隊長の名にかけて!!!)」
「イガラム!!!」
謎の行動な2人に、訳分からんMr.9。
「お逃げください!!!!」
「無駄よ キャハハハハハハ」
ミス・ウェンズデーに蹴りをくらわすミス・バレンタイン。
ポニーテールを止めていた髪飾りが取れて、長い髪がおりるミス・ウェンズデー。
一方Mr.8、もといイガラム。何故か爆発。
「罪人の名は アラバスタ王国護衛隊長イガラム!!・・・そして
 アラバスタ王国”王女” ネフェルタリ・ビビ・・・・・!!」
イガラムの砲撃が全く効いていないMr.5。
「お・・・王女であらせられましたかミス・ウェンズデー!!」
「バカなことやめてよMr.9!!!」
ははーーっと頭を低くするMr.9(笑)。
その間にゾロはちゃっかりルフィ救出。
「お前達2人をバロックワークス社長の名の元に抹殺する」
そう言って、鼻に指突っ込むMr.5。
「ナメんじゃないわよ!!!」
ミス・ウェンズデーも小指のリングをまわしますが、その前に立つのはMr.9。
「事情はさっぱりのみこめねェが・・長くペアを組んだよしみだ 時間を稼いでやる・・・・!!
 さっさと行きな!!ミス・ウェンズデー」
「Mr.9!!!」
「バイバイベイビー」
えらい男前度が急上昇なMr.9。
「”熱血ナイン根性バット”!!!」
そうしてMr.5に向かっていきますが・・・・
「くだらねェ仲間意識は死を招くだけだぜ・・・
 身を持って知れ ”鼻空想(ノーズファンシー)”」

「”砲(キャノン)っ”!!」

吹っ飛ぶMr.9。
てか、『鼻空想砲』・・・・(笑)。
「おいおい何て危ねェハナクソだ・・・・!!」
まさにゾロの言葉通り。。。
そんなゾロの足首を突然イガラムが掴みます。
「剣士殿・・・!!貴殿の力を見こんで理不尽な願い申し奉る!!!」
「まつるな!知るかよ手を離せ!!」
「・・・あの2人組両者とも”能力者”ゆえ私には阻止できん!!かわって王女を守ってくださるまいかっ!!!どうか!!!」
その王女はカルーに乗ってとりあえず逃げてます。
それを追うMr.5とミス・バレンタイン。余裕ぶっこいてます。
「遥か東の大国”アラバスタ王国”まで王女を無事に送り届けて下されば・・!!
 ガナラズや莫大な恩賞をあなだがだに・・・」
傷に苦しみながらも必死にゾロに言うイガラム。
ゾロ、「もっぺん斬るぞ」とか言ってますが。こんな必死に言ってんだから、そんなこと言うなバカ!
「莫大な恩賞ってホント?」

「その話のったv 10億ベリーでいかが?」
「ナミ!!!」

ナミさん、かわいく登場(若干脅してますが(笑))。


第111話 ”秘密犯罪会社”

「てめェ酔い潰れてたんじゃ・・・・」
「あのねー・・・こんな海賊を歓迎する様な怪しすぎる町で安心して酔ってられますかっての
 え・ん・ぎ!!まだまだイケるわよ私っ」
「はーそうかい」
で、10億ベリーですが、さすがにそんな大金、イガラムには約束はできません。
でもナミさんに王女様死ぬわよとか、王女の値段はそれ以下なの、とか言われなおかつ
「出せ」
です。
「脅迫じゃねェか」
ごもっとも。
「ならば 王女を国へ無事送り届けてくださるというのなら!!
 王女に直接交渉して頂ければ確実です!!!」
「・・・・・・!!まず先に助けろってわけね」
「・・・・・・!!こうしている今にも・・!!王女は奴らに命を・・・!!!」
ナミさんがとりあえず折れました。
「さァ!!!行くのよゾロ!!!」
「行くかアホっ!!!」
ちゃっかりナミさん。まぁ当然の流れだよゾロ!!
「何でおれがてめェの勝手な金稼ぎにつき合わなきゃならねェんだ!!」
「あーもーバカねー!!私のお金は私のものだけど私の契約はあんたら全員の契約なのよ!!」
「どこのガキ大将の理屈だぞりゃあ!!!」
剛田さんとこの武くんの理屈です。ジャイアン説です。
「なによちょっと斬ってきてくれるだけでいいのよ!!」
「おれは使われるのが嫌いなんだ!!あのアホコックと違ってなァ!!」
ゾロナミ妄想話に1度は出てくる元ネタ発言ですね。
その間にルフィはトイレへ。まだ風船です。
「そんなこと言ってあんたあいつらに勝てないんじゃないの?」
「何だとてめェもっぺん言ってみろ!!!」
「そんなこと言ってあんたあいつらに勝てないんじゃないの?」
「キレイに言い直してんじゃねェよ!!」
ナミさんに口で勝てると思うなよ(五七五)。
「――ちょっと忘れてない?あんたは私に借りがあるのよ?」
「あァ!?ねェよそんなモン」
ローグタウンで、刀を買うために借りた金。
でも刀は2本とも貰ったのでお金はそのまま返したゾロ。
「だけど利子は3倍で返すって約束だったはず・・!!20万ベリー返済されていません」
まぁそりゃそうだよね。借りた時点でもうゾロの負けだよ。
「借りた金そのまま返したんだからいいだろうが」
「だめ」
「う」
妙にアセってるゾロ。
「あんた”約束”の一つも 守れないの?」
冷たく言うナミさん。
ぐさっと衝撃受けるゾロ。
「言う事聞けばチャラにしてあげてもいいわよ」
してあげる、とは言わないナミさんはさすがです(笑)。
「てめェろくな死に方しねェぞ」
「そうね私は地獄へ堕ちるの」
文句言いながら王女の元へ走るゾロ。
ナミさんの発言は何だか切ないです。そんなことないよナミさーん!!
残ったナミさんに面目ない、と言うイガラム。
「大丈夫よ あいつはバカみたいに強いから」
「・・・王女にもしもの事があったら・・・王国はもう終わりだ  あの方は生きねばならん・・・・!!!!」
悲壮な顔のイガラム。

