ONE PIECE 巻九  ”涙”


第72話 ”分相応”

”国家”を作ろうとしてるアーロンたちに驚きのウソップ。
東の海まるごと”魚人の帝国”にされちゃ困ります。自分の育った村もあります。
「あたし達だってただ黙って耐えるしかない 今はね・・・・・!!」
「・・・・・・今は?」
そこへ、叫び声。
「ゲンさん!!?」
アーロン、ゲンさんの首根っこ捕まえて持ち上げてます。
武器の所持は反乱。平和を乱す。
「以後てめェの様な反乱者を出さねェためにも
 ここで殺して他の町村の人間どもにみせしめにしなきゃいけねェ!!」
アーロンの勝手な言い分に慌てるノジコ。
アーロンたちの前に飛び出して訴えます。
8年間もかかさず奉貢を納めてきたのに、今さら反乱の意志なんてない、と。
ノジコを止める村の人。
「それともなにか?村ごと消えるか・・・」
自分達に手を出せば村の消滅は免れない、と脅すアーロン。
ゲンさん、村のみんなに「家に入れ」と諭します。
「みんなで誓ったはずだ
 私達は”耐え忍ぶ戦い”をしようと!!
 生きるために!!!」
「高説だな!!いいことをいう
 そう 生きることは大切なことだ 生きているから楽しいんだ
 分相応にな!!!コイツは抵抗の無意味を知ってる!!」
そう言ってゲンさんを建物の柱にたたきつけます。
「生き物はみな生まれながらにして平等じゃねェんだよ」
村の一人がアーロンに殴りかかろうとしますが、やっぱりゲンさんに止められます。
やめてくれ、と口々に叫ぶ村人たち。
「死んでしまっては全てが終わる!!!私が死んでも戦うことをやめるな・・・!!!」
そして、ゲンさんを片手で持ち上げて叩き潰そうとするアーロン。
そこへ・・・「”火薬星”ィ!!!!」
屋根の上からウソップの火薬星、アーロンに炸裂。
「おれの名は勇敢なる海の戦士!!!キャプテ〜〜〜ン・ウソップ!!!」
足ガクガクですけど、声高々に名乗ってます。
震えながらもデカいホラを吐いてます。
さっき取り逃がしたヤツだ!と魚人にばれます。
アーロン、火薬星効いてません、ホラにもビビってません。
「たかが人間が・・・・!!!
 下等な人間が!!!おれに何をしたァ!!!!」
ブチ切れアーロン、ウソップが立ってる家ごと持ち上げます。
これに慌てたのは魚人たち。
これ以上村ごと潰したりしたら、奉貢の取り口が減ることに。
でもキレてるアーロンさん、聞きません。
「おれ達は”至高の種族”だぞ!!!」
そのまま家をブン投げて、潰します。
ウソップ、ギリギリ生きてます。追われて逃げます。
キレまくってるアーロンを押さえて、とりあえずアーロンパークへ戻る魚人たち。
ウソップ、追ってくる魚人に卵星を投げます。腐った卵。クサイ。
効いたか・・・と思いきやまたもやブチ切れられてダッシュです。

村ではさっきの若者誰や、てなってます。そこへ・・
「みんな久し振りね」
現われたのはナミ。
「ナミ・・・」
「ナッちゃん・・・」
途端に静かになって、村人は皆家に入ってしまいました。
しーんとした通りを、花束を持って歩いていくナミさん。
「どうしたの?あんたが村のまん中通って来るなんて・・」
唯一そこから動かなかったのは、ノジコとゲンさん。
「・・・・でっかい音がした アーロンね・・・・」

村のはずれ(多分)、岬みたいなとこ。
「あと・・・7百万ベリー」
「相変わらず評判最悪だよあんた」
お墓らしきものの前で胡坐かいて座ってるナミさんに話かけるノジコ。
「まーね海賊だもん でもアーロンは話のわかる奴よ
 お金で全て事が運ぶから あいつとの約束までもう少し!
 何が何でも一億ベリー稼いで 私はこの村を買うの!!」
彼女の事情が明らかになりました。
かわいい笑顔です。

さー、アーロンパーク。
「逃げろなんて言われても おれはここ以外目的がねェんだよな・・・
 あの女連れ戻すってのがルフィとの約束だしなァ・・・・
 どうしたもんかね 面倒なことになってきたぜ」
アーロンパークに残ってた魚人ども、全部倒して、
なおかつシャツまでブン取って、偉そうにイスに座ってるゾロ。
かっこえーなオイ!!!


第73話 ”偉大なる航路”から来た海賊

アーロンパーク正面入り口。はっちゃんが手を3本使って釣りの最中。
「そろそろ時間か!!
 モーム!!!メシの時間だぞーっ!!!」
自分の口をラッパがわりにして、何かを呼びます。
それを聞いて海中の洞窟らしきところから何やら大きな影が動き出します。
「何だ今のラッパの音は・・・・・」
ゾロにも聞こえました。

はっちゃん、ブタの丸焼きをかかえて何かを待ってます。
なかなか来ないので、自分で食っちゃおうかなとか言ってます。
そこへゾロ登場。
「お前か・・ラッパ吹いてたのは」
「ニュ!!!誰だてめェは!!
 おれか!?おれの名ははっちゃん!!「ハチ」とそう呼んでくれ!!!」
お前も魚人か、と聞くゾロ。
「モチよモチ!!艶かしいタコの魚人よ!!」
見たとこ人間なゾロに、海兵か客かと問います。
「客?・・・まァ客だな」
あっさり答えるゾロですが、あっさり信じちゃうはっちゃん。
しかもアーロンは他人者捕まえにココヤシ村に行った、と居場所までバラしちゃってます。
「(ウソップか・・・とりあえず助けといてやるか・・・)
 その村へはどう行けばいい?」
「乗んな!!客だろ!!送ってくぜ!!!」
はっちゃん、いい奴。

さて、ルフィたちの船ではお食事中。
「何だこいつ」
「でけェ・・・・・」
「うわあああああああああああああ
 海獣だァあああああああああ」
海から現われたのは、アーロン一味の戦闘員、”海牛モーム”。
出るとこ間違えた。かわいいヤツ。見た目、牛。
「牛だーっ!!!でけーっ!!」
「牛か?泳ぐか?フツー・・・・・ カバだろ」
「こんな生物が何でこの東の海に!!?考えられねェ!!!
 こりゃ”偉大なる航路”の生物っスよ!!!」
モームの狙いはメシ、と気づいたヨサク、早く渡してください!と叫びますが・・・
「ゴムゴムの銃!!!!」
ぶっ飛ばされるモーム。
「おれのメシに手ェ出すな!!!」
怒ったモーム。もう一発やろうとするルフィですが、サンジに踵落としくらいます。
「腹空かした奴をむやみにブッ飛ばすな!!
 きっとこいつはケガでもして自分でエサをとれねェんだ なァ・・・そうだろう?」
「なんて愛だ・・・」
たんこぶ作りながらもつぶやくヨサク。
「さァ食え」
モームの前に食い物差し出すサンジですが・・・・
「死ねコラァ!!!!」
蹴り飛ばします。
「あのヤロー今おれごと食おうとしやがった」
スパー・・と煙草をふかすサンジくん。おもろいな。
マジでキレたモーム。船に襲い掛かりますが・・
「おーしおれが」
「どいてろ トドメさしてやる」
サンジくん、マスト(?)を駆け上って宙を舞います。
「首肉(コリエ)シュート!!!!」
一撃必殺。
「さーメシだ」
「いい運動になった」
「ムチャクチャだこの人達」
おびえるヨサクが何かカワイイ(笑)。
「ヨサク茶ァ!!」
「茶ァ!!」
「へーい」
・・・笑。

