ONE PIECE 巻七  ”クソジジイ”


第54話 ”パールさん”

サバガシラを蹴り返すサンジの脚力に海賊共騒然。
「あの足技は・・・!?」

「くぬヤローがサンジィ!!!
 てめェは味方を殺す気かァ!!!」
「・・・・・・・・・・・ ああ」
サンジとパティ・カルネのペア(トリオ?)はこんな感じのステキな関係。
それはさておき闘うコックさん、さすがにクリーク一味には敵わないのか、大勢が倒れます。
それを見てパティとカルネ、奮起します。
コックになって十数年、乱闘しすぎで何処にも雇ってもらえないなか、
やっと見つけたこの店。
海賊ごときにゃ譲れません。
雑魚海賊共を吹き飛ばします。
「何をやってんだか君達は・・・」
何か変なヤツ登場。倒されるパティ・カルネ。
クリーク海賊団第2部隊隊長”鉄壁のパール”登場。
変なカッコ。
鎧(つーかサンドイッチ)も丸くて肘・膝当ても丸くて手に持ってるのもシンバルみたいなの。
円の中央は半球になって飛び出てます。
微妙な武器だな・・・(笑)。
でも殺人パンチ”パールプレゼント”。。。。
海賊の一人が、倒れたパティから切れ味良さげな包丁を奪おうとしてます。
しかしパティ、手を離しません。
刃を握り締め、血が流れても離しません。
その海賊にサンジの蹴り炸裂。
そのまま勢いで吹っ飛んで仲間数人巻き込んでパールさんに激突。
「包丁は料理人の魂 クソ素人がやすやすとコックの包丁に手をかけんじゃねェよ」
あいつらはおれが片付ける、というサンジに海賊怒ります。
しかし華麗な(本当に華麗)足技で蹴散らすサンジ。
「たかがコックだと?オロすぞてめェら・・・」
料理人は手が命なのでサンジは足しか使いません。
パールさんも足で仕留めてやります。
しかーし!パールは過去61回の死闘(自称)を全て無傷で勝ってきた(自称)鉄壁の男。
戦闘において血の一滴も流したことがない。
「おれはタテ男で ダテ男だ
 イブシ銀だろ」
「何だあいつ」
遠くからルフィのツッコミが・・。敵へのツッコミは相変わらずバッチリね!!
イブシ銀(笑)に気を取られてるルフィにクリークから一撃が。
サンジはパールにとりあえず蹴り一発。でも肘当てで受け止められます。
そこへ・・・ルフィが飛ばされてきます。
サンジの足に押された自分の肘当てと、飛ばされてきたルフィとにはさまれて・・・・
パールさん、顔面強打。
・・・・鼻血。
固まるパールさん。
「マズイな・・・」
クリークですらそう言うこの事態。。。何事でしょうかね。


第55話 ”JUNGLE BLOOD”

「・・・・・血!!」
震えるパール。
必死で宥める海賊たち。
「・・・おれの鉄壁がくずされた!!コイツら危険だぜ!!」
ルフィ・サンジ、訳分かりません。
「よせパール!!たかが鼻血でうろたえんじゃねェ!!!ここはジャングルじゃねェんだぞ!!」
クリークも叫びますが・・・
「身の危険!!身の危険!!」
叫びながら両手の盾を打ち鳴らすパール。
「身のキケーーン!!!」
発火!!!!丸いのが全部発火!!何故!?
猛獣の住むジャングルで育った彼は危険を察知すると火をたいてしまうのだ!!(笑)
興奮状態のまま火を飛ばしまくるパール。
ルフィの避け方がかっこいいです。ムダにかっこいです(笑)。
店にも引火。大変です。
舌打ちするサンジ。その後ろでケツに火ぃついてるルフィ。
熱さから、次々と海に飛び込む海賊たち。
サンジは燃えるパールへと向かっていきます。
ジャンピングバックスピンドロップキック(勝手に命名しました。何か違うけど)!!
ファイヤーパールにあっさり蹴りをかますサンジに吃驚の海賊たち。
「バーカ 炎が恐くて料理人が務まるかよ」
男前に煙草の煙を吐き出しながらこのセリフ。
「ち・・畜生ォっ!!なんてイブシ銀な奴だっ!!!」
パールさんも思わず。
さらに燃えながら向かっていきますが、さらりとかわされ顔面にサンジの踵がめり込みます。
不敵に笑うサンジ。
危険をさらに察知しちゃったパールさん、さらなるファイアーボールを店へと飛ばします。
そこにはオーナー・ゼフが・・・。
・・・・ゼフ、蹴りの爆風でボールの炎を消してしまいました。
「神業!!!」
「おっさんすげェ!!」
海賊、ルフィ、みんな驚愕。