ミス・ウェンズデーはカルーに乗って逃げてます。
背後では爆発音。Mr.5が追ってきてます。
サボテン岩の後ろに船を泊めているので、そこまで急ぎます。
んが!すぐ背後には既に2人が迫ってます。
そして正面には、ミス・マンデー。
「行きな!ここを抜けたら船に乗れる
 あいつらはここであたしがくい止める」
か・・かっこえーーーミス・マンデー!!!
「あの怪力剣士のおかげでどのみちあたし達は任務失敗のバツを受ける。
 どうせなら 友達の盾になってブチのめされたいもんだ・・・・!!」
友達だって!友達だって!泣けちゃうよ!話が一本書けそうだよ!(笑)。
「行きな!!!」
「ありがとう!!」
「Mr.9に続きお前もかミス・マンデー」
あれだよ、ミス・ウェンズデーはそういう子なんだよ。
周りに影響与えちゃう子なんだよ。
「この・・バロックワークスの恥さらしがァ!!!!」
Mr.5のラリアット。同時に爆発。
仮にも(失礼)女の顔の近くで爆発させやがったなコノヤロウ!
崩れ落ちるミス・マンデー。
「おれは全身を起爆することのできる爆弾人間」
”ボムボムの実”の能力者らしい。そりゃハナクソも爆発するなぁ(笑)。
ということでまたホジホジ。
「”鼻空想砲”!!!!」
ミス・ウェンズデーに向けて発射(?)しますが、
そこに現れたのは、ゾロ。
縦に構えた刀で、ハナクソ綺麗にまっぷたつ。
ゾロとミス・ウェンズデーを裂けて爆発するハナクソ(笑)。
「Mr.ブシドー!!」
おかげで道、塞がれちゃいました。
「ハナクソ斬っちまった!!!」
結構なショックのゾロ。そりゃね・・・・・形見の刀でハナクソ斬っちゃあね・・・。
「畜生っ何てしつこい奴こんな時にっ!!!」
そう言ってスラッシャー回しますが、ゾロはそれを振り返りもせずにスパっと切り落とす。
「早まるな 助けに来たんだ」
「え・・・  私を・・・?」
何、ラブい展開?(違います)。

その頃のナミさん。
イガラムにバロックワークスについて聞きます。
「”秘密犯罪会社”です。社員の誰も社長の顔も名前も知らない
 主な仕事は諜報・暗殺・盗み・賞金稼ぎ 全て社長の指令で動きます」
謎の社長の言う事を皆が聞く訳は・・・・
「バロックワークスの最終目的は”理想国家”の建国」
この会社で手柄をたてれば、その国家での要人の地位が与えられる。
ちなみにコードネームは、社長がMr.0。数字が小さい程、後の地位も高く、強い。
Mr.5以降の強さは異常らしい。
つまりは全員能力者か。

そしてその頃のルフィ。
オトイレも済ましまして、さてもう一眠り、と町を歩いてましたら、その目に飛び込んできたのは・・・・・・
「なんじゃこりゃ〜〜〜!!!」

で、ゾロ。
「なぜアラバスタの王女をかばう」
「おれにもいろいろと事情があるんだよ」
背後に姫を守って立つゾロ。ナイト!ナイトさま!!(笑)。
「いずれにしろおれ達の敵だろ 邪魔だな」
「キャハハ そうね邪魔ね だったら私の能力で・・地面の下にうずめてあげるわ」
不敵な笑いのミス・バレンタイン。
そこへ登場したのはルフィ。
「どうした 手伝いなら要らねェぞ それともお前もあの女に借金が?」

「おれはお前を許さねェ!!!!勝負だ!!!!」
「はァ!!!?」
ルフィ、マジで怒りの顔ですけどー!!


第112話 ”ルフィVSゾロ”

「てめェはまた何をわけのわかんねェこと言い出すんだ!!!」
「うるせェ!!!お前みてェな恩知らずはおれがブッ飛ばしてやる!!!」
あの時ルフィが見たのは、ボロカスにヤラれた町の人。
誰にやられたと聞けば、緑髪の剣士だとか。
「おれ達を歓迎してうまいもんいっぱい食わせてくれた親切な町のみんなを!!!
 一人残らずお前が斬ったんだ!!!!」
ちーーーん!
「いや・・そりゃ斬ったがよ・・・」
「な・・なんてニブイ奴なの」
ゾロがルフィに説明しようとしますが・・・
「いい訳すんなァア!!!!」
「なにィイ!?」
いきなり全力で突っ込んでくるルフィ。そりゃゾロの目玉も飛び出しますよ。
ルフィのパンチを避けるゾロ、その拳は壁をコナゴナに。
「殺す気かァ!!!」
「ああ 死ね!!」
「な・・・・!!!」
ルフィ、大真面目。
「てめェ 話を聞けェ!!!」
ゾロは無抵抗で説明しようとしますが、構わず攻撃してくるルフィ。
「あの野郎(バカ)・・・本気だ・・・!!!」

ということで仲間割れを見つめてるMr.5とミス・バレンタインですが。
とりあえず、王女・ビビの抹殺任務を遂行しようとします。
んが。
キレたゾロに蹴り飛ばされた風船ルフィ(いまだに風船です)にはじかれる2人。
そのまま3人揃って家に突っ込みます。
いい加減機嫌の悪いMr.5。
「コトのついでに2人ともおれ達の手で殺しといてやるよ」
そう言って、起爆準備に腕まくりするMr.5。
それをゲップしたまま見上げるルフィ。