ゾロ、はっちゃんに送ってもらってココヤシ村到着。
「ありがとう」
ゾロ、ちゃんとありがとうの言えるいい子なのね!!!!しつけがいいね!!!
「いいってことよ!!達者でな!!また来いよ!! じゃあな!!」
「・・・・・おう ・・・変な魚人だ・・・」
連続3コマのマリモ頭がかわいいね。
「この村にあのギザッ鼻も来てんのか・・・
 まーいい・・・ ひとまずウチの長っ鼻を探すか」

アーロンパーク、アーロンの叫びがこだまします。
「一体・・・何が起こった!!同胞達よ!!!!」
倒された仲間を抱きながら叫ぶアーロン。仲間思いらしい。
「ロロノア・ゾロ!!?”海賊狩り”か!!?おれの首を取りに来たのか!?」
あの腹巻がゾロだった、と知るアーロン。
アーロンにすら名が知れてるゾロ。ふふ・・・(笑)。
そこへ、ウソップを捕まえてきた、何かチュッチュッ言ってるキスの魚人が登場。
アーロンの気が晴れると思って生きて連れてきたけど、今それ以上に腹立ってるアーロンさん。
魚人の一人が意見を出します。
ナミがアーロンの首を取るために、ゾロを侵入させた・・・。
確かにナミは、海に飛び込んだゾロを助けた。
つーか、魚人たちが「ゾロ」「ゾロ」言ってるのが・・・何か・・・。
「裏切りはあの女の十八番だ」
「いい加減にして!!!勝手な推測で話を進めないで!!何がいいたいの!!?」
「ナミ・・!!本当に・・」
びっくりウソップ。
一味であることは刺青に誓ってる、とナミ。
(ゾロの奴・・・!!余計なマネを・・!!)
すまんすまん、というアーロン。
「そうさ消さなきゃならねェのはロロノア・ゾロと・・・その一味!!!」
「ちょ・・・待て 助けてくれ!!」
「!!!!」
ウソップ、ピーンチ!ナミさんもピーンチ!!

ココヤシ村では、村人に聞き込み調査してたゾロが、入れ違いになったことを知ります。

海では、モームに船引っぱらせて、快適航行中の3人。


第74話 ”仕事(ビジネス)”

アーロンの懸賞金は、東の海最高額の2千万ベリー。
ウソップに刃物を突きつけて、ゾロのことを聞くアーロン。
ゾロとは関係はない、と言うウソップですが、
アーロンに歯向かった以上どっちにしろ助かる見込みはない、と言われると
「オオヨ おれとゾロはマブよマブ!!おれに指一本触れてみろ!!
 ゾロがお前らをブッ殺しに来るぞ!!!」
「なんて変わり身だ」
てことは殺せばゾロが現われるんだな?とアーロンに言われてパニクるウソップ。
「おいナミ!!何とか言ってくれ!!!」
何だか顔色の悪いナミさん、まだ魚人は疑ってます。
「お前という人格をふまえればこその疑いだ お前は頭が良すぎるからな」
(・・・・!!ヘンな疑いで コイツらのために殺されるなんてゴメンだわ!!
 何で邪魔をするの・・!!?もうすぐ全てがうまくいくのに・・・・!!!)
助けてくれないナミさんに食ってかかるウソップ。
「おいナミ!!!てめェにゃがっかりしたぜ この魔女女っ!!
 ルフィはな!!!あいつはお前が逃げた直後でも一片もお前を疑わなかった!!!
 あいつはお前を完全に信じてるんだぞ!!!今もだ!!!
 そんな奴をよくもてめェは平気な顔してダマせるもんだな!!!」
「・・・・それはどーも だけど私が信じてるのはお金だけ
 ダマされる方がバカなのよ」
冷たく言い放つナミ。
そのとき、海からはっちゃん登場。
状況にビックリなはっちゃん。
ゾロの居場所が分からんなー、と話してますが
「おれが見たとすりゃ会ったこともねェ少し不審な剣士一人だけだ
     あいつかァ!!!!!」
「会ってんじゃねぇかバカ野郎!!!」
アーロンの客、というからココヤシ村へ連れてったはっちゃん。
ゾロもアーロンを探してるってことが分かったので、慌てて飛び出す必要もなくなりました。
(・・・・!!もうこれ以上余計なマネされちゃ困るわ こいつらに・・・・!!)
ナミさん、胸元から棍を取り出して・・・・ウソップの横っ面をたたきつけます。
「邪魔なの・・・
 あんたが悪いのよ 魚人に手を出したりするから・・・」
「!!?」
「あんた達をここへ来させてしまったのは私の過失 その土地にはその土地の統制があるの
 何事もなく事は運ぶはずだったのに
 あんた達は私の8年間の仕事(ビジネス)を無駄にしかねない
 だから せめて 私の手で消してあげる」
いくらおれでもナミに消されるほど甘くない、と笑うウソップですが・・・
「私を 私だと思わない方が身のためよ・・・!!」
ウソップ、煙星を炸裂させて逃げる計画です。
海に逃げようとしたそのとき、
「あんたの考えそうなことよね」
けむりの中から現われたナミさん、ウソップを殴ります。
そして、ウソップの腹にナイフを・・・・・・・。
「てめェ・・・・ナミ・・・・」
「私の仕事のためよ こうするしかなかったの」
ウソップの手には血が。
ナミがナイフを引き抜くと、倒れるウソップ。
「大人しく死んで・・・・!!!」
盛り上がる魚人たち。
ナミさんをずっと疑ってた魚人も、しゃーない、みたいな感じ。
パークの外から一部始終を目撃してたのはジョニー。
「ウ・・ウ・・ウソップの兄貴が・・ナミの姉貴に殺されちまった!!!!
 ・・・・何てこった!!!」

「本望でしょ?海で死ねて・・・」
ウソップを海へ蹴り落とすナミ。
「疑って悪かったなナミ お前はおれ達の仲間だ」
「仲間?私には”仲間”なんていないわ 私がこの一味に入った理由は一つ!
 一億ベリーを稼いであんた達からココヤシ村を買い取るため いわば同盟よ」
「村人を裏切り親を裏切り・・・・金以外何も信用できねェお前が
 なぜあんなチンケな村にこだわるのかがずっと疑問だった
 こんな者をお前の部屋で見つけるまでな」
「・・・・!!!それは・・・私の・・・!!!」
その魚人が出したのは一枚の海図。
その魚人曰く、これは古ぼけた宝の地図。それはココヤシ村を示している。
一気に盛り上がる魚人たちですが、アーロンは返してやれ、と言います。
「さわんないで!!これは私の宝(もの)よ!!
 妙な疑いはもうたくさん!!別に信じて欲しくはないけど問題は村の売買
 今さらナシなんていわないわよね?」
「当然だ 金の上の約束を破るくらいなら腹切って死ぬ方がマシだ
 オレはそういう男だぜ・・・!!」
「さすがアーロンね 話がわかるわ」
両手や頬を血に染めて、地図を握り締めてその場を去るナミ。
ナイフを持った手は赤く染まって、血が滴り落ちてます。

