ONE PIECE 巻十  ”OK,Let's STAND UP!"


EPISODE82 ”OK,Let's STAND UP!”

「アーロンってのァ おれの名だが・・・・?」
「おれはルフィ」
「そうかルフィ・・・てめェは何だ」
「海賊」
無表情でアーロンへと歩み寄るルフィ。
てか、アーロン、「ルフィ」て呼んだね・・・。敵に名前で呼ばれたね・・・。
進むルフィの前を遮るのは魚人(雑魚キャラ)。
止まれという魚人2人の頭掴んで、ぶつけて終了。
ちょっとビックリするアーロンたち。
「海賊がおれに何の用だ」
無言でアーロンを殴り飛ばすルフィ。
魚人たち思わず叫びます。
鼻息荒げて一言。

「うちの航海士を泣かすなよ!!!!」

おっとこまえ!(顔怖いけど)。
一斉にかかる魚人ですが・・・・
「雑魚はクソひっ込んでろ!!!」
サンジくん一蹴。
追いついたゾロたちです。
「獲物を独り占めすんなっつってんだ」
「お・・・おれは別に構わねェぞルフィ」
「・・・たいした根性だよお前は・・・」
わーい!ゾロ登場!呑気な会話ですよ!ちなみにウソップへのセリフです。

ヨサク&ジョニーに止められてた町の人たち、アーロンが吹っ飛んだのを見て驚愕です。
「あの人達にどうにもできねェ相手なら」
「もはやこの”東の海”の命運に未来はねェ!!
 この戦いにどうしても水を差したきゃあっしらを殺していきな!!」
ヨサジョに戦う理由はないのに・・・・・
「ナミの姉貴が泣いていた」
「命を賭けるのにこれ以上の理由が要るのかい」
ぎゃーー!!!!なんつー男前台詞をさらっと!!!!ナミさん愛されてるよ!!!

さて、ナミさん狙いの一味ということが分かったところですが。
たかだか4人の下等種族相手にはアイツで充分です。
はっちゃんラッパ吹きます。
海から現われたのは・・・・・
ボロっボロのモームです。。。。。その姿に呆れるはっちゃん。
モーム、サンジくんらの姿見つけてビビります。
そ〜っと逃げようとしますが・・・・アーロンの迫力にガタガタ震えて、意を決してルフィたちを襲います。
戦闘態勢に入るゾロ・サンジ、そして魚人。ウソップも開き直って戦闘態勢。でも、
「おれがやる!!!時間のムダだ!!!」
再び鼻息ルフィ。
両足をコンクリにドスンっと埋めて・・・・。
「何をする気だあんにゃろ」
「いい予感はしねェな」
ゾロ・・・その不安はきっとあたります。
そのまま両足を軸にしてぐるぐると体をひねって巻きます。
んで、半泣きの何だか可哀相なモームの頭掴んで・・・・・・・・。
ルフィの動きに驚くアーロンたち。能力者と知ります。
「おい逃げろ!!」
「何!?何すんだあいつは!?」
「知らねェ!!!」
逃げろと言われて、ルフィが何するかゾロが知ってると思って聞いてみたサンジくんでしたが、
ゾロも勘で動いてました。でもある意味阿吽の呼吸だよ!うん!
モームの頭を掴んだうえで、さらに回転するルフィ。
「ゴムゴムのォ   ”風車”!!!!」
・・・・モームごと、周りの魚人巻き込んでフッ飛ばします。
「おれはこんな奴ら相手にしに来たんじゃねェぞ!!
 おれがブッ飛ばしてェのは お前だよっ!!!!」
ゼーゼー言いながら宣戦布告。さすがに体力使ったようです(笑)。
「そいつは丁度よかった
 おれも今てめェを殺してやろうと思ってたとこだ」
意外に仲間思いのアーロンさん、目の前で同胞たちが大量に飛ばされてキレてます。
幹部3人もヤる気です。
「主力登場か・・・」
男前ゾロもヤる気です。
その後ろでルフィに蹴りいれるサンジ。
「危ねェだろうがてめェ!!」
「おれ達まで殺す気かァ!」
確かに逃げてなきゃヤバかったねアレは。
サンジ・ウソップに怒られてる最中、ルフィ、「あ・・・」と怪しげな呟き。


第83話 ”ルフィ IN BLACK”

この題名すごくいいと思うんですけど(笑)。

グランドラインの怪物・モームを振り回してパークを半壊にしちゃったルフィの破壊力に唖然とする町の人。
「魚人と渡りあえる人間がいるなんて これがこの世の戦いなのか・・・!?」