ムカついてきたクリーク、店に火が回る前にみんな揃ってヒレごと沈ませようと
パールとサンジに鉄球をぶち込んできます。
しかし周りを火に囲まれ逃げ場のないサンジ。
そこへ炎をくぐり抜けてルフィ登場。
ゴムゴムのバズーカで鉄球を打ち返します。
それがクリークの船のマストに当たって、折れて・・・・
パールさんに激突。パールさん撃沈。
「コイツは何なんだよ」
「バカだなーコイツ・・」
「・・・どいつもコイツも頼れるのはおれだけか・・・!!」
大変だねクリークさん。

そこへ・・・ギン、ゼフを伏せさせ、その頭に銃を突きつけています。
「もうやめてくれサンジさん おれはあんたを殺したくねェ!!」


第56話 ”やなこった”

「過去にどれだけスゴかった男でもこうなっちゃただのコック 頭を撃ち抜くのも簡単だ」
ギンの手には折れたゼフの義足が。
「あんにゃろ ブッ飛ばしてやる!!」
「まてまて 言い分を聞こうじゃねェか」
大人しく船を下りてくれ、と言うギンに、
「船を下りる?やなこった」

そんなマヌケな姿じゃ示しがつかねェだろ?とゼフに言うサンジ。
「フン・・・・チビナスにァ何も言われたかねェな」
「何がチビナスがクソ野郎っ!!!いつまでもガキ扱いすんじゃねェ!!!」
まさかオーナーを見捨てる気じゃ・・・と心配するコック仲間ですが・・・
「ギン その銃おれに向けろ」
堂々とそう言うサンジ。
「お前バカかよ!!死ぬぞ!!」
ルフィに言われても「まァな」と平然と返します。
そこへ復活したパールさんが出てきます。
「動くなよ」
そして手の盾でサンジの横っ面殴りつけます。吹っ飛ぶサンジ。
「お前何でよけねェんだよ!!」
パールに向かおうとしてサンジに止められたルフィ、叫びます。
手を出せばギンが引き金をひいてしまう。
店を取るかオーナーを取るか、その選択を卑怯だというサンジ。
ギンには理解できません。店を捨てればみんな命は助かるのに。
「この店はそのジジイの宝だ」
コックさんたちは、サンジはオーナーが嫌いだと思ってたので意外です。
「おれはクソジジイから何もかも取り上げちまった男だ
 力も!!!夢も!!!
 だからおれはもう クソジジイには何も失ってほしくねェんだよ!!!」
そしてパールの両手の盾に頭を両側から殴られて潰されるサンジ。
さすがにぶっ倒れます。
「卑怯だぞギン!!!」
サンジに言われたので手を出さずに耐えてるルフィ。
パール、高くジャンプして、その鎧でサンジの背中に強烈な一撃。
ギンの指はまだ引き金にかかってるので、サンジは避けずにモロに受けます。

サンジの回想。
9年前、ある客船でコック見習いをしていた子サンジ。
コックの夢である伝説の海”オールブルー”を、彼もまた夢みていました。
東西南北、4つの海に住む全ての魚達が住んでいる海。
海のコックにはたまらない場所です。
大人の先輩コックは、所詮伝説、とサンジをバカにして仕事に戻ります。
客の残した残飯を捨てつつ、ついでに食べるコックたち。
サンジは平気に捨て、味悪そうな食材も捨てた、と言います。
食料ならたくさんあるし、2日後には港にも着く。
コックたちは「だからお前は半人前なんだ」と言います。
そこへ・・・・・騒然とする客たち。
海賊船がこの客船へ向かっているのです。

クック海賊団。船長は”赫足のゼフ”。


第57話 ”夢在るがゆえ”