で、3人が突っ込んだ家で再び爆音。
「あっっっっっタマきたわもうっ!!死ぬがいいわっ!!!
 私のこの”キロキロの実”の能力でね!!!」
爆風に乗って宙を舞うミス・バレンタイン。
今の彼女の体重は1kgらしいよ!
「さらに・・・・・・」
「Mr.ブシドー!!よけて!!その女は・・・・」
「うるせェ!!!」
「え・・・」
「今それどころじゃねェんだよ・・・!!!」
ゾロも必死な顔。
爆発の起こった家から出てきたのは・・・・・
ボロッカスになったMr.5を引っぱって、ようやく腹のひっこんだルフィ。
「あーーいい運動して・・・やっと食いもん消化できた・・・」
「ウソ・・・!!バロックワークスのオフィサーエージェントを」
「やっと本気出せる・・・」
ルフィも本気顔。
ゾロはなおも言葉で説得しようとします。
その頃ゾロの真上では完璧ムシされてるミス・バレンタインがふわふわ浮いてます。
「ウソつけェエ!!!敵がメシを食わしてくれるかーーーっ!!!!」
ゾロの単純明快な説明も一蹴。
ミス・バレンタインは空中で必死に能力の説明。
「私の能力は1kgから1万kgまで体重を自在に操ることなのよォ!!!
 くらえ”1万kgプレス”!!!」
これをあっさりかわずゾロ(笑)。
「このウスラバカが!!!ならこっちも殺す気で行くぞ!!!死んで後悔するな!!!」
本気てぬぐい締めて、ヤル気のゾロ。
「上等だァ〜〜!!!」
ミス・ウェンズデーは訳分かりません。
で、ルフィのゴムゴムのバズーカVSゾロの鬼斬り。
お互い技を相殺。
「イイ機会だ・・・”武闘”と”剣術”どっちが強ェか・・・」
「おう!!ハッキリさせとこうじゃねェか!!!」
それから目にも留まらぬ技の応酬。で、2人とも吹っ飛ぶ。
ミス・ウェンズデー、2人が飛んだその間をすり抜けて逃げようかと思ったけど、
再びルフィとゾロが突撃。
「畜生・・・!!こんな奴らにコケにされたとあっちゃ
 ”バロック・ワークス”オフィサーエージェントの名折れだぜ!!!」
「その通りよMr.5!!私達の真の恐ろしさ!!あいつらに見せてあげましょう!!」
で、向かっていく2人ですが・・・・・・・・・・・。
「「ゴチャゴチャうるせェな!!!」」
2人の鬼の如き気迫に押されて、あっちゅーまにビビってしまいます。
「勝負の・・・・・」

「「邪魔だァ!!!」」

見開き使って、ルフィとゾロはミス・バレンタインとMr.5を吹っ飛ばす。
いやんかっこいい(笑)。
顔が見えないのがまたいいね!


第113話 ”大丈夫!!!”

「ウザってェ!!!」
「何だあいつら」
ゾロとルフィ、わー男前!
2人の強さに圧倒されるミス・ウェンズデー。
「さあ決着(ケリ)つけようか」
「おお」
ということで勝負再開・・・・かと思いきや
「やめろっ!!!」
ナミさんのパンチであっという間にケリつきました(笑)。
「あんたらねェ・・・一体何やってんのよ!!まァ・・・一応あの娘を守れたから結果良かったものの
 危うく1億ベリー逃すとこだったのよ!?わかってんの!?」
で、またもや自分を助けるとか言う女の出現に、ミス・ウェンズデーも尋ねます。
「そうね・・その話をしなきゃ・・・ちょっとね・・契約をしない?」
そう言うナミさんの目の前では、またもやルフィとゾロが喧嘩。
でも今度のは子供の喧嘩。蹴ったりほっぺた引っぱったり。
「あばれるなっ!!」
再び鉄拳制裁。ステキだナミさん!!

で、ルフィ、やっと説明聞きました。
「なーーんだ早く言えよ〜〜っ!!
 おれはてっきりあのもてなし料理に好物がなかったから怒ってあいつらを斬ったのかと思ったよ〜っ!!」
「てめェと一緒にすんな!!!」
「あっはっはっはっはっは!!まー気にすんなよ」
・・・・・。
で、ナミさんは契約のことを話したようですが・・・・
「それはムリ!!助けてくれたことにはお礼をいうわ ありがとう」
10億ベリーはムリだそうです。
ナミさんはアラバスタ王国については聞いたこともないそうですが、
アラバスタとは”偉大なる航路”有数の文明大国で、平和な王国、だった。
しかしここ数年で”革命”の動きが現れ、民衆が暴動を起こし国は乱れている。
「ある日私の耳に飛びこんできた組織の名が”バロックワークス”」
この組織によって民衆がそそのかされているらしい。
しかし秘密の組織、それ以上の情報もなければ手も出せない。
「―そこで小さい頃から何かと私の世話をやいてくれているイガラムに頼んだの・・・」
「ちくわのおっさんか」
「・・・・・・・何とかその噂のしっぽだけでもつかんでこのバロックワークスに潜入できないものかと・・・」
何故この王国を脅かすのか、その黒幕と目的を知るために。
「威勢のいい王女だな」
ゾロはどうやらミス・ウェンズデー、もといビビが気に入ったようですね!
「でもバロックワークスの目的なら”理想国家”をつくることなんでしょう?・・・・・・あ ・・まさか」
「その実態 バロックワークスの真の狙いは”アラバスタ王国の乗っ取り”!!!」
それを知ったビビは早く国に帰って真実を国民に伝えねばなりません。
「内乱中ならお金もないか」
ナミさん納得。
「おい黒幕って誰なんだ?」
「社長の正体!!?それは聞かない方がいいわ!!聞かないで!!それだけはいえないっ!!
 あなた達も命を狙われることになる・・・」
焦るビビ。
ナミさんだってそんなのに巻き込まれたくありません。
ルフィは不満そうですが。
んが!!
「ええそうよ いくらあなた達が強くても
 王下七武海の一人”クロコダイル”には決して敵わない!!!」
かぽーーーーん
「いってんじゃねェか・・・・」
ゾロの冷静ツッコミ。
ルフィでさえも口あんぐりです。
ビビはどうやら天然です。
ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・ポン・・・チーン!!!!
一部始終見てたアンラッキーズ、飛び立ちます。。。
「ちょっと何なの!!?今の鳥とラッコ!!!!
 あんたが私達に秘密を喋ったってこと報告に行ったんじゃないの!?どうなの!!?」
「ごめんなさいごめんなさい」
ナミさんもビビも泣いてますが(笑)、ルフィとゾロは嬉しそうです。
「悪くねェな」とか言ってます。
「”偉大なる航路”に入ったとたん七武海に命を狙われるなんてあんまりよ!!」
ナミさん泣いてます。リアルに。
「さっそく会えるとは運がいいぜ」
「どんな奴だろうなー」
「黙れそこ!!!」
呑気な2人。
「短い間でしたけどお世話になりました」
「おいどこ行くんだナミ・・・」
「顔はまだバレてないもん!!逃げる」
スタスタ立ち去るナミさんですが、
行く手を遮るは、似顔絵書きのラッコさん。
ナミ・ルフィ・ゾロの似顔絵完成。
「わっ うまーーーい」
ナミさん笑って拍手。
「これで逃げ場もないってわけね!!!!」
「ご・・ごめんなさい・・・」
「おもしろいなーあいつ」
「そもそもどこへ逃げる気だったんだよ」
ウソップがいれば2人で担当するポジションですね、ナミさん。