さて、パーク全壊を避けるためにもとりあえず幹部3人が参戦。
「くらえ・・・・・!!視界ゼロ」
「あのタコ何かやる気だ」
「タコはまず塩ゆでにしてスライスオリーブ油とパプリカで味をつければ酒のつまみに最高だ」
「おいちょっと困った話を聞いてくれ」
ゾロの発言は真面目だ。
サンジくんは魚人でも本当に料理しちゃいそうだ。いざとなったら。所詮タコだろ、みたいな。
そしてルフィ・・・・困ってるの。何。
で、はっちゃん「”たこはちブラーック”!!!」
タコスミ放出。
避けるゾロ・サンジですが、ルフィ直撃。
「バカお前なんでよけねェ!!」
「あーーー!!前が見えねェーーーーっ!!!」
はっちゃん、続いて、巨大瓦礫持ち上げてます。
よけろ!とウソップに言われますが・・・
「うん問題はそこだ
 なんと動けねェんだが 見えねェし」
足、埋めちゃったからねぇ・・・。
「は」
「何であいつは・・・・!!」
サンジくんとゾロがもうあきれ返ってます。
「”たこはちブラック””オン・ザ・ロック”!!!!」
瓦礫に潰されたかと思いきや・・・・・・
サンジくんの蹴りでまっぷたつ。
「まいったねどーーーも・・・おれはとんでもねェアホの船長について来ちまったらしい」
「同感だ・・・」
「ーーーだがまァレディを傷つける様なクソ一味より百倍いいか・・・!!」
ウソップ、ルフィをひっぱりますが全然取れません。
「おれの騎士道が生ぬるいかどうかためしてみるかサカナマン?
 これでもおれは半生を海賊に育てられてんだ」
あんまり騎士道関係ないよサンジくん!
「なーんかのびるだけで抜ける気がしねェよ」
「お前やる気あんのか!?」
ウソップ必死でルフィを引っぱりますが、そのルフィは鼻ほじってます。
一応足元のコンクリはミシミシ言ってるんですけどねー。
そのふざけた(ウソップは真面目)様子にはっちゃんお怒り。
再び巨大瓦礫をルフィとウソップに向けます。更に必死に引っ張るウソップ。
「おいタコ あいつら今忙しいんだ
 おれが相手してやるよ」
ニヤリとゾロが助け舟。
はっちゃん、ゾロにダマされてたことを思い出します(自分が勝手に勘違いしただけ)。
瓦礫をゾロにぶつけますがさらりとかわすゾロ。
さらに同胞がいっぱい斬られた事を思い出したはっちゃん。
「そんな古い話興味ねェな
 お前がおれをどんな因縁で殺したがってようが関係ねェ ・・・もう状況は変わってんだよ
 お前らがおれ達を殺してェんじゃねェ!!
 おれ達がお前らを殺してェんだ!!!」
ぎゃーーーー!!!!!かっこえーー!!!ナミさん撃沈よコレ聞いたら!(笑)
「そのタコはお前に譲るぜ ナイス」
親指立てたウソップですが・・・ルフィ離しちゃった!!!!!
高速で戻っていくルフィは・・・・キスの魚人・チュウに激突。
「・・・失敬」 泣きウソップ。
キレたチュウ、ウソップ追いかけますが、逃げ足最高のウソくんはあっという間にパークの外へ。
追ったチュウ、パーク外にいた村人発見。
武器を持ってるのを見て反乱と判断しますが・・・・
「”火炎星”!!!!」
ウソップのパチンコで上半身燃えます。
「お前の相手は!!!おれだろうが!!!」
男前ウソップ。
でも追っかけられたら泣きながらダッシュ。
「あ・・あの若者は一体・・・!!」
「勇んだり逃げたり・・・不思議なことばかりする男じゃ・・・!!」
(こんな奴らがなぜ海賊を・・・・!?)
ノジコも不思議そうです。

パーク内。
アーロン暇そうなのでちょっと動くみたいです。
ルフィがさっそくパンチ出しますが、あっさり捕まれます。
「てめェら本気でおれ達に勝てるとでも・・・・?」
「だったらどうした」
「思ってるよバーカ!!手ェ離せ!!」
「何か言いたそうだな」
サンジ・ルフィ・ゾロ。不敵ですなぁ。
アーロン、ルフィの手掴んだままその足元のコンクリひっぺがします。素手で。そして・・・・
「まさか・・・」
「海へ!!?」
さすがにゾロ・サンジもアセります。ルフィもアセります。
ゴムゴムの銃を出しますが、アーロンの歯に噛まれちゃいました。痛い。
仕返しに腕に噛み付きます。ちょっと驚くアーロン。
でも・・・そのまま海に落とされます。
「ルフィ!!」
「てめェ!!!」
ゾロのアセり顔がいいですねぇ。
サンジくんが急いで海に飛び込もうとしますが、ゾロに止められます。
「動じるな!!海に入ればこいつらの思うツボだぞ!!!
 ルフィを助ける方法は一つだ・・・・!!」
「コイツらを陸で秒殺して海へ入るのか 上等だぜ」
「やるぞ!!!」
「オゥ!!!」
わー!ゾロとサンジが何か協力体勢!!!
あ、ゾロ、鞘捨てた。コラ。

(あ〜〜まいった 力入らねェ・・・)
「ああああああ」
沈むルフィ、逃げるウソップ。


第84話 ”ゾンビ”

沈むルフィ。苦しそう。

「5秒で片づけてやる!!!」
向かってくるゾロに再びたこはちブラック放出。
余裕でかわして斬りつけるゾロ。でも斬れたのは髪。
「ちっ」
「おれの髪がァ!!!貴様ァー!!!
 ゆ〜〜る〜〜
 す〜〜!!! 髪だからな!!また生えるしな!!」
「そうかいありがとよ!!」
おもろいなはっちゃん。
ゾロ・・・ゼェゼェ言うてます。。。。。
それに気づくサンジ。いち早く気づくサンジ。・・・・サンゾロ(ボソリ)
ゾロを目で追う(違)隙に、クロオビがサンジに向かいます。
「よそ見してたら寿命が縮むぞ!!」
「縮むだと・・・!? 魚が料理人に逆らうな!!!」

とうとう海底に到着。そんな深いわけではないが。
口と鼻押さえて苦しそうなルフィ。

「おれはな!ロロノア・ゾロ!!”剣士”にとても強いんだ その意味がわかるか!?」
「知るかよ!!!」
「蛸・三・連・真・剣・白・刃・取りっ!!!」
ギラっと構えるはっちゃんですが、パンパンパンと全て空振り。
ざっくり斬られます。
「あいたァ!!!」
「お前と遊んでるヒマはねェんだよ!!!」
憎めないぜ、はっちゃん。
「調子狂うぜ・・・・
 いい加減くたばれっ!!!」
斬りかかるゾロですが、吸盤で建物の壁にくっつくはっちゃん。・・・それだけ。
「だから何なんだ!!さっさと降りて来い!!!」
ゾロ、だんだん顔が青ざめてきます。
はっちゃん、ゾロは三刀流と聞いてたのに何故1本なのか疑問らしいです。
「一本で充分敗けてんじゃねェかてめェは!!」
本気じゃない!と言うはっちゃん。
「人間の剣士じゃあ絶対におれに勝てない理由があるのだ!!!」