客船の船長も彼があの”赫足のゼフ”だと知ってるし、グランドラインに入った事も知ってます。
「ご・・ご用件は」
「奪え」
わーーーー海賊っぽい!!!
嵐が近づく中、金品を奪いつくすゼフ一味。
しかし・・・仲間の一人が奪ったあるものを見つけたゼフは
その男を蹴り飛ばしました。
「他所の食糧には手を出すなといつも言ってあるはずだぜ」
ゼフ・・渋い・・・・・。
そこへ!サンジ、両手に包丁携えて海賊たちに向かいます。
容赦なく蹴りつけるゼフ。
しかしサンジはその足に噛り付いて言います。
「お!おれはいづか・・・オールブルーを見づげるんだ・・・・!!」
そんなサンジを静かに見下ろすゼフ。
笑う海賊たち。
ゼフはサンジを再び蹴り飛ばします。
そうこうしてるうちに、嵐はどんどんひどくなります。
突然の大波にサンジがさらわれてしまいました。
「クソガキが」
迷いもなく飛び出すゼフ、マストを蹴り折り、それを浮きにしてサンジの元へ飛び込みます。
「船長!!!どうしてそんなガキ一匹・・・!!!」
荒れる海、客船も海賊船も、大波にもまれてバキバキと破壊されていきます。

サンジが目覚めたとき、彼は小さな岩山にゼフと二人でした。
「ウチの船は間違いなく潰れた 残骸を見りゃわかる
 死体がねェのはせめてもの気休めだがな」
嵐があったのは2日前、今2人は、植物も動物もいない岩山に打ち上げられたのです。
魚を取ろうにも、切り立った崖は降りたら上れそうにはありません。
「全部お前のせいだ!!ぶっ殺してやるからな!!」
吠えるサンジを平然とかわすゼフ。

一緒に打ち上げられた食糧はせいぜい5日分。
袋の大きさは、ゼフの方が3倍以上です。
抗議するサンジに、頭を足で押さえつけながらゼフは冷たく言います。
「分けてやるだけ寛大だと思え 妙な憐れみは期待するなよ」
お互い反対の崖で見張りをする。船が見えたら知らせる。それまで一切の接触はナシ。
そう言ってゼフは反対側へと消えていきます。

夕刻、サンジの腹が盛大に鳴りますが、5日分しかない食糧。ガマンです。
「・・・・・・!!!死にたくねェよ・・・!!!」

一方ゼフ。
「おれの”赫足”も・・・・ここまでか・・・・」
そして・・・・己の右足を岩で殴ります。


第58話 ”クソジジイ”

サンジくん、船を見つけたってクソジジイには教えません。
一人で生き延びてやる!!!と思ってます。
海はこんなに広く見渡せるし、4・5日もたてば船なんてすぐ見つかる。
海賊船は沈んだらしいけど、客船が沈んだ形跡はないから皆が来てくれるかもしれないし。
食糧は5日分あるけど、万一に備えて20日分に分けて。
雨水は岩の窪みに一杯溜まってるし。
「20日も生きてりゃ絶対船は通る 必ず助かるんだ
 簡単だ」
サンジくん・・・・楽観的です。
腹の虫がえらい勢いで鳴り続ける、1日1食の僅かな食糧と雨水で腹が満たされるわけもなく、
鳴り続ける腹を殴ることしかできません。んでもって腹痛くなったり。

船の通る気配もなく5日目。
この日は雨。よく見えません。
しかしそこに船の姿が。
サンジ喜んで叫びます。
火を起こして合図をしようとしますが、雨で湿って火がつきません。
「待って・・・・!!行かないで・・・・!!おれがここにいるんだよ!!」
声を限りに叫びますが、雨と雷にその声は無情にも消されてしまいます。

25日目。
最後のパンには既にカビが生えています。
サンジは思い出します。
客船のコックたちが客の残り物を食べていたのをバカにしたことや、
味の悪そうな、というだけで自分が捨ててしまった食材を。
海で生きるうえで、食べ物がいかに大事であるか、彼は身をもって思い知らされるのでした。
腹の虫は盛大に鳴り続けます。
サンジ、手が滑って、最後のパンを海に落としてしまいます。
空腹で彼の視界はぼやけていきます。