「ゾロの兄貴に知らせなきゃあ・・!!・・あいつは・・!!魔女だ!!」
パークの外で泣き震えてつぶやくジョニー。
そう・・・ゾロに伝えるんだ・・・ゾロに・・・ふふ・・・(笑)。

さてさて、海ではモームが疲れてます。
サンジくんのケリが効いてます。
しかも方向狂ってます。
岸にぶつかりまーす。

大音響、走ってアーロンパークに向かうゾロにも届きました。
てかゾロ、迷ってないの!?すげぇ!!(笑)。


第75話 ”海図と魚人”

モーム、岸に激突。
気絶して海底へと沈みます。
小船は空を舞う・・・・。そして林へ・・・・。
着地したけど勢いは止まらず、突っ切ります。
そこへゾロ、ウソップを心配しつつ林を爆走。
そしてゾロに横から突っ込む船。
あれだよ、横断歩道でちょうどトラックの前で何故か立ち往生する人みたいな。
「おォ!!ゾロ!!!」
「アニキィ!!!」
「ルフィ・・・!!!」
激突・・・・・・・。
「てめェら一体何やってんだ!!!」
頭から血ぃ流して怒るゾロ。
「何ってナミを連れ戻しにきたんだよ まだ見つかんねェのか?ウソップとジョニーは?」
平然ルフィ。
その横でヨサクの心配してるサンジくん、いい奴だね。
「ウソップ・・・・!!そうだ!こんな所で油うってる場合じゃねェっ!!」
血を拭って急ごうとするゾロ。
「ん?どうした!?」
アーロンに捕まってるから早く行かないと殺される・・・と言いかけると
「殺されました!!!」
叫んだのはジョニー。
「手遅れです
 ・・ウソップの兄貴はもう殺されました!!!
 ・・・・・・!!ナミの姉貴に!!!」
ビックリ4人。ゾロの顔が男前。

ココヤシ村、海岸の西。
さっきルフィたちが突っ込んでえぐれた岸を見て驚く村人たち。
そこで、海軍の船を見つけます。
見慣れない型、このあたりの海軍支部ではない。
そこへゴサのあの少年が走ってきて教えてくれました。
あれは、政府がゴサに出してくれた迎えの船。
町の生き残りが政府に連絡をとったのです。
その海軍の船の上では、准将が任務の確認。
ゴサの生き残りの町民をこの島から脱出させること。
しかし、この海賊を野放しにして見過ごすことは正義が許さない。。。

「第77支部?」
新顔の海軍相手に、アーロンは交渉してこいと命令します。
2百万で手が打てなければ消せ。
そのとき、海軍の先制攻撃。
飛んできた砲弾をアーロンは・・・・口で受け止めて粉砕。
「交渉は?」
「ナシだ」
海戦。
盛り上がる魚人たちですが、
「たかがゴミ掃除に多大なる労力を使うこともあるめェよ チュッ」
「おれ達が行くぜ」
「ここの海でおれ達にケンカを売るとは愚かな人間だ・・・」
アーロン一味の幹部3人、キスの魚人・チュウ、タコの魚人・はっちゃん、エイの魚人・クロオビ。
「幹部3人とは豪勢なケンカだぜ」
「こりゃ3分もたねェなあの船は」

さ、海軍の船では、開戦の合図に何の反応もないので戸惑ってます。
そこへ海から突然現われるチュウ。
「水鉄砲っ!!!」
勢いよく水を噴出すチュウ。まるで銃のように水が飛びます。
かまえる海軍、落ち着け!と言うのは第77支部准将プリンプリン。
顔は悪人だけど、いい海軍なんだよねぇ・・・。不思議。
大人しく投降しろ、と言いたかったんでしょうけど、言い切る前にチュウの水鉄砲に倒れます。
准将の仇といわんばかりに一斉にかかっていく海軍たち。
そのとき船に衝撃が。海中にはクロオビ。
「今・・・この船の舵を排除させてもらった
 舵のきかねェこの船の進路は チュッ 深海だ」
さらに海中では、はっちゃんが岩礁を移動させてます。
沈みやすくするため、クロオビが船底に穴を。
「大きな『岩礁』を強い潮の流れのど真ん中にぶつけると・・・海に何が起こると思う?
「何・・・!?」
船の前方に突然の大渦。舵のきかないまま、船は飲み込まれました。

それを目撃していたノジコたち。
「これが現実だよ・・・!!!
 アーロンの支配からは誰も逃げ出すことはできないんだ」

戻ってきた幹部3人。
「ナミの作る海図とおれらの能力がありゃこの海に敵はねェ」
「そうとも ナミは『アーロン帝国』建国のために不可欠な女だ」
でも1億ためたら解放だろ?と聞くチュウに・・・・
「勿論だ 金の上の約束はおれァ死んでも守る!!おれァよ・・・」 ニヤ・・・
怪しすぎだよ顔が。

「お前もういっぺん言ってみろ
 ブッ飛ばしてやるからな!!!」
「やめろルフィ!!ジョニーにゃ関係ねェだろ!!?」
「デタラメ言いやがって!!!」
ジョニーに掴みかかるルフィ。それを止めるゾロ。
「ナミがウソップを殺すわけねェだろうが!!!!おれ達は仲間だぞ!!!!」
凄い剣幕で怒ってるルフィ。
「信じたくなきゃそうすればいいさ・・・!!でもおれはこの目で・・・!!」
「誰が仲間だって?ルフィ」
「!」
「ナミ・・」


第76話 ”ねる”