ルフィ、まだ耐えてます。
ヨサジョが助けに飛び込もうとしますが、ゲンさんに背をポンっと叩かれます。
それだけで悶絶。
「そんな重症で海へ入って満足に事が成せるのか!?」
自分が助けに行く、というゲンさん。そしてノジコ。そして村人。
でもゲンさんに止められます。魚人に見つかったら意味ないから。
それでもノジコは行くと言います。腹を撃たれてるのに。
「あいつらあたしの妹のために闘ってくれてんだよ」
ということで2人でルフィ救出へ。

はっちゃん、人間が何故自分に勝てないのか説明しようとしたら・・・・
ゾロ、倒れました。クラ・・・!!と。ぎゃー!!
魚人たちは不思議そう。
「てめェ・・やっぱり”鷹の目”から受けた傷が・・・・!!!」
こういうのに素早く気づくところとか、メリー号着地の際のヨサクへの言葉とか、空腹の人間への対応とかが、
サンジくんの紹介が「心優しき料理人」の理由なんでしょうね。
フラフラゾロをチャンスと見たはっちゃん、ゾロの傍の壁を破壊して潰してしまう作戦。
高笑いしてたらゾロに首根っこ捕まれて、崩壊する壁の下へ。
「お前が潰れろ」
フラフラながらもきっちりやるゾロ。
「くそ・・・何でこんな時に・・・!!」
そしてまた倒れる。
「やっぱりあの傷が深すぎたんだ・・・・・」
「そりゃそうだ 常人なら死ぬか半年は歩けもしねェ程の傷なんだ・・・!!
 兄貴ずっと我慢してたのか!!」
「あれほどの戦闘して平気な顔してやがるからおかしいと思ったぜ!!バカかあの野郎」
またゾロに気を取られてる間に、クロオビから強烈な一撃をくらうサンジ。
パークの壁ぶち破って外まで飛ばされます。
「よそ見するなと言ったはずだ・・・!!おれは魚人空手40段!!!!」
外の村人が、飛んできたのが人なのかどうかも分からないくらいの勢いで飛ばされたサンジくん。
そのまま動かない。
ゾロも動かない。
ついでに瓦礫の下に埋もれてるはっちゃん、アーロンに言われて出てきます。
「もう怒ったぞ おれはてめェをブッ殺す!!!
 おれ様を魚人島で一人を除けばNo1の剣豪”六刀流のハチ”と知っているのかァ!!!」
6本の剣を手にしてブチギレはっちゃん。
ゾロは倒れてます。「ニュ?」
でも起きました。
「”六刀流”か くだらねェ 一体何がすごいんだ!?」
立ち上がるゾロ・・・。
「これだけは言っとくがなタコ!!
 おれには会わなきゃならねェ男がいるんだ  ・・・そいつにもう一度会うまでは
 おれの命は死神でも取れねェぞ!!!」
ぎゃーー!かっこえー!
「ヨサク ジョニー てめェらの魂(けん)・・・・・!!おれに貸せ
 見せてやるよ”三刀流”」
見せて、が、魅せて、と変換された。・・・あながち間違いではない!!

パーク外、煙草に火をつけて立ち上がるサンジ。
ざわめく村人。
「なーーーんだ・・・ あいつの正拳が40段なら
 いつもくらってたクソジジイの蹴りは400段だな・・・・」

ゲンさんとノジコ、ルフィの元に到着。
いまだ逃げるウソップ。


第85話 ”三刀流対六刀流”

「危険だぜ今の兄貴の状態は・・・!!傷が熱持っちまって意識もギリギリのはずだ」
「これであの傷が開いたりしようもんなら 兄貴間違いなく死ぬぞ・・・」
「・・・・でもそんなこと考えてる場合じゃねェ」
「この場を切り開けるのは兄貴しかいねェんだ!!」

ゾロ、本気てぬぐい締めます。
「なんだロロノア・ゾロ おめェ勝手にイツそうだな」
「大きなお世話だ」
ヨサジョ、自分達の剣を投げます。
(・・・・まいったな 気ィ失いそうだぜ 動いてりゃそのうち引くかと思ってた熱もエスカレートしてきた・・・!!)
相変わらずゼェゼェなゾロ。投げられた剣に反応しません。
慌てるヨサジョ。
はっちゃん、艶かしい6本の腕を駆使した六刀流を披露する気です。
「兄貴危ねェ〜っ!!!」
ゾロの背後に剣が近づきます。
「”蛸足奇剣”!!!」
技を出すはっちゃん、剣を振り返らないゾロに必死なヨサジョ。
んが!!!一度も振り返ることなく2本の剣をパパン・・・!!と掴み取り・・・・
「三刀流・・・・・・”刀狼流し”!!!」
はっちゃんの6本の乱舞、するするっとかわして・・・はっちゃんの体から血が噴き出ます。
「さばいたァ〜〜!!!」
「六刀の乱れ打ちを!!!やっぱすげェよアノ人は!!!」
呆然村人。
かっこえーなーゾロ。。しみじみ。
さらにキレたはっちゃん。
「普通に考えてみろよ?刀三本しか持てねェお前が刀六本のおれに敵うわきゃねェ」
「普通に・・・!?・・・・・大きな計算違いだな」
(何を背負う 強さの果てに何を望む)
「三本でもおれとお前の剣の 一本の重みは同じじゃねェよ」
男前〜。

さて海底。
ゲンさんが槌でコンクリ割ろうとしてますが浮力のせいで力が上手く入りません。
ルフィ、ノジコの膝枕。。。えぇのぉオイ(笑)。
悩んだ末、いいこと思いついた2人。