30日。50日。70日。
雨水だけを摂り、痩せこけていくサンジ。
「・・・・・・あのクソジジイは もう死んだかな・・・・」
体力がほとんど失われてしまった状態で、必死に反対側へと進むサンジ。
そこにはゼフの姿が。生きていました。
彼の食糧袋は全く量が減っていません。
「もともとあのクソジジイが全部悪いんだ 殺したって奪ってやる・・・
 おれは生きたいんだ」
持っていた包丁を握り締め、追い詰められた精神状態でサンジはそう判断します。
「お前の食糧を奪いに来たんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
サンジは袋を破ります。
「船が見えるまで接触はナシだと言ったはずだぜ」
そこから出てきたのは・・・・
「なんで・・・?全部宝だ・・・・!!」
「・・・金は・・・・・あるのに 食えねェっての可笑しな話だな」
彼の袋は全て宝でした。
自分より胃袋が大きいと言っていた彼は、この70日、どうやって生き延びてきたのか。
詰め寄るサンジが目にしたのは、右足を失った彼の姿でした。
「・・・・お前・・・・!!
 自分の足・・!!食ったのか!!?」
「そうだ」
「食糧は おれにくれたのが全部だったのか!!!」
「そうだ」
足が無ければ海賊ができない、と号泣しながら言うサンジに、
そうだな・・と相変わらず平然と返すゼフ。
「余計なことすんなよ おれはお前のこと殺す気だったのに!!!
 おれはお前に優しくされる覚えはねえぞ!!!何でだよ!!!何でだ!!!」
「お前がおれと同じ夢を持ってたからだ」
オールブルー。
ゼフは1年の航海でそれを見つけることはできなかった。
でもその可能性はグランドラインにある。
仲間を失ったゼフはしかし、彼ら以外と航海する気はなく、彼ら以外と海賊をする気もない。
そして倒れるゼフ。
「・・・海は広くて・・・!!残酷だなァ」
この広すぎる海を呪いながら死んでいった人間は大勢いるでしょう。
ゼフ自身も何度もそんな危機を味わってきました。
そのたびに彼は思うのです。
「海のどまん中にレストランでもあったらなァってよ。」
この岩山から出られたら、彼は自身の最後の生きがいとして、レストランを建てる気です。
「・・よし!!おれもそれ手伝うよ!!だからまだ死ぬなよ!!」
「ッハ・・・てめェみてェな貧弱なチビナスにゃムリだ・・・」
「強くだってなるさ!!」

そして85日目、ようやく来た船によって彼らは助かったのでした。
あの雨の5日目の船です。
3ヶ月も前に聞いた人の声で助けに来てくれるなんて、コイツラいいヤツだよな。。。。


自分を生かすために自分の足を犠牲にしてくれたゼフ。
「たかがガキ一匹生かすために でけェ代償払いやがったクソ野郎だ
 おれだって死ぬくらいのことしねェと
 クソジジイに恩返しできねェんだよ!!!!」
パールの技を直に受けたにもかかわらず立ち上がり、ネクタイを締めなおして叫ぶサンジ。


第59話 ”恩”

コックたちはオーナーとサンジの関係を初めて知ります。
オーナーへの恩返しのために、自分の命を捨てる覚悟で立ち上がるサンジ。
それを見るルフィ。。。
人質もとられて、手足も出せないで、負けるのは確実なのに何故立ち上がるのか。
海賊の問いにサンジは答えます。
「一時でも長く ここがレストランで在るためさ」
・・・・くぅっっ!!(笑)。サンジかっこええやんか!
イブシ銀なセリフですがパールさんは止めを刺しに行きます。
避けることも蹴ることもせず、ただ殴られるサンジ。
店にも火が回りだし、コックたちは必死に消火。

ルフィ、ガマンの限界。
高く伸ばして上げた足を振り下ろして、ヒレを粉砕。
ルフィはギンたちには手出してないので、ギンもクリークに命令されても引き金引けません。
「この船沈める」
ルフィの言葉に一同騒然。
「てめェ正気かクソ野郎
 おれが今まで何のためにこの店で働いてきたと思ってんだ」
「だって船ぶっ壊せばあいつらの目的なくなるじゃん」
考えナシのようなルフィのセリフですが、ゼフは理解してるようです。
「てめェがおれの受けた恩のデカさとこの店の何を知ってるんだ!!」
「だからお前は店のために死ぬのかよ
 バカじゃねェのか!!!?」
「何だと!!!?」
「死ぬことは恩返しじゃねえぞ!!!」
ルフィの頭に浮かぶのは、大好きな人の腕が失われたあの瞬間。
「そんなつもりで助けてくれたんじゃねェ!!!
 生かしてもらって死ぬなんて弱ェ奴のやることだ!!!」
「じゃあ他にケジメつける方法があんのか!!!」
胸倉掴んで言い合う2人。
そこへパールさん突撃。
しかし・・・・・ギンが手にした武器でパールの盾を一撃で割りました。
鉄球ついた鉄杭というか・・・?
「申し訳ありません首領クリーク
 ・・やはり我々の・・・・命の恩人だけは おれの手で葬らせて下さい」
コックさん、下っ端と思ってたギンの強さに唖然です。
「・・・・ほ ほらうまくいった」おびきだし作戦。
「うそつけ!!!てめェ本気で船壊す気だったろ!!!」
汗かきつつ惚けるルフィにサンジのツッコミ。