「何しに来たの?」
現われたのはナミさん。
棍を片手に、左手には手袋。
「何言ってんだ!お前はおれの仲間だろ 迎えに来た!!」
「大迷惑」
あっさりお断りのナミさん。
「”仲間”!?笑わせないで くだらない助け合いの集まりでしょ?」
冷めた目でそう言うナミさんですが、サンジくんは空気読めてません。
きゃーきゃー言いながらおれだよ憶えてる!?とか言ってます。一緒に航海しようぜとか言ってます。
「てめェひっこんでろ!!話がややこしくなんだろうが!!!」
「アンだとコラ 恋はいつもハリケーンなんだと!!」
ナミとサンジのからみ(?)の時のツッコミはゾロ。。。。ふふ・・・・。
そしてサンジくんの名言、『恋はいつもハリケーン』。(笑)。
「言ったでしょう!?この女は魔女なんす!!!
 隠し財宝のある村を一人占めするためにアーロンに取り入って平気で人も殺しちまう!!」
ジョニーがナミさんをボロクソ言います。
根っからの腐った外道、とか。
ウソップ刺し殺すトコ見た、とか。
「・・・だったらなに?仕返しに私を殺してみる?」
ナミさんの返答に戸惑うジョニー。
ナミさん曰く、今アーロンたちは”ロロノア・ゾロとその一味”を殺したがってる。
「いくらあんた達の化物じみた強さでも 本物の”化物”には敵わないわ」
「そんなこたァどうでもいい ウソップはどこだ」
「海の底」
ゾロもナミさんが殺したとは信じてません。
「てめェいい加減にしろ!!!」
ナミさんに向かっていくゾロ。
「いい加減にすんのはてめェだクソ野郎!!」
ゾロにまわし蹴りサンジくん。ギリでかわすゾロ。
「剣士ってのァレディにも手をあげんのか?ロロノア・ゾロ」
「なんだと?何の事情も知らねェてめェが出しゃばるな!!!」
「ハッ・・・屈辱の敗戦の後とあっちゃイラつきもするか」
「あァ!!?
 ・・・・おい 口にァ気をつけろ その首飛ばすぞ」
「やってみろ大怪我人が」
ゾロサン?サンゾロ?人によってどんなシーンもお好みで偏って見えるんです(笑)。
そう、私にはゾロナミに見えるんです。。。サナゾ。
ケンカ始めそうな(もう始まってる?)2人を止めるヨサク。
「他所者がこれ以上この土地のことに首つっこまないで!!!
 まだわかんないの!?私があんた達に近づいたのはお金のため!!!
 今の一文なしのあんた達なんかには何の魅力もないわ!!!
 船なら返すから航海士見つけて”ひとつなぎの秘宝”でも何でも探しに行けば!?
 さっさと出て行け!!目障りなのよ!!!
 さようなら」
最後まで冷めた目で冷たく言うナミさん。
突然、ルフィが倒れます。
「ねる」  どーーーーん!!
皆驚き。ゾロだけが「こいつは・・」みたいな反応。
「島を出る気はねェし この島で何が起きてんのかも興味ねェし・・・ちょっとねむいし ねる」
「・・・勝手にしろ!!!死んじまえ!!!」
ナミさんがとうとう感情を露に。キレました。

本当に寝ちゃったルフィをほっといて、ヨサク&ジョニーはゾロたちにはむかってます。
あのイカレ女はあんなだし、ウソップ殺されたし、アーロンに狙われてるし。
ヨサクはジョニーを信じます。
二人はゾロたちと別れます。
「じゃまたいつか会う日まで!達者でなー兄貴達!!」
「お前らもな!」
あっさりお別れゾロ。

村のどっか。
ずぶ濡れウソップが歩いてます。
(あいつが根っからの魔女ならおれをかばったりしねェ・・!!)
あのとき、ナミさんは自らの左手を刺していたのです。
(ナミがああしてくれなかったら おれは確実にアーロンに殺されてた)
とりあえず、ウソップはゾロと合流しようと。
アーロンを探してたらしいゾロがアーロンパークに乗り込んでないかと不安になって、走り出すウソップ。
「ダッシュダッシュダッシュ!!!」

ルフィが寝ちゃって動けないので、その場で皆休憩。
「オイ」
「あァ!?」
「ナミさんは本当にあの長っ鼻を殺してねェのか?」
「どうかね おれが一度”小物”ってハッパかけちまったから
 勢いで殺っちまったかもな」
ゾロ、ニヤリ笑い。
サンジくんですらちょっと疑ってるのに、ルフィとゾロは信じてるのです。
いいねぇこの初期3人の絆が。
「小物!?」
そこへウソップ、ゾロ発見!!!
叫んで駆け寄りますが・・・・
「ナミさんの胸のどこが小物だァ!!!」
「てめェの頭はそういう・・・・」
「ぶごッ!!!」
サンジの足と、ゾロの受けた刀に顔挟まれて・・・・
「え」
「う・・・」
サンジのやべ・・・て顔と、ゾロのうわぁ・・・て顔。
「生きてたよ」
「いや死んだぜこりゃ・・・

ノジコ宅では、家ん中を散々荒らして、机に突っ伏してるナミさん。
「べつに!ちょっと休みに来ただけ」
「何でもないのにあんたがその宝の海図を開く?
 あたしには何でも話すって約束だろ?」
「ちょっと頭に来ることがあっただけよ!!」
ノジコ、あの連中のことだと察します。
「・・・・・会ったの?」
「ああキャプテンにね・・・ちょっとウソっぽい奴だけど」
まぁ、キャプテンだけど船長じゃないからね(笑)。

「成程ね・・・あいつら本気であんたのこと迎えに来てんのか・・・
 そりゃ荒れもするわ ”仲間”か・・・」
疲れて寝ちゃったナミさん。左手の包帯には痛々しく血が滲んでます。
「この娘には・・・・一番 ・・・・・・辛い言葉だ」

「ウソップーーーーーーーーっ!!!
 お前これナミにやられたのか!!?」
目覚めたルフィ、ウソップの惨状にビックリです。
殺しはしないけど、こんくらいはやりそうだと思われてるのかナミさんは(笑)。
「いやすまん それはこいつとおれが」
「お前だよ」
サンジくんがアセってるのが笑える。
「おおルフィお前来てたのか」
「ああ」
「あ おれも来たぜ よろしくな」
「てめェいつか殺すからな!!」
ルフィには爽やかに対応、アセってるサンジくんには殺意を持って(笑)。
「問題はナミだ おれはあいつに命を救われた
 どうやらあいつが魚人海賊団にいることにはワケがあるとおれは見てる!!!」
「無駄だよ あんた達が何をしようとアーロンの統制は動かない」
ノジコ登場。
ルフィに説明してやるウソップ。
さすがナミさんのお姉さまvvと目がハートのサンジくん。
「無駄ってのはどういうことだ?」
一人冷静に会話するゾロ。
「お願いだからこれ以上この村に係わらないで いきさつは全て話すから大人しくこの村を出な」

海岸では、第16支部の船が着岸。ネズミ大佐ね。
ゲンさんを呼び出して、ナミの家に案内しろ、と。


第77話 ”夢の一歩”

「おれはいい あいつの過去になんか興味ねェ!!」
そう言ってスタスタと散歩に出かけるルフィ。
「・・・・・あいつは?」
戸惑うノジコ。
「気にすんな ああいう奴さ
 話ならおれ達が聞く 聞いて何が変わるわけでもねェと思うがね」
さらっと何だかステキな発言のゾロ。告白と受けとめますよ。いいですか。
「−−で寝てるし」
「言ったそばから寝てんじゃねェよ!!!」
おやすみ3秒どころじゃないね。
「・・・・おれは聞くぜ!!理解してェ」
「おれもv」
がーー ぐおーーー
すたすた
「成程・・・ナミが手こずるわけだ・・・」

目覚めたナミ。
ノジコの摘んだミカンが目に止まります。
(・・・・もう少しだよ ベルメールさん
 もう少しで何もかも帰ってくる ココヤシ村も・・・みかん畑も・・・私の夢も)
宝の海図を見ながら思い出します。