おれの剣は重量感たっぷりとか堂々と言っちゃうはっちゃん。一本300キロらしいよ。
「・・・バカには返す言葉もねェよ・・・」
「”六刀流!・・・!!『タコツボの構え』!!!
 いくぞ ”新・春・蛸・開け”!!!」
6本の切っ先を合わせて向かい、それを受けたゾロ。でもそのまま6本を開かれて、腕がはじかれます。
傷口が無防備に!!!!
「しまっ・・・」
そのままゾロに向かってはっちゃん激突。。。ミシ・・・とか言ってます。。。。
ゾロが白目向いてます。。。
そのまま吹っ飛ぶゾロ。
「生きて着地はさせねぇぞ!!!”六刀流”奥義!!
 ”六刀の円舞曲”!!!一瞬でも触れりゃお前ミンチだ!!!」
六刀を頭上でギュルルルと高速回転させるはっちゃん。
そのまま落下してくるゾロを待ち受けます。
気を失ってるのか、目を閉じてるゾロ。
そして・・・・「ぎゃあああああ」
叫んだのははっちゃん。ゾロは刀を持ったままキレイに着地。はっちゃんは刀を落とします。
ヨサジョたちは何が起こったのか解りません。
ただゾロの傷が開いたのは解りました。
「あの野郎回転に合わせて剣の上を転がりやがった
 おまけにおれの手を斬りつけるサービス おれは曲芸師じゃねェんだぞ!!!」
本気でブッ殺す!と叫ぶはっちゃんをほったらかしで佇むゾロ。
傷口からは血が溢れてます。
「アニキ・・・つらそうだ・・・!!ああかわれるもんならかわってやりてェ」
ヨサク、泣きながら見てます。
(たとえ気絶する程のキズでもおれは倒れちゃいけねェ)
再びはっちゃん、タコツボの構え。
(たとえ普通は死んじまうほどのキズでもおれは死んじゃいけねェ)
向かってくるはっちゃん。
(普通じゃねェあ”鷹の目”に勝つためには普通でいるわけにはいかねェんだ!!!)
「鬼・・・斬り!!!」
はっちゃんの剣、全部折れました。
「これでおれとお前の剣の重みの違いが理解ったか?タコ助・・・!!気が済んだろ」

「”龍・・・巻き”!!!!」

空高く舞うはっちゃん・・・・さらば。
驚愕のアーロン、クロオビ。
「ハチ・・・」
「まさかハチが・・・」
「悪ィがてめェは眼中にねェ 早くルフィを助けに行かねェと・・・!!」
そうは言いながらうずくまるゾロの背後にクロオビ。
「ロロノア・ゾロ・・・・!!貴様よくもハチを・・・!!!」
そこへサンジくんの蹴り。
この間、ゾロ、動じてません。
何、サンジくんが助けに来てくれるのを感じてたの?そうなの?
「えらくスッ飛ばしてくれたもんだな」
「ほう・・おれの正拳で死なない人間が”東の海”にいるとはな」
「たぶんいっぱいいるぜ とあるレストランなんかにゃ特に」
「ナメられたものだ」


第86話 ”騎士道VS魚人空手”

ゼェゼェしてるくせに「早くルフィを・・」とか言ってるゾロ。
「おいやめろ!!てめェその体で海になんかは入ったら死んじまうぞ!!」
サン→ゾロ→ルみたいな?(ごめんなさい)。
「うるせェ黙ってろ!!あいつはもう限界だ!!お前の勝負を待ってるヒマはねェんだよ!!」
サンジくん失恋?(笑)。ルフィ一筋なゾロ(オフィシャルに)。
「もう時間がねェことくらいわかってるよ
 そんなこと百も承知で止めてんだ てめェこそ黙ってろクソ野郎が!!」
そうして海に飛び込むサンジ。
サンルでした!(違)。
「バカ野郎っ!!!無茶だ!!これがこいつらの狙いなんだぞ!!!」
そうですね。クロオビ、早速飛び込みます。

頬袋パンパンな微妙な顔の水中サンジくん、ゲンさんとノジコが頑張ってるの見つけます。
ルフィの首を伸ばして、ゲンさんが心臓マッサージ。
陸ではノジコが首抱えてます。
ゲンさんのマッサージで、とりあえずルフィが水吐きました。
サンジくん、石さえ砕けば後はゲンさんたちが何とかしてくれると判断。
んが!!!背後からクロオビの腕刀がもろ首に。
息を吐いてしまいます。
クロオビもゲンさん見つけたので向かっていきますが・・・・サンジくん、足掴みます。
でも結構息限界。
水中戦やる気のサンジくんにムカついてきたクロオビ、長い後ろ髪をサンジくんに巻きつきます。
サンジくんの蹴りも水中ではスピードも威力も半減。
でも魚人はむしろパワーアップ。
腹に蹴りを食らって更に息を吐いて、連続の踵落とし、踵上げ(?)、そして顔面に掌底。
血反吐吐いて吹っ飛ぶサンジ。
でもそのままマッハで上昇。このシルエット何か笑える。超早ぇ(笑)。
(く!!苦しいっ!!空気を吐きすぎた・・・空気空気!!)
んが立ちはだかる(泳ぎはだかる?)クロオビ。
必死の形相のサンジくん。息ヤバイです。
「まったく呆れた打たれ強さだ・・人間とは思えん
 だが見ろ これが・・・貴様の”騎士道”の果てだ!!!」
サンジはここで死に、そして駐在も死ぬ。同時にゴムも死ぬ。
その後長鼻とゾロにトドメをさして、反乱起こした村の連中皆殺し。
裏切ったナミもただではすまない。
「・・わかるか?しょせん口先だけの貴様の”騎士道”などでは・・誰一人守れんのだ!!!」
衝撃サンジ。
守る守られるの類はサンジくんにはイタイ話だと思われます。
さて、人間は水圧の急激な変化には対応できません。いろいろ破裂しちゃいます。
深度への急降下・急浮上はヤバイです。
ということで、クロオビ、サンジくん抱えて急降下。
(・・・!!!作戦変更だ・・・・!!
 ひとまずルフィの奴はあのおっさんに任せよう
 コイツ絶対許さん・・・・!!!おれが何も守れねェだと!?)
海底到着。吹き出す血。
クロオビの前に一本指を突き出すサンジ。
「この男・・・まだ死なんのか・・・!!」
ご希望通り、急浮上。
こんな状況で何故か冷静に考えるサンジくん。
要するに魚なんやから、エラに空気ブチ込んだったらええやんけ!
まだ何故か残ってる(笑)空気を思いっきりエラに吹き込むサンジ。
ちなみに肩のあたりにエラがありますクロオビ。

