常。
目が覚めると、頬に当たる柔らかい感触に気付いた。
(あぁ・・・戻ったな)
ゾロはぼんやりそう思って、モゾモゾと動いてナミの胸から体をずらす。
起き上がり、自分の胸や手足を確認する。
(よし、おれの体だ)
謎の酒のせいで、2日の間、ナミとゾロの体は入れ替わっていた。
ナミの体ではいつものトレーニングもできず、
当然だが慣れない女の体、いろいろと不便な2日間だった。
ゾロは続いて、隣で眠るナミの体に手を伸ばす。
顔や髪、細い腕や腰に手を滑らせ、確認する。
「・・・ん・・・・?」
くすぐったそうに身をよじらせたナミが目を開けた。
「戻ったぞ」
「・・・・・ゾロ・・・」
寝ぼけた様子でふにゃっと笑ったナミに、ゾロも優しい笑顔を返して、
またシーツの中に滑り込み、ナミを自分の胸に引き寄せる。
(逆もたまにはいいが、やっぱこっちが落ち着くな・・)
気付けばナミはすぅすぅと寝息を立てている。
それを見ていると、自分もすぐに眠くなってきたので、
ゾロはそのまま素直に目を閉じた。
(・・・戻っちゃったのね・・・)
昨夜と逆の形、いつもの形で眠っている2人を見て、ロビンは呟いた。
話し声に気付いたロビンが2人のベッドに目をやったとき、
既に2人は再びの眠りに落ちていた。
(カワイイ剣士さんもよかったけど、ね・・・)
しっかりとナミをその腕に抱いているゾロを見て、ロビンはふふっと笑った。
明日は見張りを代わってあげましょう、と思いながら、
ロビンも再びシーツに潜った。
ナミ誕リクで頂いた、『変』の続き。
続きが読みたい、という嬉しいお言葉を貰ったので、こんな感じで。
短いですけど・・。
2005/11/11
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