「・・・・・・・とりあえずこれでおれ達は3人 バロックワークスの抹殺リストに追加されちまったわけだ・・・」
「なんかゾクゾクするなー!!」
「・・・・・・・・・・・・・・!!!」
「わ・・私の貯金50万ベリーくらいなら」
ヘコむナミさんを慰めるビビです。その慰め方はいかがなものか。
「ご安心なされいっ!!!」
現れたのは・・・・ビビの扮装した・・イガラム・・・・・。ついでに+3人分の人形。
「イガラム・・・・!!その格好は!?」
「うはーっおっさんウケるぞそれ絶対!!」
「もうっ・・ばかばっかり」
さらに落ち込むナミさん(笑)。
イガラム曰く、バロックワークス社長・クロコダイル、今は七武海なので賞金はかかっていないが
海賊時代には8千万ベリーの賞金首だった。
それを踏まえて(笑)、
「ところで王女をアラバスタまで送り届けて頂く件は・・・・・・」
「ん?何だそれ」
「こいつをウチまで送ってくれとよ」
「あ そういう話だったのか いいぞ」
「8千万ってアーロンの4倍じゃない断んなさいよ!!!」
ゾロが言うと普通の送り迎えみたいだ・・・・。
アーロンの4倍かぁ・・・。でも元気なゾロだったら、ルフィと2人で余裕だったと思うけどね。
「では王女 アラバスタへの『永久指針(エターナルポース)』を私に」
『永久指針』とは、ログポースの永久保存版らしい。
一度記憶した磁気を忘れずに、永久にその島のみを指し続ける。
「いいですかビビ王女 私はこれからあなたになりすまし さらに彼ら3人分のダミー人形を連れ一直線にアラバスタへと舵を取ります」
そうしてバロックワークスの目をくらまして、ビビはルフィの船で通常航路を。
イガラムも通ったことはないが、2・3の島を通ればアラバスタへ着くハズ。
「無事に ・・・祖国で会いましょう」

そして港。
「では・・・王女をよろしくお願いします」
「おっさんそれ絶対ウケるって!!」
「誰にだよ」
え、宴会とかでさ。
イガラムとビビ、握手をして別れます。
「最後までおもろいおっさんだったなー」
「あれで結構頼りになるの」
そして船が水平線上にのったころ。
爆発音とともに、燃え上がる海。
「バカな・・・!!もう追っ手が・・・!!?」
海から目を逸らさないビビ。
「立派だった!!!」
そう言ってメリーへと向かうルフィ。
「ナミ!!ログは」
「だ・・大丈夫 もうたまってる」
「そいつを連れて来い 船を出す!!」
ゾロも冷静に指示。
「ビビ!!急いで 私達が見つかったら水の泡でしょ!!?」
そう叫んでビビの肩を掴むナミさん。
ビビは泣く事もなく、海から目を逸らさない。
噛み締めた唇からは血が流れます。
それを見たナミさん。
(この娘強い・・・!!!)
「大丈夫!!!あんたをちゃんと・・・アラバスタ王国へ送り届ける!!!」
そう言ってビビを抱きしめる。
「あいつらたった4人でね・・・!!”東の海”を救ったの!!
 ”七武海”なんて目じゃないわ!!!」
その頃ゾロはルフィに、残り2人を起こしてくるよう指示、自分は船へ。お前が船長かよ!!
ウソップ・サンジはまだ寝てます。

読み返しながらまた泣きましたよ。ビビ強い!


第114話 ”進路”

ルフィ、ウソップの鼻とサンジの足を掴んで、そのまま引きずっていきます。
「いくぞ」
2人の抗議、ムシ。
・・・・とりあえず、長いトコを掴んだのかな・・・。
ナミとビビも船へ向かいます。
一足先に船に(迷子にならずに(笑))着いてたゾロ、碇をあげてます。
「おーい 連れて来た!!」
「乗れ!いつでも出せるぞ」
だからお前は船長かっての!!
「あれっ こいつらまた寝てるよ」
それは失神と言うのですよルフィ。
一方ビビは姿の見えないカルーを心配しますが・・・・
「こいつか」
「そこかァ!!!」
「おれより先に乗りこんでたぞ」
ある意味賢い。
「舵を川上へ!!少し上れば支流があるわ 少しでも早く航路にのれる!!」
ビビの指示で、メリー出航。
「なァ!追っ手ってどれくらい来てんのかなァ!」
バロックワークスの社員は2千人くらいいて、ここウイスキーピークの様な町も付近にあるようですが。
「千人ぐらい来たりして!!」
ナミさん、ヘコんでた割には普通に千人とか言ってます。

未だ燃え上がる海。
ダミー人形や船の残骸の中には、たった一人の影。
「ばかね・・・・おとりなんて」

目を覚ましたサンジとウソップ。
あの町が恋しいために抗議全開です。
「おいちょっとあいつらに説明を・・・」
「うん してきた」
ゾロとナミが会話!!これだけでも嬉しいんですって。
ちなみにナミさん的説明とは、鉄拳一発。
いや・・・あの顔の腫れようではもう少しヤッてるか・・・?(笑)。
「霧が出てきた もうすぐ朝ね・・・」