サンジくん脱出。
ゾロの近くで思いっきり呼吸。
「お前っっ!!」
「・・・安心しろあいつは無事だ」
「本当か」
「半分な」
「半分!?」
とりあえず説明は後回し。
「とにかく上がれサカナ野郎!!!てめェはブッ殺してやる!!!」
怒ったクロオビも陸に上がります。
ところでコイツ、さっきから結構口上が長い。
最初にサンジを吹き飛ばしたのが”百枚瓦正拳”、でも本来は”千枚瓦正拳”!!
とか何とか自慢げに言ってる間に・・・・
「首肉(コリエ)!!!」
「肩肉(エポール)!!!」
「背肉(コートレット)!!!」
「胸肉(ポワトリーヌ!!」
「もも肉(ジゴー)!!」
立て続けの攻撃。ヨサジョも唖然・・・。
ヨロヨロのクロオビ。
「おのれっ!!究極正拳”千枚瓦・・・」

「羊肉(ムートン)ショット”!!!!」
・・・・終了。
「デザートは・・・要らねェか」
うーむ、男前。
そうだ、サンジくんはキレたら怖いんだ・・・(登場のレストランでも)。


第87話 ”終わったんだ!!”

アーロンの横を吹っ飛んでいくクロオビ。
「クロオビ・・ハチ・・・・」

「しょせん雑魚 この”ゲーム”はおれ達の勝ちだな」
「てめェらよくもおれの大切な同胞達を次々と・・・
 少し調子に乗りすぎじゃねェのか!!!?」

ゾロはルフィが半分無事ってのが気になって仕方ありません。
「とりあえず死にゃしねェってこった でもそのためにはおれがもう一度海底へ行かなきゃいけねェ
 ・・・どうもあいつが・・・そうさせてくれそうにねェけどな」

ルフィの首抱えながら、ゾロとサンジの活躍に驚くノジコ。
海中からゲンさんが呼吸しに出てきます。タッチ交代。
「大丈夫誰も死んでない・・・!!それどころか・・
 今までずっと抑えてきた 信じられない気持ちだけど・・・
 この戦いに希望すら沸いてきたよ・・・!!!」

さて、とある田んぼの脇道の上。横たわるウソップ。
チュウも驚く凄まじい逃げ足でしたが、やられちゃいました。
”水鉄砲”一発ですけど。
パークに戻るチュウですが・・・ウソップ実は死んだフリ。ケチャップ星。
ウソップ、死んだフリを死ながら言い訳です。あんな種族相手にできるわけねーっての。
でもなんか・・・死闘の跡がほしいな・・・・とか言いながら
腕にドロをこすりつけます。
「戻ったら・・・何て言おうか
 『いやー敗けちまったぜすまん』・・か・・・?」

(おれ達もう仲間だろ)

「『いやーあの野郎今一歩で取り逃がしちまった』
 『いやーナミ泣くなよ おれ達は当然の戦いをしたまでだ』」

(死んだ方がマシだ)
(レディーを傷つける様なクソ一味より百倍いいか・・・・・!!)
(私の仕事のためよ こうするしかなかったの)

「『いやーお互いよく戦ったなァ』
 『いやーまさに死闘だったぜ』
 ・・・・・・・!!
 『いやーおれの傷はたいしたことねェよ・・!!』」

(お待ちしてやしたぜアニキ達!!!)
(どれほど辛い選択だったかわかる?)
(戦うぞ!!!)

「『いやーおれの戦いっぷりときたら・・・・』
 ・・・・・・・」

「(みっともねぇ!!!!!)」
自分が情けなくて、涙を浮かべて、膝を震えさせながらも立ち上がるウソップ。
「ちょっと待てサカナ野郎ォ!!!!」
振り返るチュウ。。。。

「(村を一歩出た瞬間からもう捨てたはずだ ”平穏”や”安全”なんて・・・・!!
  毎日命はって生きてるから あいつらは本当に楽しそうに笑うんだ!!!
  だからおれは海へ出ようと決意した!!あいつらみたいにめェいっぱい笑いたくて!!!
  今ここで全力で戦わなかったおれにあいつらと同じ船に乗る資格なんてあるはずねェ!!!
  あいつらと本気で笑いあっていいはずがねェ!!!)
 必殺!!”火炎星”!!!!」
漢の気合を入れて放ったパチンコですが、あっさり殴り飛ばされます。
「もう・・終わったんだ」
「ああそうさ終わってるよてめェはすでに!!!」
倒れたウソップを蹴り潰すチュウ。
「終わったんだ・・・・!!!」
取り出したるは、ウソップハンマー!!
脛を思いっきり攻撃。
魚人とはいえさすがにキくようです。
「ウソーップ輪ごーむっ!!!」
びくっとなって目ぇ閉じて衝撃に備えるチュウ。意外にかわいい。
て間に脱走ウソップ。
そこへ飛んできた酒ビンをキャッチするチュウ。それを鉛星が直撃。
酒を頭からかぶってしまうチュウですが、ショボい攻撃にいい加減キレ気味のチュウ。
田んぼの水を吸い上げるチュウ。
森に潜んでたウソップ。チョコザイな技と言われても逃げるわけには行きません。
「敗けりゃあ死ぬさ・・・!!おれはもう海賊なんだ!!」

「”水大砲”っ!!!!」
大量に吸い上げた水を一気に放出。直撃した木々がなぎ倒されます。
えらい威力です。
「!! 何でおれはあんなバカと戦わなきゃならねェんだ 丸見えだ ・・・自分から」
水大砲の威力に「こえーっ」とか言ってるウソップ、見えてます。。。
「”百発水鉄砲”!!!」
「うわあっ!!何でバレたんだ!!?」
・・・・・えー・・・・?(笑)。
「くそォ!!くそォッ!!・・・・・・・・
 見てろよ!!旧ウソップ海賊団!!!カヤ!!
 おれは海へ出て海賊になった!!! おれは戦うぞ!!!いつかきっと・・・!
 ウソじゃねェ 本物の”勇敢なる海の戦士”になるために!!!
 もうのんびりと楽しいだけの・・・
 ”海賊ごっこは”!!!終わったんだ!!!!」

「酒は燃えると知ってたか!!
 必殺”火炎星”!!!!」


第88話 ”死んで!!!”