「血迷ったかギン・・・・
 海賊艦隊戦闘”総隊長”よ」


第60話 ”ケジメ”

せめて自分の手で殺すことが、自分のケジメだというギン。
ルフィに対し、逃げてりゃよかったのに、と言いますが・・・
「おれはお前らみてェな弱虫には負けねェから!」
しれっとホザくルフィに、海賊キレます。
東の海最強のクリーク海賊団!と叫びますが、
「一番人数が多かっただけじゃねェの?」
・・・言ってはならない一言でした(笑)。
ブチギレ海賊、ルフィにかかろうとしますが、クリークに止められます。
弱いと言われて取り乱すのは、弱いと認めてること。
「強ェ弱ェは結果が決めるのさ
 おれがいるんだ ギャーギャー騒ぐんじゃねェよ」
一気に引き締まる海賊団。
50隻を率いるだけのことはある、クリークの統率力。
自分とおれと、どっちが海賊王の器だと思う?と問うクリークに、
「おれ」
と即答するルフィ。
ムカついたクリークが取り出した武器は”MH5”。
自分の手で・・!と焦りだすギン。
勝利のみを目的とした戦いなんて、何をしてでも勝てばいい。
クリークの盾から放たれたのは、毒ガス弾。
マスクをつける海賊たち、海に潜るコック。
跳ね返そうとするルフィですが・・・・
それは毒ガス弾ではなく、炸裂手裏剣。弾から勢いよく出た手裏剣をモロに受けるルフィ。
たかが2匹のゴミ相手に貴重な毒ガス弾を使うことはない、というクリークに納得するルフィ。コラ。
これを踏まえた上で、再び問うクリークに
「おれ!!お前ムリ!!」
この発言に、クリーク怒り絶好調。
ギンはサンジをまかされました。

鉄杭を回転させ、サンジに向かうギン。
足場を破壊し、体勢の崩れたサンジからの蹴りをあっさりかわします。
「おれの異名は”鬼人”」
倒れたサンジの首元に杭を当てるギン。
「あんたにゃもう同情の余地はねェよ あばよ」


第61話 ”鬼”

片手の杭でサンジを押さえ込んだまま、もう片方の杭を回すギン。
それを振り下ろした瞬間、ギンの顔に煙草を吐き出すサンジ。
その隙に拘束から抜け出し、ギンの杭は床を破壊します。
そのままサンジはギンを蹴り上げますが、杭で脇を殴られます。
倒れこむ両者。
ギンに一撃を食らわしたのを見てギンの負けを心配する海賊たちですが・・・
「ギンはおれが見込んだ冷徹な”鬼人”だ」
敵が泣こうがわめこうが、容赦なくなぶり殺す、情のかけらもない鬼人、それがギンの本性。
挑発するサンジに、ギンの目の色が変わってきます。
ギンサンだったらちょっと妖しい文↑だ(笑)。

余所見してるクリークに、ルフィが走りよります。
しかし、クリークの盾から次に放たれたのは・・・槍。
後退するルフィですが、太腿に食らってしまいました。
ひっこ抜いた槍と麦わらを床に置いて、闘う気あんのか!!と言うルフィ。
クリークにはそんなもの必要ありません。
殺す手段さえあれば十分。
つっこむしかできないルフィはサル同然。
「ウキッ!!サルをなめるとヒッかくぞ!!」
・・・・カワイイ・・・ルフィ。どうした一体。
さて、サンジVSギンのほうですが、サンジボロボロです。骨が何本かイッてます。
口では軽いこと言って挑発するサンジですが、内心ヤバイです。ギン、強いです。
「とどめをさす!!もう足掻くな・・!!!
 死ね サンジ!!!」
ギンの攻撃をかわすサンジ。
「なんだ・・・!!!?そりゃ同情かよ・・・・!!」
「・・・・・・・」
「フザけんな!!!」
サンジの蹴りでギンを床に潰します。
しかし攻撃したほうのサンジまでも何かダメージくらってます。
己の攻撃にすら耐えられなくなってる彼の体。
「しね・・・・」
立ち上がり、サンジを床に押さえつけるギン。
ギンの顔には・・・・涙。
「できません!!!!!首領クリーク!!!」
クリークもサンジもルフィも吃驚。ルフィの顔がえらいカワイイのは気のせいか。口が。何か。
「おれには・・・この人を殺せません・・・・・!!」