「船を岩場にぶつけないように気をつけなきゃね あー追っ手から逃げられてよかったv」

「な!!!誰だ!!!?」
キッチン前の手すりに腰掛ける女性。
ルフィはあんまりビックリしてませんが。気付いてたのか?
「さっきそこで・・・Mr.8に会ったわよ?ミス・ウェンズデー・・・」
「まさか・・・あんたがイガラムを・・・!!!」
「どうでもいいけど何でお前はおれ達の船にのってんだ!!」
「何であんたがこんな所にいるの!!?ミス・オールサンデー!!!」
彼女の名はミス・オールサンデー。
バロックワークスの副社長にして最高司令官、そしてMr.0・クロコダイルのパートナー。
社長の正体を知っているのはこの女だけ。
「だから私達はこいつを尾行することで・・・社長の正体を知った・・・!!!」
「正確に言えば・・・・私が尾行させてあげたの・・・」
「何だいい奴じゃん」
「そんなこと知ってたわよ!!!そして私達が正体を知ったことを社長に告げたのもあんたでしょ!!?」
「何だ悪ィ奴だな!!」
「あんたの目的は一体何なの!!?」
ビビ、ルフィの呑気発言はあっさりスルー。
「さァね・・・あなた達が真剣だったから・・・つい協力しちゃったのよ・・
 本気でバロックワークスを敵に回して国を救おうとしてる王女様が・・・あまりにもバカバカしくてね・・・・!!!」
こんな奴にイガラムは。
「ナメんじゃないわよ!!!」
その時、一斉に武装する面々(ルフィ除く)。
一人じゃないよビビ!!
事情を知らないウソップとサンジも、女にパチンコと銃を向けてます。
サンジくんは何となくミス・ウェンズデーのピンチを察して。
「・・・・そういう物騒なもの 私に向けないでくれる?」
そうして、手も触れずにウソップとサンジの体は宙に舞う。そして落下。
「悪魔の実か!!?何の能力だ・・・・!!?」
サンジくん、よく見たら美人のお姉さんだと気付きます。
銃向けてたくせにあっという間に目がハート。
「フフフッ・・そうアセらないでよ
 私は別に何の指令も受けてないわ あなた達と戦う理由はない」
そして今度は、触れもせずにルフィの麦わらを手元に。
「あなたが麦わらの船長ね モンキー・D・ルフィ」
「お前帽子返せケンカ売ってんじゃねェかコノヤロー!!!」
「おれはお前を敵と見切ったぞ出てけコラァ!!!」
帽子取られたらそりゃ怒りますルフィ。
ついでにその背後のマストの裏に隠れて威勢がいいのはウソップです。鼻しか見えてません。
「不運ね・・・バロックワークスに命を狙われる王女を拾ったあなた達も
 こんな少数海賊に護衛される王女も・・・!!
 ・・・そして何よりの不運はあなた達の”記録指針”が示す進路・・!!!」
ミス・オールサンデー曰く、次の島は”リトル・ガーデン”。
「あなた達はおそらく私達が手を下さなくても
 アラバスタへもたどりつけず・・・!!そしてクロコダイルの姿を見ることすらなく全滅するわ」
「するかアホーッ!!!帽子返せ!!!コノヤロー!!」
「コノヤローがお前はーーーっ!!!アホーッ」
「ガキか・・・」
お子様2人の発言に呆れるゾロです。アホ連呼って確かにガキっぽい。
「遠吠えは結構 虚勢をはることなんて誰にもできるわ」
言いながら帽子をはじいてルフィの元へ。
「困難を知ってつっこんで行くのもバカな話」
そうしてビビには”永久指針”を投げ渡す。
アラバスタ1つ手前の何もない島。
社員も知らない航路なので追っ手も来ない。
「なに?あいついい奴なの・・・!?」
「な・・・何でこんな物を・・・・!!」
「・・・・・どうせワナだろ」
女性陣は揃って『もしかして』にすがりそうですが、ゾロは冷静に。
「どうかしら・・・・・」
表情が読めません、ミス・オールサンデー。
ビビは悩みますが、この船に乗せてもらうなら安全な航路の方が・・・と考えます。
「そんなのどっちだっていい・・・・!!」
ビビから永久指針を奪い取るルフィ。
そして握りつぶす。
「アホかお前ーーーっ!!」
ナミさんの飛び蹴りが炸裂しますが、
「この船の進路を お前が決めるなよ!!!!」
ルフィの『ルフィらしさ』に唖然なビビ。
「・・・・・・そう 残念・・・」
「もうっ!!」
「あいつはちくわのおっさんを爆破したからおれはきらいだ!!」
そうだよナミさん!いい奴なわけないよ!忘れてた! 
「・・・私は威勢のいい奴はキライじゃないわ・・・生きてたらまた逢いましょう」
「いや」
ルフィ一蹴。
威勢のいい奴なら王女さまもですよ。
「行くわよパンチ」
「ウィ」
彼女の乗り物はデカいカメでした。優雅!カメ煙草吸ってるし!座席がソファだし!ひさし付いてるし!
「あの女・・・!!いったい何考えてるのかさっぱりわからない」
思わずヘタりこむビビ。
「だったら考えるだけムダね!」
「そういう奴ならこの船にもいるからな」
例えば麦わらの伸びる人とかね。
とりあえず状況さっぱりなウソップとサンジに説明してあげてください。
「・・・私本当にこの船にのってていいのかしら・・ ・・・みんなに迷惑を・・・」
「なーに言ってんの
 あんたのせいで私達の顔はもうわれちゃってんのよ!!メーワクかけたくなかったら初めからそうしてよ!」
「う・・・・・ごめんなさい」
「そうでしょ?ルフィ」
「朝だーーーーっ!!サンジ朝メシーーー!!!」
「どうでもいいのかしら」
多分どうでもいいんです。乗ったもんは乗ったもん。
「さァ日が登った・・・とりあえず船を進めよう!!」
だから早く2人に状況説明を・・・・(笑)。

「まずは”リトルガーデン” 見物ね」
追っかける気ですかミス・オールサンデー。

そしてそのリトルガーデン。
ジャングルのようです。
そこを闊歩する、いかにも獰猛そうなトラ。
そしてそのトラと大差ない大きさの・・・人の足跡。


第115話 ”冒険のリトルガーデン”

ようやく事情を聞けたサンジとウソップ。
サンジはかっこよく(?)決め台詞、ウソップは寝ててよかったーー、と。
「ナミさんちょっとジェラシー?」
「べつに」
何だよサンナミかよ。
「まァだが援護は任せとけ!ちまたじゃ手配書の3千万ベリーじはおれの後頭部にかかってんかねェかって噂でもちきりだ」
ビビってたくせにすぐにこれですウソップ。
「雪降らねーのかなー」
「ふるわけねェだろ」
「降るんだぞ お前寝てたから知らねェんだ」
「?」
そうだね彼は爆睡してたね。
「なァ!!雪はまた降らねェのかなー!!」
呑気な一味です、麦わら。
ビビ曰くは、1本目のあの海が特別なのだとか。
リヴァースマウンテンから出る磁力が全てを狂わせるために荒れまくり。
といっても”偉大なる航路”、ナメてはいけません。
どこの航海でも気を抜かないことが鉄則です。
「おい!!野郎ども!!おれのスペシャルドリンクを飲むか!!?」
「おおーーっ!!」
ナメまくってますなぁ。
ちなみにゾロは足でお返事。
サンジくんはこういう発言して誰も返事しなかったら寂しくヘコむんだろうな。
「いいの!?こんなんで!!!」
ビビからしたら、呑気すぎですコイツら。
ナミさんは慣れたモンで、普通にスペシャルドリンク堪能中。
「なんか・・気が抜けちゃうわ・・・・!!」
「悩む気も失せるでしょ こんな船じゃ」
爽やか笑顔なナミさん。
「・・・・・・・ええ ずいぶん楽・・・・・・」
カモメ鳴くなか、優雅にドリンク堪能。
「おいみんな見ろよ!イルカだぜ」
サンジくんイルカ発見。皆揃ってのどかに見ます。
海面を跳ねるイルカ・・・・・。
・・・・・・。
「デカイわーーーーっ!!!」
デカすぎる。デカすぎるって。
「逃げろーーーっ!!」
「ほいきたキャプテン!!」
船長・ルフィの叫びで野郎ども働きます。