勢いよく燃えるチュウ。
水を求めて田んぼへと走るチュウをウソップハンマーでぶちのめします。
田んぼの中で立ち上がろうとするチュウ。ビビったウソップ。
ハンマー連打!時に輪ゴム!そしてハンマー!
ということでウソップ、勝利!
「おれだって・・・!!やりゃあできるんだ!!!見たかコノヤロー!!!
 ナメンなチキショオ!!!!」

さて、ノジコ宅。
己で傷つけた左肩に包帯を巻いて、麦わらかぶったナミさん。
(もう泣くだけ泣いた・・・!!弱音も吐いた・・・!!
 覚悟も決めた!!行かなきゃ・・・・・!!
 みんな戦ってるんだ!!!)
涙を拭って棍を片手に走り出すナミ。
強いなーナミさん。

アーロンパーク。
「淡い・・・夢だったのか・・・!?」
「・・・あ・・・あのサメ野郎何しやがった?」
「わからねェ 水をかけられたと思ったら 二人とも血ィはいて吹き飛んじまった!!」
倒れてるゾロ・サンジ。
海中ではノジコがマッサージ。
ルフィの手に僅かな動きが。
陸では、血を吐きながらも立ち上がるサンジ。
「てめェら程度の人間なら直接手を触れなくても
 少量の水がありゃ充分に殺せる・・・これが魚人と人間の力の差だ」
負けずに蹴りをかますサンジですが、アーロンが手のひらにすくった僅かな水を投げるだけで、
それに当たったサンジくんは吹っ飛びます。
まるで散弾銃だ(サンジ・談)。
そこへ・・・・・・
「アーロンッ!!!!」
ナミさん登場!
「今ちょうどどこぞの海賊どもをブチ殺そうとしてたとこだ 何しにここへ?」
「あんたを 殺しに・・・・!!」
笑い飛ばすアーロン。
「おれ達といた8年間・・・お前がおれを何度殺そうとした・・・?暗殺・・・毒殺・・・奇襲・・・」
新たな事実に胸を痛める村人。
「いいか・・おれはお前を殺さねェし・・・今得はおれから逃げられん・・・!!
 お前は永久にウチの”測量士”でいてもらう」
アーロンの凄みに背筋の凍るナミ。
「・・・・だがおれも知っての通り気のいい男だ!若い女を監禁などしたくねェ」
・・ここは笑うところか?(笑)。知らんがな!!しかも若い女とか言うな!俗物!
アーロンの言い分はこうです。
ナミがアーロン一味に戻って海図を描くなら、村の連中は助けてやる。でも麦わら一味はダメ。
つまり、アーロン側について村人と共に助かるか、
麦わら一味と共に戦うか。
「ナミ・・・!!!お前はおれの仲間か?それともこいつらの仲間か・・・?」
ナミさん困惑。
ルフィたちの仲間と言えば、村人も皆殺される。ルフィたちも死ぬかもしれない。
アーロンの仲間といえば、村人は助かるけどルフィたちはどうなるか。

(あたり前だ!!!!)
「汚ェ!!どう転んでもナミを拘束する気だ!!」

「(でも・・・私は・・・・・!!あいつらの言葉を疑っちゃいけない・・・!!)」

「ごめんみんな!!!
 私と一緒に 心で!!!」
笑顔で言います。
「ぃよしきたァ!!!!」
盛り上がる村人たち。
「なるほど全員ブチ殺し希望か・・・」
そのとき・・・海中のノジコの腕を何かが掴みます。
そして、激しく水を噴出すルフィ
「きたか!跡は足枷をはずすだけだ!!」
「! ・・・なんだそういうことか・・・」
「まさか ルフィの兄貴!」
サンジ、ゾロ、ヨサジョ。お待ちかねでした。
ナミさんはよく分かってません。ルフィ沈んでるの知りませんから。
「ぶはア!!!!?」
意識を取り戻すルフィ。

そのとき、ナミに向かって、親指を下にして突き出すゾロ。
「・・・・・・・ ゾロ・・・」
何!?何!?意味深ですよ!イミシン!
何言葉なくして通じ合っちゃってんのさ!!ゾロナミー!
「30秒!!それ以上はもたねェ」
刀咥えて言い切るゾロ。
「それで充分だ!!」
その発言だけで意図を理解して、海に飛び込むサンジ。

「あんな所に噴水はねェぞ!? まさかあのゴム野郎か!!?」
大分首を伸ばしたようなので、自分が落とした位置より離れてますから。
噴水に気を取られてたアーロンの頬をかすめるゾロの刀。
「気にすんな 何でもねェよ半魚野郎」
「その言葉は二度と口にするなと言っといたはずだぜ 瀕死のロロノア・ゾロよ・・・」
そこへ、「”卵星”っ”!!!!」
「援護するぞゾロ!!!」
勇ましい発言、堂々とした登場、かと思いきや、
遠く離れたパークの壁の穴から。
「そこかァ!!!」 ガボーン
ナミさん、ウソップ見つけてちょっと嬉しそう。
「聞けナミ!!!おれ様が幹部を一人幹部を一人幹部を一人仕留めたぜ!!!」連呼(笑)。

「おい!自力で何とか脱出できんか!?」
「あ それはムリ 全然力入んねェの」
そんなルフィ救出のために潜るサンジくん。

陸。しばらく倒れてたはっちゃんが起き上がります。


第89話 ”交替”