「・・・・だっておれは・・・
 ・・・あんなに人に優しくされたのはおれは 生まれてはじめたから・・・・・!!!
 おれには・・・この人を殺せません!!!」
「・・・・!!フヌケが・・・・!!」
クリークが何かを準備します・・・。


第62話 ”M・H・5”

ギンはクリークを裏切る気があるわけでもないし、今までの自分を否定するわけでもない。
クリークの強さを尊敬し、感謝していることにも変わりはない。
だけど、この人は殺せない。
「あわよくば!!この船を・・・・見逃すわけにはいかねェだろうか・・・!!」
涙を流しながらのギンの発言に、クリーク、キレました。
海賊たちもフヌケた発言に怒ってます。
「艦隊一忠実なお前が命令に逆らうことにあき足らず!!!
 このおれに意見するとはどういうイカレ様だギン!!!」
そうしてギンに盾(MH5)を向けるクリーク。
自分達はこの船に救われたのだ、とまだ意見するギンですが・・・
「ガスマスクを捨てろ てめェはもうおれの一味じゃねェよ」
クリークはギンを見捨てる気です。
いくら何でも、と言う海賊たち。
ギン程クリークのために働いた男はいない。
グランドラインから逃げ出した後すぐに出くわした海軍・フルボディに対して、自らが囮となった男。
周りの人間全てが認めるほどに、クリークのために命をはってきた男。
そんな男を首領が見捨てるはずはない・・・・。しかし
「マスクを捨てろ!!!」

毒ガス弾を撃たせまい、とクリークに向かって走るルフィ。
あの槍を上手く避けますが、足場にしてた折れたマストを粉砕されてしまいます。
再び後退するルフィにまた槍の嵐。なんとか逃げ切ります。
「ギン!!あんな弱虫の言うことなんて聞くことねェぞ
 今おれがぶっ飛ばしてやるから!!!」
しかしルフィに対してギンは、
「貴様!!首領クリークを愚弄するな!!!」
彼にとってクリークは最強。
自分が、信じて、命を懸けてついてきた男。
目を覚ませ、とサンジは言います。
その男が今、お前を殺そうとしている。
「当然だ 妙な情に流されて一味の本義を全うできなかったふがいねェおれへの
 これが報いだ!!」
そう言って、ガスマスクを海へと投げ捨てるギン。
そして、無情にも、毒ガス弾発射。

マスクを着ける海賊、潜って遠くへ逃げるコック。
ルフィ、そのへんの海賊からマスクを2つ強奪。
サンジとギンへ向けて投げます。
次は自分の、と思ったらみんなもう潜ってます。
ルフィピンチ!!大慌て!!!
そこへ転がってきたマスク・・・・。

「これが武力」
毒ガス弾、炸裂。

5分がたち、毒霧が晴れてきました。
そこには、サンジの顔にマスクを押し付けるギンの姿。
「ギン・・・!!手をどけろ・・・・!!」
彼は・・マスクをしていません。
「マスク・・・・・・・お前がくれたのか・・・・!!?」
呆けるルフィ。あの時転がってきたのは、ギンのマスク。
ガクガクと激しく震え、血を吐いて倒れるギン。
そんなギンを笑い飛ばすクリーク。
「たかがメシに大層な恩持っちまうからそんな目にあうのさ
 まァ・・・バカは死なねェとわからねェか・・・」
「ド・・・ン・・・!!?」

「ギン・・・・お前はついてく男を間違えたらしいぜ・・・!!」
怒りで血管浮かび上がってるサンジ。
「クリーーーーーーク!!!!」
ルフィ、かなりのマジギレです。


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