で、ナミさん、ログポースをじっくり確認して、目的の島への到着を宣言。
ミス・オールサンデーの言い方では怪物だの何だのいそうですが、
とりあえずサンジくんは食糧補給がしたいようです。
「・・まるで秘境の地だぜ・・・生い茂るジャングルだ」
「ここが”リトルガーデン”・・・・・!!」
「―そんなかわいらしい名前の土地には見えねェぜ?」
「どのへんがリトルなんだ・・・・!?」
ジャングルの中の川(?)を進んでいくメリー号。
ナミさんが図鑑ですら見たことの無い植物が生い茂る。
そこへ突然獣の鳴き声。
ビビるナミさん。
その様子に鼻の下伸ばすサンジ。気持ちは分かるよ、うん。
「大丈夫さただの鳥だよ そしてここはただの密林 心配ねェ!!」
けれでもサンジの背後を飛んでいる鳥はどう見ても・・・・
「・・・・?トカゲか・・・・?」
あれですね、始祖鳥みたいな。
そして地響き。
メリー号がビリビリと振動する。
「これが・・ただのジャングルから聞こえてくる音なの!!?」
「まるで火山でも噴火したような音だぜ今のはっ!!?」
ビビるナミとウソップですが、サンジは平然。ビビも結構平然。
そしてメリー号の前に現れたのは、虎。体まっぷたつの、虎。
「普通じゃないわっ!!絶対普通じゃない!!!
 何で”密林の王者”の虎が血まみれで倒れるの!!?」
ナミさん、船の上でログが貯まるのを待ってから出発するのを決意。
んが。
「サンジ!!弁当っ!!」
「弁当ォっ!?」
「ああ!!『海賊弁当』!!!」
一人ゾクゾク身震いしてる人いますよー!!
海賊弁当って、野菜抜きのパワー弁当らしいよ。
「冒険のにおいがするっ!!!」
わぁ嬉しそう。
ナミさんが諦めるほどのイキイキっぷり。
サンジくんも素直にキッチンへ。
そんなルフィへ、ビビは自分も一緒に行くと言い出します。
「”記録”がたまるまで気晴らしに!!
 大丈夫よ!!カルーがいるから」
「本人言葉にならないくらい驚いてるけど・・・・」
聞いてないよーっ!みたいな、ね。
ビビには愛情弁当、カルーにもドリンクを用意して、ルフィとビビは出発。
「度胸あるなミス・ウェンズデー」
「さすが敵の会社に潜入するだけあるわ」
天晴れ、ビビ。
「じゃおれもヒマだし 散歩してくる」
あなたの方向感覚じゃ散歩じゃなくて遭難になっちゃうよ!
「おいゾロ!!待て待て!」
「ん?」
サンジくんが『ゾロ』と呼んだ!!!!
食えそうな獣狩ってきてくれってさ。
「ああわかった お前じゃとうてい仕留められそうにねェヤツを狩ってきてやるよ」
「待てコラァ!!!」
ゾロが一言多いのか、サンジくんが挑発に乗りやすいのか。
で、「狩り勝負だ!!!」
「・・・・どいつもこいつもなんであいつら あんなにこうなのかしら」
「わかるぜその気持ち 泣くなおれはてめェの味方だよ・・!!」
結局ゾロもサンジも狩りに行って・・・・・・
・・・ポツーン。
「たよりね〜〜」
「それは私のセリフよ!!!」
結局ナミさんとウソップは2人で船にお留守番。
ナミさんは記憶の糸を辿ります。
リトルガーデンってどっかで聞いたことあるわーーー、て。
ナミさんは自室の本棚漁って調べます。

その頃ルフィ・ビビチームは・・アンモナイト・・・・発見・・・・。
そして彼らに迫ってくる足音・・・・・。
「何で陸に”海王類”がいるんだ!?」
目の前には、・・ブラキオサウルス・・・?
「恐竜っ!!!!」
恐竜です。デカっ。
「じゃあ・・ここは太古の島・・!!」
”偉大なる航路”での航海の難しさ、それ故に島間の交流がなくそれぞれの島は独自の文明を築き上げる。
発達する島もあれば、何の進歩もとげない島もある。
”偉大なる航路”の気候がそれを可能にするのです。
そしてこのリトルガーデンンは・・・
「この島はまさに恐竜達の時代 そのものなんだわ・・・・!!!」
とか言ってるスキにルフィはブラキオの首に飛びついてます。アホー!

ナミも目当ての本を見つけました。
「大変よ!!この島には・・・・」
そんなメリーの前に・・・巨大な影。
「いやああああああっ!!!!」
「ギャあああああ!!!」

 あの住人達にとって・・まるでこの島は”小さな庭”の様だ
 巨人島”リトルガーデン”
 ――この土地をそう呼ぶことにしよう
  探検家ルイ・アーノート


第116話 ”でっけェ”

「何だ・・・・・!?今ナミさんがおれを呼んだような・・・・・」
サンジくん、叫んだけどアナタを呼んだわけではございません。(笑)。
その背後には・・ティラノサウルス!
一方ゾロ、トリケラトプスと対峙して食えるかどうか検討中。
そしてメリー号、ナミとウソップの前に現れたのは・・・・・・・
鎧に兜の巨人族・ブロギー。
デカっ。恐竜ばりです。それ以上かな?
「酒を持っているかと聞いたんだ」
「・・・・・・・・・・!!す・・!!少しなら・・・・・」
「そうか もってるか」
愛想よく笑う。
と思ったら突然叫ぶ。
ビビる2人。
どうやらティラノにケツ噛まれたようです。
そして、ブロギー、手にした斧で恐竜の首、両断。
ひーーっ!
「我こそが!!!エルバフ最強の戦士!!!!ブロギーだ!!!ガバババババ!!!」
恐竜の首片手に勝利の雄たけび。
「肉もとれた!!もてなすぞ!!客人よ!!」
2人はとりあえず、死んだフリ。