「(おれがルフィの足枷さえ蹴り砕けばあいつが暴れられる!!!
  もうお前しかまともに戦える奴はいねェんだ!!!)」
周りで見てるヨサジョたちも、サンジが鍵だと気づきます。
そのためにもゾロにふんばってもらわんとあきません。

能力者が海中でまだ生きてるってことは、どこぞの誰かが「水を差してる」てことです。
「水を差す!?もともとそんな正統なゲームだとは思わなかったが?」
「何にせよ邪魔者は確かめる必要がある!!!」

ウソップ、とりあえずアーロンを陸に引き止めればいいってことを理解します。
「おいアーロン!!!こっちを向けェ!!!」
いさましく叫ぶウソップ。
「ウソ〜〜〜ップ 輪ゴーーム!!!」
ピン!「今だいけっゾロ」
「あんた何がしたいのよっ!!!」
まぁ輪ゴムやし。
「おれの前に立ちはだかるってことァ まずはてめェが死にてェらしいなロロノア・ゾロ!!!」
ムシしてゾロの相対するアーロン。
「その”自慢の鼻”ヘシ折ってやる!!!」
ゼェゼェゾロ。鼻に一撃食らわせますが・・・・
「バカが・・・ヘシ折れねェから ”自慢の鼻”だ!!!」
自慢なんだ(笑)。
鼻と刀で力勝負です。
「お前がもし!!万全だったならば・・・!! ・・・・あるいは傷くらい残せたかもな!!!」
おぉ!結構買われてますゾロ!さすがぁ!

ヨサジョ、起きてたはっちゃんに気づきますが・・・・
はっちゃん、輪ゴムに備えてビビってました。・・・憎めん!(笑)。
「みろ!!おれの狙いはあいつだったんだ!!!」
「アーロンって叫んでたでしょ」
冷静ナミさん。
「タコ・・・」
はっちゃんを見て、一言、ゾロ。
はっちゃん、海に飛び込みます。やべぇ!!
「くやしがることはねェ・・・どのみちてめェら全員 死ぬんだよ!!!!」
そのまま鼻で突き刺されるゾロ。
「兄貴ィイ!!!!」

海中。
サンジくん、ノジコに合図。
「(離れてお姉様!!!そんな石はおれの蹴りで)」
しかし背後にはっちゃんの姿。サンジくん気づいてません。
気づいたノジコ、サンジくんとの間に体を滑らして、守ります。
「(おねェさまっ!!?)」
目をぎゅっと閉じてはっちゃんの攻撃に備えるノジコですが・・・・・。

「ゾロォ!!!!」
壁をよじ登って叫ぶウソップ。
ゾロ、アーロンに首つかまれて持ち上げられてます。
「この大層な包帯は・・・・どこかで転んだか?」
「ぐア・・・!!」
包帯を引き剥がすアーロンが目にしたのは・・・
「何だ この傷は・・・・!!!」
左肩から右脇腹へ、ざっくり深くイってる、雑に縫われた傷。開いて血みどろ。
「あ・・・・!!!」
包帯巻いてるのは見たけど、中身を見たのは初めてのナミさん。
ビクッと体を震わせるほどの傷です。
踏みつけちゃったもんね。
再び傷を目にして、身悶えるヨサジョ。開いちゃってるしーー!!
「(・・・!! なぜこんな体で生きてられるんだ・・・・・・!!?
  なぜ立ってられるんだ!!!!)」
アーロンですら驚愕する大傷。
そんなアーロンを睨みつけるゾロ。
「(なんて目をしやがる これが死にかけの男の目か!!?)」

「(こいつは今・・・!!確実にここで殺しておかねばならん男だ!!!)」
アーロンにここまで思わせるゾロ。・・・・・はぁかっこいい(笑)。
「へへ・・・・」
笑うゾロ。
「・・・・大人しくしてりゃあ・・・開かねェ傷もあったのにな・・・!!!」
「・・・そういうことだな・・・てめェでてめェがおかしいか・・・」
「おれのことじゃねェよ・・・!! タコ助のことさ・・・」
「何!?」
「言っただろ・・・このゲームは・・・おれ達の勝ちだ」
言ったのサンジくんです。何となくサンゾロサン。何となくね何となく。深く追求しないように。
海中では、突然体から血を噴出すはっちゃん。
さすがゾロ・・・・どこまでも頼りになる男だわ・・・・。
ちょっとビビっちゃったサンジくん、テレながらもコンクリを砕きます。
「(だいたいてめェが全部話をややこしくしたんだ・・・・!!)」
「お」
「(行って来いクソ野郎)」
「お!!!」
「来たか小僧っ!!」
「きた!!!」
「(あのサメ野郎をブチ殺せ!!!)」
勢いよう上昇をするルフィ(の体)。そして・・・・

「戻ったァーーーっ!!!!」

反動で空高く(?)舞うルフィ。
感涙のヨサジョ。
「ルフィ・・・・!!」
ナミさんも嬉しそう。
一安心のゲンさん。
「ゴム野郎」
「遅ぇよ バカ・・・!!!」
この「バカ」て言葉かわいいよね。ゾロよく言うよね。かわいいよね。
「ゾロ!!!」
空中から腕を伸ばして、アーロンにつかまれてるゾロをがしっと・・・・。
「オイ・・・やめろ・・・まさか・・・・」
ゾロの顔がおもしろい。不安でいっぱい。
にっ 「交替だ!!!」
「うわああああ」
そのまま放り投げるルフィ。遠くへ飛んでいくゾロ・・・・。
「ドアホーッ!!!」
みんな一斉のツッコミ。
当のルフィは首だけ後ろに伸ばして、そのままアーロンへ。
「”ゴムゴムの鐘”っ」
と・・・・「”鞭”っ!!!!」
「”銃弾”っ!!!!」
「”銃乱打”っ!!!!」
ゾロとサンジが、弱ってたとは言え、一撃も出来なかったアーロンへの、怒涛の攻撃。
一同唖然。
しかし・・・
「・・・なにか・・・やったか?」
それでも効いてなかった!!
「うん 準備運動」
ルフィも負けてません!