「離してよーーーっ!!いいじゃない一冊くらい いっぱいあるんだから!!」
8年前のナミ、本屋の本をパクってゲンゾウに捕まってます。
「だってウチはビンボーなんだもん 仕方ないじゃん ケチ!!」 
ナミさんかついで、ノジコとナミの養母・ベルメールの家に。
「あらナミお帰りっ」
「ただいまベルメールさん」
「やかましいっ!!」
呑気な2人。
村でも評判になっちゃってるナミさんの本の万引き。
「いいじゃないまだ子供なんだから ゲンさんだって万引きくらいしたことあるでしょ?」
「だいたいお前がその調子だから・・・!!」
「わかったわかったありがとね 代金は払ってくれたんでしょ?
 今お金が無いの 今度払うわ・・・体でv」
赤面するゲンさん。まんざらでもないらしい(笑)。
「そういうことを言っとるんじゃない!!」
「あれ赤くなっちゃってv」

この本どうしても欲しかったの!と満面の笑みのナミ。
あたしだったらもっとうまく盗んでくる、と言うノジコ共々鉄拳制裁。
ナミが盗んだ本は「NAVIGATION」。
ナミは海図の描き方を憶えて、地図の描き方も憶えて、この島の地図を書いてました。
「今航海術の勉強中っ」
「ナミの夢だもんね」
「そうよ
 私は 私の航海術で世界中の海を旅して自分の目で見た”世界地図”を作るの!!」
「世界地図か・・・楽しみね!じゃあ今日描いたこの島の地図は”夢の一歩”だ!!」
ところでベルメールさん、最近ごはん食べてないようです。
ダイエット中だからみかんを食べてる、と本人。
ノジコは、うちにお金がないからベルメールさんのごはんが無いんだ、と言います。
「私が30にしてこの艶やかな肌を保ってんのはみかんのおかげv」
「でも手黄色いよ」
「うっさい!!黙って食え!!」
ベルメールさん、ごはん食べずに作ってたのは、ノジコのお古をリメイク(?)したナミ用の洋服。
ノジコのその服も元々お古でしたが。
妹だからあたしのお古がいくだけ、とノジコに言われて、
「でも本当の姉妹じゃないじゃない!!私達血がつながってないもん!!」
「何ですって!?あたしだってあんたなんか・・・」
ナミのその発言に反応するベルメール。
ナミを張り倒します。
「血がつながってないから何!!?
 そんなのどうだっていいじゃない!!そんなバカなこと二度と口にしないで!!」
殴られて、泣きながらナミは反論します。
「・・・・なによ!!ベルメールさんだって本当のお母さんじゃないじゃない
 私達なんて本当はいない方がいいんでしょ!!?
 そしたらちゃんとごはんも食べられるし!!好きな服だって買えるし!!もっと自由になれるもんね!!
 私・・・!!どうせ拾われるならもっとお金持ちの家がよかった!!!」
「・・・・!!」
勝手にしなさい、と言われて飛び出していくナミ。
「ベルメールさん ナミは本当はあんなこと思ってないよ!?つい口をついて・・・!!」
「・・・・ノジコはしっかり者だね・・・ わかってる・・・私が大人げなかった・・・
 ナミを連れ戻してきてくれる?おいしい夕食作って待ってる」
「うん!!」

ゲンさんの家にナミは来てました。
ベルメールさんは私たちがいない方が幸せなんだ、とゲンさんに言うナミ。
貧乏になるし、わたしのせいで村の人に嫌われちゃう。
ゲンさんはそんなナミを笑い飛ばします。
「安心しろ!ベルメールもお前くらいの年の頃はこの村で有名な悪ガキだった」
そんなベルメール、村を飛び出して、立派な海兵になって帰ってきました。
ひどい嵐の日、彼女は2人の幼い子供を抱えて戻ってきました。

『ドクターを呼んで!!!ひどい熱なの!!!嵐にやられて衰弱しきってる!!!』
そう言うベルメール自身もひどい傷を負っています。
『いいから早く!!お願いだからその子達を死なせないで!!
 その子達を助けて!!!!』
泣きながら叫ぶベルメール。
その2人の子供が、3歳のノジコと、まだ赤ん坊のナミ。
橋の下で拾った、と聞いていたナミはビックリです。
ベルメールが戦場で瀕死の状態だったとき、
このまま目を閉じて死んでしまおうかと思っていたところに
ノジコがナミを抱いて現われたのです。
『妹?』
『ううん』
『・・・・・笑ってる・・・・!!!人の気も知らないでさ・・・』
『えはは・・・!!』
ベルメールもノジコも、戦場という過酷な状況で無垢なナミの笑顔に救われたのでした。

「お前達には 血よりも深い絆がある」
丁度ノジコが迎えに来ました。
しかしそのとき、村人の叫び声が。
「海賊だァーーーっ!!!
「アーロン一味だ・・・!!」
着岸したアーロンの船。
「まさか・・・”偉大なる航路”の魚人海賊団が分裂したって噂は・・・
 本当だったのか・・・!!」
ゲンさんは、2人を裏の林に逃がします。
「ゴキゲン麗しゅうくだらねェ人間どもよ!!!
 今この瞬間から!!!この村 いやこの島をおれ達の支配下とする!!」


第78話 ”ベルメールさん”

「大人一匹10万ベリー 子供(ガキ)一匹5万ベリー
 今回は奇襲につき払えねェ奴のみ殺すことにする・・・!!!いくら出た同胞達よ」
「二千五百万ちょいってとこか・・・・」
「上出来!!」
毎月払わされるそうです。
今回は犠牲者は出なかったけど、これからどうなるか。
ノジコとナミはうまく林に隠れてます。
ゲンさんが心配するのはベルメール。
村のはずれの彼女の家は今の所見つかってません。
あわせて20万ベリーも払えるような貯えが彼女にはありません。
幸いなことに、アーロンたちはこれで引き上げるようです。
安心するゲンゾウ・ノジコ・ナミ。
しかし、魚人の一人に発見されてしまいます。
夕食の準備をしてるベルメール、その煙が見えてしまったのです。
家計に大打撃、と言いながら夕食を作るベルメール。
お酒も飲ましてやる、とか言ってます。子供に酒かよ!!
ゾロゾロとベルメールの家へと向かうアーロン一味。
海図がどこからも見つからなかったのがご不満の様子。
村ではベルメールの身を案じて慌ててます。
ノジコとナミの姿も見当たらず、おそらく家に行ったのだろうと。

ベルメール宅。丁寧にもノックするアーロン。
どうぞ、と言われて、失礼、と入るアーロン。
しかしそこに人は無く、しーんとしてます。
と思ったら潜んでたベルメールの蹴りに倒されて、口に銃突っ込まれるアーロン。
アーロンに乗っかって凄むベルメール。
「残念 私は元軍人なの ”偉大なる航路”の海賊がはるばるこのココヤシ村に何の用?」
銃を突きつけられてるにもかかわらず笑い飛ばすアーロン。
その銃を噛み砕きます。
「てめェら下等種族の非力さよ」