その頃のルフィ。
ブラキオくんの頭の上で景色堪能。
火山があるとかでっかい穴ボコあるとか、色々発見。
「危ないったら!!大人しくても恐竜よ!!」
ビビが下から叫びますが、ルフィは気にしない。
ブラキオくんは草食だしね。
「おれのこと気づいてねェよきっと それよりあっちにでっけェ穴ボコあんだよ」
ビビに報告してたら・・・ブラキオくんに頭からはじかれて、そして空中キャッチ=パク。
「食べられてんじゃないのよーーーっ!!!」
と思ったら、突如現れた人物により、ブラキオくんの首まっぷたつ。
食道の途中からルフィ、転がって出てきます。
「ゲギャギャギャギャギャギャギャ!!!活きのいい人間だな!!!久しぶりの客人だ!!!」
その人物は、同じく巨人族のドリー。
こちらは斧ではなく剣です。
転がり出たルフィを掌でキャッチ。
カルーは泡吹いて失神。
「うっは〜〜〜っ!!!でっけェなーっ!!人間か!?」
「ゲギャギャギャギャ 我こそがエルバフ最強の戦士!!ドリーだ!!!」
噂では聞いていたが見るのは初めてなビビ、腰抜けたか?
「お前達 うちへ招待しようっ!!」
「う・・・・!!み・・・・見つかってた」

所変わって、巨人ブロギーの家。
取れたてホヤホヤの恐竜の肉をジューシーに焼いております。
「さァ焼けたぞ食え!!!」
「しょ・・・食欲がありません」
自分の身長ばりのデカさの肉目の前に置かれても。
しかも周りには人骨の山。
「遠慮などするな!!うまいぞ恐竜の肉は!!!」
「食べたくありません」
ナミとウソップ、自分らは太らされて食われるんだーと泣いてます。
「ブロギーさん・・・・・1つ・・質問してもいいですか・・・?」
「ん?どうした娘っ」
ナミさん、勇気を出して島の”記録”のたまる時間を尋ねますが・・・・
「一年だ」
あいたー!!!

こちらは巨人・ドリーの家。
ルフィは当然遠慮することなく恐竜の肉に食らいつきます。
ドリーにはサンジの海賊弁当を。
でもドリーからすれば小指の爪程度ですがね!
「おめェのこの海賊弁当とやらもいけるぜ ちと足りねェがな!!」
「あたり前だろ マズイなんて言ったらぶっ飛ばすぞ!!」
「ギャギャギャ 面白ェチビだ!!!」
「め・・めちゃくちゃ馴染んでる・・・・・・」
さすがはルフィです。
「ところでおっさんは何でここに一人で住んでんだ!?村とかはねェの?」
彼らの村はエルバフという戦士の村、この”偉大なる航路”のどこかにある。
その村の掟。
「例えば村で争いがおっぱじめて互いが引けぬ場合・・・・おれ達はエルバフの神の審判を受ける
 エルバフの神は常に正しき者に加護を与え 正しい奴を生き残らせる」
そしてドリーはある男とただいま決闘中、とのことです。
「正しい方が勝負に勝ち・・・生き残る
 だがかれこれ100年っ てんで決着がつかねェ・・・!!!ゲギャギャギャ」
「100年も戦ってんのか!?」
彼らの寿命は人間の3倍らしいですが、
「100年も経てばケンカの熱も冷めるでしょ!?まだ戦い続ける意味があるの!?
 殺し合いでしょう!!?」
争いには敏感なビビ王女。
その時、火山の噴火が。
「さて・・・じゃあ行くかね・・!!!」
ルフィ、言葉も出ません。
「いつしかお決まりになっちまった ”真ん中山”の噴火は決闘の合図」
「・・・・そんな・・・!100年も殺し合いを続ける程の憎しみなんて・・!!
 争いの理由は一体・・・」
「やめろ!!そんなんじゃねェよ」

「そう 誇りだ」

「理由など とうに忘れた!!!!」

ド迫力の決闘の開始。
ルフィ、圧倒されてぶっ倒れます。
「ど・・・どうしたの!!?」
「まいった・・・・デっケェ」

このルフィがここまで気圧される戦い。
すげーよ!すげーよ!
何て誇り高い!ガキっぽいけどね!でも男だね!


第117話 ”ドリーとブロギー”

さて、こちらは”偉大なる航路”のキューカ島。
プールサイドで優雅にアールグレイを嗜む紳士。・・・紳士・・?うん、とりあえず、紳士で(笑)。
「ヒマだわMr.3」
「ヒマヒマってキミ働くのキライだろうガネ」
「うん」
どうやらバロックワークスのオフィサーエージェント、Mr.3とそのパートナーです。
オフィサーエージェントの特権、休暇を楽しんでる模様です。
え、パートナーは休暇中も一緒なの?そうなの?
「それとね、こういう公の場で軽々とコードネームを呼ぶのもやめたまえよ
 私がMr.3だとばれてしまうガネっ!!!」
いやいやいやいや。あんたのヘアー、3ですから!
わざわざ紐で結んで3を形作ってますから。
「そお?」
あえて深くは突っ込まない彼女はMr.3のパートナー、ミス・ゴールデンウィーク。
ここ数日彼女が眺めている紙切れは・・・・
「社長からの指令」
「はよ言わんかァっ!!!」
数日だまっとったんかい。
何、2人の休暇の邪魔だとでも?いや別に3×GWなんて考えちゃいないがね(笑)。
指令によってMr5の敗北を知ります。
Mr.2あたりがヤラれてくれてたら昇格だったみたいです。
「しょせんあの男は自分の地位を過信した”能力バカ”にすぎないのだ」
またまた優雅にアールグレイを。
イメージでは小指立ってたんですが、今見たら立ってないですね。勝手に想像してゴメンね。
「優れた犯罪者は優れた頭脳によって目的を遂行するものだガネ
 私達がそいつらに教えてやろうじゃないカネ
 『犯罪組織』というものを敵に回すことの恐ろしさ・・・・!!」
ところでバロックワークスのエージェントさん、そろって『私達』とか『おれ達』とか言います。
自分ひとりではなく、常にパートナーと一緒くたにして発言します。
行動するときは互いに声かけるしさ。
Mr.5の言う『くだらねェ仲間意識』、あんたらも結構持ってるよね。