「あいつ・・・コロス・・・・・・!!」
遠くでぶっ倒れてるゾロ。恐らくパーク外。


第90話 ”何ができる”

「てめェも海のそこで安らかに死んだ方が幸せだったのになァ」
「いやおれは助けてもらって嬉しいけど?」
準備運動しながら呑気な返事のルフィ。

攻撃が効いてないアーロンに、さすがに心配するヨサク。
「それよりゾロの兄貴はどこまで飛んでったんだよっ!!」
ジョニー、ゾロのこと好きねぇ。
「いけルフィ!!援護はおれに任せろ!!!」
「援護はいいってば」
相変わらずのウソ・ナミ。
サンジくんは、マッチが湿気っちゃって煙草が吸えません。
「あいつが敗けたら・・・あんたらも全員死ぬなァ」
「その時は”東の海”も終わりだよ」
「そうなるな・・・」
サンジ・ノジコ・ゲンゾウもとりあえず、ルフィVSアーロンを見守ります。
ゾロはどこぞかで相変わらずぶっ倒れてます。

「おれとてめェの絶望的な違いは何だ」
「はな
 ・・・・・・・・・・・
 あご?」
傍から見てたらフザけてるようですが、ルフィは本心ですよヨサク。
「水かき!!!」
「種族だ!!!!」
アーロン、おもっきしルフィに噛み付こうとしますが、ルフィかわします。
そのままガキンガキンと連続噛み付き攻撃。ギリで避けるルフィ。
柱に追い詰められたルフィ、首つかまれてて押さえつけられて噛み付かれそうになりますが、
首90度に折り曲げて頭引っぱってかわします。
そのまま柱に噛み付くアーロン。
自爆かと思いきや、むしろ柱の方が折れてしまいました。
「・・・・・!?あんなのに捕まったら歯型どころか骨ごと喰いちぎられちまうぜ!!」
サンジくんの解説。
「これは生まれ持った魚人の力だ 天はてめェら人間を差別し力を与えなかった
 だから下等なのさ!!!
 生まれた瞬間からすでに次元が違うんだよ!!!」
「だからなんだ!!!そんなの自慢すんな」
柱の根本を殴りつけるルフィ。
「・・・・別に噛みつかなくても石は割れるぞ」
ぎゃー!男前!
「うはああっ!!一本取られたぜ兄貴!!!」
「もっともっス 結果は同じだァ」
「へ理屈を・・・・!!!
 バカで非力で愚かな種族が人間だ!!!
 海に沈んでも一人じゃ上がってこれねェ様なてめェに何ができる!!!]
「何もできねェから助けてもらうんだ!!!」
そして地面に転がってた剣を手にするルフィ。
ルフィの言葉にちょっと反応するナミさん。
両手に剣を持ったルフィを見て「あいつ剣も使えるのか?」なサンジくん。
闇雲に振り回すルフィ。
案の定、アーロンにあっさり一本はじかれて、2本目も同様に折られます。
剣を噛み砕くアーロン。
「くだらねェマネは・・・・・」
「歯ァくいしばれ!!!」
回転つけてアーロンの顎を殴りつけるルフィ。
アーロンの歯にはヒビが入り、砕けました。

「おれは剣術を使えねェんだコノヤロー!!!」
突然妙な事を言い出すルフィ。
「航海術も持ってねェし!!!
 料理も作れねェし!!
 ウソもつけねェ!!  「オイ」(ツッコミ:ウソップ)
 おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」
なんつー男前なんでしょうね。これをカリスマというのでしょうか。
何なのもう。大変よ。
「てめェのフガイなさ全面肯定とは歯切れのいい男だ!!!
 てめェみてェな無能な男を船長に持つ仲間たちはさぞ迷惑してるんだろう
 なぜてめェの仲間は必死にてめェを助けたんだかなァ・・・」
アーロンはこんな事言ってますが、ナミさんは分かってます。
こんな男だからついてくんだよ!!男前だよ!漢だよ!
「そんなプライドもクソもねェてめェが一船の船長の器か!!?
 てめェに一体何ができる!!!」

「お前に勝てる」

「やっちまえルフィの兄貴ィィ!!!」
「はは・・・」
「・・・・・ったりめェだクソ野郎」
「もし死んだら殺してやる・・・・」
「援護はまかせろ!!!」
ヨサジョ、ナミ、サンジ、ゾロ、ウソップ。ルフィの演説(?)に若干心打たれてます(え?)
ていうかゾロ聞こえたのね!聞こえる距離にいるのね!よかったね!(笑)。
死んだら殺す、という発言からもルフィとゾロの間の無条件の関係が見え隠れ。いいねぇ。

「ほざけ下等種族!!!」
歯、復活!
「サメなんだ 次から次へと生え変わるさ 前よりもさらに頑丈な歯になる!!!」
そう言って、自ら歯をバキッと外して、また生やして、また外す。
「すげェ」
ルフィも感心。
「これが天が与えた特性」
 魚人がどれほど上等な種族かわかってきたか?」
両手に自分の歯を持って構えるアーロン。入れ歯じゃん!!!
「”歯(トゥース)ガム”!!!!」
手に持った歯でルフィに襲い掛かるアーロン。
片手を捕まえても、もう片方でガブガブやられるルフィ。
「!!! ぎああああああ!!!!」
ルフィ、肉の塊(ゴムか?)になったかと思いきや・・・・・・
「な・・・同胞っ!!!」
「ア・・・アーロンさん・・・・痛ェ・・・・・!!!!」
そのへんに転がってた魚人を身代わりに。
「ふいーーーっ」ギリセーフ、ルフィ。
「・・・・・てめェ クソゴム・・・・・・!!!」

「・・・・そ〜〜〜だ おもろいこと考えた」


巻九  巻十一

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