家に向かって走るノジコとナミですが、ドクターに止められます。
ドクターが2人に話して聞かせようとしますが、そこへベルメールの叫び声が聞こえてきます。
地面に倒れた彼女の左腕を踏み潰すアーロン。
(駄目だ・・・!!!こいつら本物の化物だ・・・!!殺される!!! ノジコ・・・!!!ナミ・・・!!!)
降伏しないベルメールに怒鳴るゲンゾウ。
「つまらん正義感で命を無駄にするな!!!意義のない戦いもある!!!
 金で解決できる問題もある!!!」
家族分の金を払えばいい、と知りますが、彼女にはへそくり足しても10万ちょっとしかありません。
魚人に、家の中の3人分の夕食を見つけられてしまいますが・・・・
「・・・さァベルメール・・・!!さっさと大人一人分払ってしまいなさい
 今日は夕食に招待されたんだったな・・・・!せっかくの料理が冷めてしまう・・・」
村の名簿では、確かに彼女は結婚・出産をしていません。

「わかるな?ノジコ ナミ・・・!!
 ベルメールとお前達には親子である証拠がない」
存在が気づかれる前にこの島を出ろ、とドクターに言われますが。
「私やだ!!どうして私たちが出ていかなきゃいけないの!?私この村に住んでたいよ・・!!
 貧乏だから・・・?もう・・・ベルメールさんの子でいちゃダメなの!?」
涙を零すナミ。
「家族の縁か命か!!こんな時代に甘えは無用じゃ!!!」
「わかった行く!この村を出る!!」
ノジコは冷静に決めます。
「・・・・よかった これで助けてもらえるのね」
家の前では、ベルマールが10万ベリーを渡しました。
「ベルメールさん・・・・」
「行くよナミ!!これでいいの!!ベルメールさんは助かったんだから!!」
「子供2人で10万ベリー・・・・!!
 それは私の娘達の分 私の分は足りないわ」
その発言に驚くノジコ、ナミ、ゲンゾウ、そしてアーロン。
「ゲンさんごめんなさい・・・私・・・!!家族がいないなんて言えないや
 たとえ命を落としても・・・!!
 口先だけでも親になりたい あいつら・・・私の子でしょ?」
泣きながら、笑顔でそう言うベルメール。
ずっと泣かなかったノジコからも涙が溢れます。
「何とバカなことを・・・!!」
悔しそうなゲンさん。
「ガキが・・・いるんだな・・・?」
飛び出すノジコとナミ。
ベルメールに抱きつきます。
軋む体、折られた左腕も、2人を抱きしめて痛みますが。
「もっといろいろ・・・本でも!!洋服でも!!いっぱい買ってあげたかった・・・!!!
 ごめんね・・・!!私・・母親らしいこと何もしてあげられなかったね・・・」
「そんなことない!!何も要らないから死なないで!!!あたし達とずっと一緒にいて!!!」
「ベルメールさんは元海軍でしょ!?強いんでしょ!?こんな奴らやっつけてよ!!!」
「私が世界地図描いたら見てくれなきゃやだよ!!?」
ベルメールへと向き直るアーロン。
「こいつらはてめェの娘達だな」
「ええそうよ!!」
「死んじゃやだベルメールさん!!!」
「この子達に手は出さないのよね・・・!?」
「勿論だ てめェが大人しく死ねばな」
「誰か助けてェ!!!」
ナミの叫びに、ゲンゾウが銃を撃ちます。
クロオビが体で跳ね返し、ゲンゾウを斬りつけます。
「・・・・・・!!!!」
それを見て青ざめるナミ。
ゲンさんが倒されて、村人は一斉にベルメールを助けるため魚人たちに向かっていきます。
「はーはー下等なサルどもが・・・適当に相手してやれ 殺すなよ」
アーロン、ベルメールの頭に銃を突きつけます。
それでも彼女は笑顔です。
「お前が最初の見せしめだ・・・・!!
 くだらねェ愛に死ね」
「ノジコ!!ナミ!!」
「!!」
「大好きv」

響き渡る3発の銃声。


第79話 ”生きる”

『今何て言った この不良娘!!』
『私がこの子達の親になるの!!』
揃って止める村人たち。
でもベルメールは聞きません。
『この子達は私が責任持って こんな時代にも負けない様な立派な人間に育ててみせる!!』
元気に育ったナミ、『体でv』を憶えてます。
ナミとノジコ、男の子とケンカもします。
みかんがまずいと言われたから、と聞くとベルメールも男の子殴っちゃいます。

 ノジコ!!ナミ!!誰にも負けるな!!
 女の子だって強くなくちゃいけない!!
 何があっても 生まれてきたこの時代を憎まないで・・・・・!!
 人に褒められなくたって構わない!いつでも笑ってられる強さを忘れないで・・・
 生き抜けば必ず楽しいことが・・・・たくさん起こるから・・・・!!!

崩れ落ちていくベルメールの体。
口から落ちた煙草の火は、己から流れ出た血で消えます。
「ベルメールさあああん!!!!」

村人は魚人にノされました。
ベルメール宅からは海図が発見されました。
「返してよ!!それは私が描きためた海図よ!!!・・・その海図で航海して・・・私は・・・・!!」
「ナミ・・・・!!そいつらに近寄っちゃだめ!!!」
「この見事な海図をこのガキが・・・!?
 貴重な人材だ 連れて来いハチ!!」
魚人に抱えられるナミ。
「いやああ離せ!!!!離せェ!!!」
「ナミを離せ!!コイツ!!!」
魚人に掴みかかるノジコですが、当然相手にもされません。
立ち上がるゲンさん。
「傷つけやしねェさ 借りていくだけさだ」
「ゲンさん助けて!!!」
泣き叫ぶナミ。
「子供達に手を出すな!!!」
再び全身を斬られるゲンゾウ。
それでもなお立ち上がる。
「今・・・!!助けるぞナミ!!!」
周りの村人も立ち上がります。ナミを助けるために。
「・・・・もういいよ!!やっぱりいいよ!!助けなくていいから
 お願い!!もう誰も死なないで!!!」
自分を助けるために魚人たちにボロボロにされる村人を見ながら、ナミは魚人の下に連れ去られてしまいます。

「村の船は全て沈められておったよ・・・」
ゲンゾウの手当てをしながらドクターは言います。
ノジコとナミを、海に逃がせられると思っていた自分達は甘かった。
ベルメールは知っていた。
「もう我々の力では逃げ場すらない現実を・・・!!
 奴らに従うほか生き抜く術がないことを・・・」

海の見える場所に建てたベルメールのお墓。
その前でノジコは打ちひしがれています。
「ナミも連れていかれちゃった・・・
 ベルメールさん あたし・・・!!これから どうしたらいいの・・・?」