で、リトルガーデンに戻ります。
ドリーとブロギーの激しい決闘。
「互いにそろそろ故郷が恋しいなドリー」
「だから貴様をぶちのめしておれがエルバフへ帰るんだよ!!!ブロギーよ!!」
ドリーの突きをかわして跳び、そのまま斧を振り下ろすブロギー。
その一撃を、兜で受けるドリー。
「数センチ受け違えたら一発即死だぞ!!!」
見てるコッチがヒヤヒヤのウソップ。
「な・・な なんちう戦いだ・・・!!!お互いの全攻撃が急所狙いの一撃必殺・・・!!!」
「こんな殺し合いを100年も・・・!!?」
ナミさん側も経緯を聞いたみたいです。
ナミさん、このスキに逃げようとウソップに言いますが・・・・。
「すげェ・・・」
「ウソップ!!?」
「理由もねェのに・・・・こんな戦いを・・・!!!」
ルフィと同じく、そのスケールのデカさに圧倒されるウソップ。
「はた迷惑なケンカよね・・・」
「バカ野郎!!これが真の男の戦いってもんなんだよ!!」
「・・・・?何それ」
「例えるなら・・・あの2人は・・・自分の胸に”戦士”という旗を一本ずつかかげている・・・それは命よりも大切な旗なんだ!!!
 それを決して折られたくねェ・・・・・・!!!
 だからその旗を守るために今まで100年間もぶつかり続けてきたんだ」
何だかONE PIECEを通して共通の基本形ですね、胸の旗って。
「わかるか!!?これは紛れもなく”戦士達”の”誇り高き決闘”なんだよ!!!」
ナミさんはそんなのに興味ありません。でもウソップは、
「おれはもう少し見てる!!まさにこれなんだ!!おれの目指す”勇敢なる海の戦士”ってのは!!!
 おれはこういう誇り高き男になりてェ!!!」
ウソップにとっての胸の旗、これからずっと後の話、ウォーターセブン編に絡んできてるようなきてないような。
折れてはいけない、折ってはいけない何かを胸に皆持ってるんだよ、と。
そんな感じのドリーとブロギーの戦い。
「・・・ふーん あんた巨人になりたいんだ・・・」
「お前は一体何を聞いてたんだ!!?」
そうは言ってもナミさん、ウソップに付き合って再び腰を下ろします。
「こんな戦士達の暮らす村があるんならおれはいつか行ってみてェなァ・・・・!!!」
え、これって何かの伏線?え?意味深にデカめなコマやしさ。

で、決闘ですが、互いの武器がはじかれますが、今度は素手、というか手盾での殴りあいに。
「7万3千466戦」
「7万3千466引き分け」
そして倒れる2人。
「ガバババババ!!!・・・・・ドリーよ!!!実は酒を客人からもらった・・・!!!」
「・・・・そりゃいい!!久しく飲んでねェ わけてくれ!!!ゲギャギャギャ!!!」

そしてドリーサイド。
ブロギーから分けてもらった酒を飲みます。
「そうか!!向こうの客人もてめェらの仲間か!!鼻の長ェのが一人と女が一人いたが」
「ウソップとナミだ!なんだあいつら!船から下りねェとか言っといてやっぱり冒険好きなんじゃねェか!」
「ならこの酒はおめェらからもらったことにもなるな!!」
ところでビビ、気になってたこと聞きます。
ログがたまるのに1年かかるのは本当なのか。
「この島に来た奴らはたいてい”記録”がたまる前に死んじまうのさ」
恐竜、暑さ、飢え。そしてまた巨人への攻撃ゆえに。
チビ人間(巨人から見て)にとって、この島での1年は長すぎる。
ビビは頭を抱えます。
「そうだなーあきるしなー1年は なんかいい方法はねェのか?おっさん」
そういう問題じゃないだろルフィ。
ドリーたちは”永久指針”を持ってますがそれはエルバフ行き。
しかもそれはこの2人が奪い合ってるものですから。
「それじゃだめだよ おれ達が行きてェのはそこじゃねェんだ ここの次の島に行きてェだけなんだよ なァ」
あ、よかったルフィ、基本はちゃんと押さえてた。目標はアラバスタ(笑)。
「ならば適当に進んでみるか!!?運がよければ行きつくだろうよ!!!」
「だっはっはっはっはっはっは そうすっか!?あっはっはっはっはっは!!着いたりしてなァ!!」
「ゲギャギャギャギャ 本当面白ェチビだ!!ゲギャギャギャギャギャギャギャ!!!」
だから打ち解けすぎですルフィ。

で、ブロギーサイド。
「勇敢なる海の戦士?なんだそりゃあ」
「あんたらのことさ!!おれはいつかあんた達の様になりてェ!!」
「巨人にか」
「そうじゃねェよ!!」
ブロギーのナイスボケ(素)に「ほらっ」みたいな笑いをしてるナミさんがカワイイ。
こちらも大分打ち解けてます。
「エルバフの戦士の様に誇り高く生きて行きてェとおれは思ってる。
ウソップの宣言に嬉しそうなブロギー。
「おれ達ァよ てめェらより寿命が長ェ分 よけいに名誉ある死を望む
 財産も人の命もいずれは全て滅ぶもんだ
 だがエルバフの戦士として誇りを滅ぼすことなく死ぬことができたらそりゃ”名誉ある死”だ
 その誇りはまた エルバフの地に受け継がれる永遠の宝なんだ」
「誇りは宝か!!」

一方のドリーサイド。
突然の爆発。
「酒が爆発した!!!」
ドリーの飲んでいた酒が爆発。
口から煙を吐きながら、倒れるドリー。
「どうなってんだ!!?何で酒が爆発するんだ!!!だってこの酒はおれ達の船にあったヤツなんだろ!?」
「お腹の中から爆発してるわ・・!!何て非道いこと・・・!!!まさかあの相手の巨人がお酒に爆薬を」
「お前一体何見てたんだ!!!100年も戦ってきた奴らがこんなくだらねェことするか!!!」
ビビ相手にマジギレルフィ。
「じゃあ一体誰が・・・・・」

「貴様ラダ・・・・」
呼吸を荒げて起き上がるドリー。
「ブロギーじゃナイ オレ達は誇り高きエルバフの戦士なンダ お前ラの他ニ誰を疑う・・・!!!!」
「・・・・・・」
何だか精神おかしくなってるドリー。
「いったん逃げましょう!!たぶん今は何を言っても無駄!!!」
「逃げてもムダだよこりゃ
 お前ちょっとこれ持ってさがってろ」
そう言ってビビに麦わらを渡し、準備運動するルフィ。
早くも『麦わら』を預けられてます、ビビ。
「無茶よ戦う気なの!!?体格が違いすぎる!!!」

「おっさんにゃ悪ィけど ちょっと黙らせる」


巻十二  巻十四

海賊感想

海賊TOP

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