後日、アーロンたちの居場所が判明。
この島に住みつく気です。
「今戦い”意地”に死ぬか いつ殺されるやもしれん支配を受け
 政府の助けに望みをかけるか!!」
ドクターはそういいますが、ゲンゾウは政府の助けはないといいます。
アーロンたちに敵う政府の戦力は”偉大なる航路”の海軍本部のみ。
こんな場所まで助けが来るとは思えない。
「私はナミを放ってはおけん!!戦うぞ!!!」
村人達も、子供を放ってはおけません。
団結して、戦う決意を固めます。
そこへ、ナミが現われました。
みんな彼女の無事に安堵しますが・・・
「私・・・アーロンの一味に入る・・・!!!
 測量士になって海図かくの」
ぎこちない笑顔のナミの発言に戸惑う村人。
「あいつらに何かされたのか・・・!?何かひどいことを!!?」
「ちがう」
「脅されたんだな!!?そうだろう!!!!言いなさい!!!」
「違う!!!」
「ナミ!!!」
「離してよ!!!」
そう叫んで彼女が示したのは、左肩の刺青。アーロンのマーク。
「見てよ・・・こんなにお金もらっちゃった
 好きなものも何だって買ってくれるって・・・・!!!」
怒りのあまりナミを押し倒してのしかかるノジコ。
「海賊の一味に入るなんて絶対許さない!!!あいつらがどういう奴らだかわかってんの!!?」
「何よ!正しく生きてベルメールさんみたいに殺されるんなら!!
 私正しくなんて生きたくない!!!」
「!!?」
その言葉に皆驚きます。
「あんた何てこと・・・!!!ベルメールさんはあたしたちのために!!!
 あいつらに殺されたんだよ!!?」
「もういいノジコ・・・・
 出ていけナミ!!!もう2度とこの村に足を踏み入れるな!!」
「!」
ゲンゾウに言われて、飛び出すナミ。
「何てバカなことを・・・
 しょせん あいつにとって・・・ベルメールは親じゃなかったというのか・・・!!!」

どうしてもナミの言葉が信じられないノジコ。
ナミが、ベルメールさんが大好きだったこと知っているから。
ノジコはベルメールさんの墓の前でナミを見つけます。
「ノジコ・・・ベルメールさん言ってたよね・・・」
「え?」
「生き抜けば必ず楽しいことがたくさん起こるって!!」
ナミは、自分がアーロンたちに連れて行かれてから、
政府の船が5隻、沈められるのを目にしました。
もう助けはこない、自分達で何とかしなきゃ助からない。
「一億ベリーで村を買う!?」
「うん そのかわり一味に入って海図を描けって・・・!!」
「そんな大金大人でも一生働いて払えるかどうか!!」
「でも一人でやるしかない!!
 村のみんなは奉貢を払うことで精一杯だし
 私が誰かに助けを求めたら・・・また人が傷つくから・・・!!
 そんなのもう・・・見たくないもん・・・・・!!!」
「・・・・辛いよ!?
 ベルメールさんを殺した奴と一緒にいるなんて・・・・」
「平気!!
 あいつの顔見たって私ずっと笑っててやる・・・!!
 もう泣かないって決めた!!一人で戦うって決めたの!!!」
ナミの目がうるうるしてるんですよ。けなげやのぅ・・。
・・・・ほろり。


第80話 ”罪は罪”

「8年前のあの日からあの娘は人に涙を見せることをやめ
 決して人に助けを求めなくなった・・・!!
 あたし達の母親の様に アーロンに殺される犠牲者をもう見たくないから・・・!!
 わずか10歳だったナミがあの絶望から
 一人で戦い生き抜く決断を下すことがどれほど辛い選択だったかわかる?」
親を殺した相手の下に身を置く決断。
ウソップも唸ります。
サンジくんは鼻息荒げて怒ってます。
そしたらノジコに殴られました。
ゾロは相変わらず爆睡。
「な・・なにをおねーさま・・・!?」
「それをやめろとあたしは言いに来たんだよ!
 あんた達がナミの仲間だとここで騒ぐことで
 ナミは海賊達に疑われこの8年の戦いが無駄になる
 だからこれ以上・・・あの娘を苦しませないでほしいの!!」
(何より・・・ひとりで戦わなきゃいけないあの娘にとって
 自分を仲間と呼んでくれる奴らがいることが一番辛いんだ・・・!!)

みかん畑に宝箱を埋めて、お金をためるナミ。
海賊時代、海賊の多さを逆手にとって、海賊相手の泥棒をする。
初めてお金を持って戻ってきたナミは傷だらけでした。
(長かったけど・・・一億ベリーまで残り7百万ベリー・・・
 今の私ならあと一回航海すれば必ず手にいれられるはず!!)
「あとたった一回の航海で全てが帰ってくる・・・!!!
 全て報われる・・・!!!」
(アーロンから解放されるんだ・・・・・!!!)
ノジコの家で、初めて描いたあの海図を見ながら、ナミは思うのです。
(ベルメールさんそしたら私やっと・・・!!心の底から笑えそうな気がするよ・・・・!!!)

ルフィが村にやってくると、ゲンゾウの案内でネズミ大佐率いる海軍が通りを闊歩していました。
驚くルフィ。
「・・・・・なんであのおっさん 頭に風車さしてんだ!!!」イカス
そっちかーーい!!!!!

「・・・・いくかっ!もうひと盗み!!」
さっぱりしたナミさんが家を出ると、そこへゲンさんと海軍が。
「君かね ナミという犯罪者は」
「・・・・そうね海賊だから大犯罪者よ ただし私はアーロン一味の幹部」
私に手を出せばアーロンが黙っちゃいない、と言いますが・・・・・。
大佐の耳にはナミが海賊だという情報はない、ただ泥棒だと。
「わかるかね?罪人から盗んだ物ならば当然その盗品は全て我々政府が預かり受ける」
「何ですって・・・・!!?」
「今までに貴様が盗み貯えた金を全て我々に提出しろと言ったんだ!!!」
そうして、家に侵入する海軍。
そいつらを棍で殴るナミ。
「・・・・どうして・・・!?これが今海軍のするべき仕事なの!!?
 もっとやんなきゃいけないことが他にあるんじゃないの!?
 アーロン一味は人を殺して町だって潰してる!!!知ってるでしょう!!?
 あいつらの支配でこの島の全員が『奴隷』にされてるのよ!!?
 その目前の大問題を無視して”泥棒”一人から盗品を巻き上げることが政府の意向なの!!?」
ナミの訴えにも耳をかさず、捜索を続ける海軍たち。
「島中の人達はずっとあんた達の助けを待ってるのに!!!
 よくもそんな人達を素通りしてここへ来れたわね!!!」
海軍の一人が、この畑が怪しいと言い出しました。
掘り起こそうとする海軍たちにまたもや棍を振るうナミ。
「汚い手でベルメールさんのみかん畑に触るな!!!
 私のお金はお前達なんかに渡さない!!!・・・・あのお金は・・・・」
「この娘の金はこのココヤシ村を救うための金だ!!!!
 それでも貴様等に金を奪う権利があるのか海軍!!!!」
ゲンさんの言葉に驚くナミ。何故知ってる。
「知っていたよナミ・・・・!!
 あの時お前の行動がどうしても信じられず我々はノジコを問いつめたのだ・・・・
 村中のみんなが全てを知っている
 だがお前がそれを知ってしまっては お前がここを逃げ出したいと思ったとき
 私達の期待が足を引っぱってしまうと 知らぬフリをしていた」
「そんな・・・・!!!」
2人の会話に大して興味のない大佐。
「あんたら政府の人間が頼りになんないから
 あたし達は一人一人が生きるため戦ってるって言ってんだよ!!」
ノジコも登場。
「村を救ってくれる気がないんならさっさとここから消えな!!」
あんたらの船もアーロンに狙われるよ、というノジコの言葉にも動じない大佐。
「まだ見つからんのか!!?
 一億ベリーだ!!見つからねェはずがあるまい」
大佐の言葉にすかさずつっこむゲンさん。何故金額を知ってる!?
それくらいありそうな気がした、とかわす大佐ですが・・・・。
「まさか・・・・・・・!!!
 まさかアーロンがあんた達をここへ!!?」
政府の人間として当然のことをしてる、とふてぶてしく言う大佐。
「!!?何という腐った奴らだ!!!!」
「海軍が海賊の手下に成り下がるなんて!!!」
「・・・・・・!!!(アーロン!!!)」
いつまでも邪魔な3人に銃を向ける海軍。
ノジコは腹に銃弾を浴びました。
騒がしくなったソコへルフィ登場。
「おいナミどうした?なんか手伝うか?」
「・・・・・・まだここにいたの!!?」
ルフィをにらみつけ、胸倉掴むナミ。
「あんたには関係ないっ!!!!さっさと島から出てって!!!」
凄い剣幕で怒鳴られて、投げ飛ばされるルフィ。

アーロンの元へ必死の形相で走るナミ。

『そんなに村を返して欲しいかお嬢ちゃん
 よォし 一億ベリー耳そろえてここへ持って来い
 そうすりゃ村を開放しお前も自由にしてやる!!本当さ!!!
 何年かかっても構わねェ おれァ約束は守る!!!』

「アーロン!!!!!」
アーロンに鬼の形相で詰め寄るナミですが・・・・
「ん?守るぜ?・・・おれが約束をいつ破った?」
「とぼけるな!!!お前が海軍に私のお金を・・・」
「おれが約束をいつ破った!!?言ってみろ!!!!」
ナミさんの口を塞いで、言い切るアーロン。
悔しさのあまり涙を流すナミ。
約束約束って、ゾロと大違いね!!!!ここでもゾロナミ臭がうっすらと!!(偏)

村では
「なーんだよあいつ」
ルフィがふてくされてます。


第81話 ”涙”

海軍の船の上。
ナミから奪った9千3百万ベリーを眺めてご満悦の大佐。
「しかし大佐・・・どれも血や泥でにじんでボロボロですな・・・」
「チチチチ・・・・金は金だ」
ナミさんがどんな思いでどんな状況でこのお金を集めたのか、強欲大佐には関係ありません。
「あんないたいけな小娘が自由を信じてコツコツコツコツ8年も
 バカみてェによく集めたもんだぜ!!チチチチチチチチ・・・・・・!!」

海軍のことを「不運」と笑い飛ばすアーロン。
「おれの目の前に一億ベリー用意できなきゃおれも村を返すわけにゃいかねェ」
「外道・・・・・!!!」
また貯めればいい、というアーロン。
「それともここから逃げ出すか?
 ただしその時はココヤシ村の連中は全員お前のために殺されることになるがな・・・!!!」
ゲンゾウの先程の言葉が脳裏をよぎります。
逃げ出したいと思ったとき、自分達の期待がナミの足を引っぱってしまう。
アーロンの手を払いのけ、涙を拭って走り去るナミ。

村では、ゲンさんが村人共に戦う決意を。
(ゲンさん・・・!!みんな・・・!!お願い・・・!!!早まらないで・・・!!!
 死んじゃいけない・・・!!!全て終わっちゃう!!!
 生き抜かなきゃ・・・!!何もかも終わっちゃう!!!)

荒らされたみかん畑。
掘り起こされた宝箱。
潰されたみかん。
「私達は8年前一度は命を捨てとどまり!誓った
 奴らの支配がどんなに苦しく屈辱でもナミが元気でいる限り”耐え忍ぶ戦い”を続けようと!!
 だがこれがあいつらの答えだ!!!!」
村人達を鼓舞しながら戦う準備をする村人たち。
「もとよりあの娘のやさしさをもてあそぶ あの魚人どもを我々は許さん!!!!」
「待ってよみんな!!!」
そこへナミ登場。
「もう少しだけ待ってよ!!私また頑張るから!!!
 はは・・・・
 もう一度お金を貯めるから!!!簡単よ今度は・・・」
ナミの笑顔も痛々しくて、村人は見てられません。
「もういいんだ・・・!!!無駄なことくらいわかってるだろう
 ・・・我々の命を一人で背負って・・・・よくここまで戦ってくれた・・・・!!!
 お前にとってあの一味に入ることは身を斬られるより辛かったろうに・・・・!!!
 よく戦った」
ナミを抱きしめながらそう言うゲンゾウ。
「お前はこのまま村を出ろ」
「あんたにはさ。。。。!悪知恵だってあるし!夢だってある!!」
ゲンさんとノジコは言います。
「やめてよみんな!!!
 もう私・・!!あいつらに傷つけられる人を見たくないの!!!
 死ぬんだよ・・・・!?」
村人にナイフを向けて訴えるナミ。
「知っている」
そのナイフの刃を握るゲンゾウ。
「どきなさい!!!ナミ!!!!」
ゲンゾウに怒鳴られて、体をこわばらせるナミ。
そして村人は揃ってアーロンの元へ向かっていってしまいました。
その場に崩れ落ちるナミ。
「アーロン・・・!!!」
左肩の刺青にナイフを何度も突き立てるナミ。
アーロンの名を叫びながら、涙を流しながら。
そして・・・・その手を掴んで止めたのは、ルフィ。
「ルフィ・・・・!!」
ルフィは何も言いません。
「なによ・・!!何も知らないくせに・・・!!!」
「うん 知らねェ」
「あんたには関係ないから・・・!!
 島から出てけって・・・・!!言ったでしょう!!? う・・う・・・・・!!」
砂を握り締めてルフィに投げつけるナミ。
「ああ 言われた」
ルフィはまだ、何も言いません。

「・・・・・・・・!!!ルフィ・・・・・・・・
 助けて・・・・」

振り返ったナミさん、ぐしゃぐしゃに泣きながらルフィに助けを求めます。
ルフィ、麦藁帽子をナミさんにがぼっとかぶせて・・・・・息思いっきり吸い込んで・・・・・

「当たり前だ!!!!!」

おれのたからに触るな!とルフィが叫んでいたのを思い出して、また涙が溢れます。
ルフィの歩く先には、ゾロ・ウソップ・サンジの姿。
「いくぞ」
「オオッ!!!」
全員戦闘態勢。
くはー!かっこいいぞ皆!

アーロンパーク門前。
村人たち、中に入ろうとしますが、ある男2人に阻まれてます。
それはズタボロになってるヨサク&ジョニー。
「フン・・ナミの姉貴の侘びのつもりで挑んだが 紙一重で敗けちまった・・・!!!」
「林の中で真相聞いてりゃおれ達のとんだ勘違い 姉貴にゃ会わせる顔がねェぜ」
「悪イが勝機もねェあんた達にこの扉は譲れねェ!!」
「ここへ必ずやって来るある男達をあっしらは待ってるんでね」

「さっきの道場破りみてェな二人組はゾロの一味だと思うか・・・・?」
「ゾロの!?・・・・それにしちゃあ弱すぎる 殺す価値もねェほどだぜ!?」
ヨサジョ、弱くてよかったね(笑)。
そこへ、ルフィ、門を吹っ飛ばして登場。
「アーロンっての どいつだ」
「何だ・・・あいつァ」


巻八  巻十

海賊感想

海賊TOP

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送