眠。〜nami side〜



時折、夢を見る。

あの悪夢は終わったはずなのに。

奴らは倒したはずなのに。

それまで想像し得なかった強さを持った彼らによって、倒されたはずなのに。

全て終わって、みんな幸せになってるはずなのに。

それでも、夢を見る。


まだ支配は終わっていない。

私の肩にはあの刺青があって、まだ奴らの中にいて。

夢の中では、

私の目の前で村の人がどんどん倒れていく。

奴らの手によって血まみれになって倒れていく。

そうして

私の手も血に濡れる。


助けられなかった。

助けるために生きているのに。

守るためにこの身があるのに。

それでも目の前で死んでいく。

ごめんなさい。

ごめんなさい。

私にもっと力があれば。

私がもっと努力していれば。

ごめんなさい。

ごめんなさい。



そんなとき、いつも誰かに抱きしめられる。

ベルメールさん?

違う、あの人はもう。

この腕の温かさを私は知っている。

その人は私に優しく声をかける。



  「大丈夫

   もう大丈夫

   おれ達がそばにいる」



繰り返されるその言葉。

ああ、そうだ。

これは夢。

全部夢だ。

私が今居る場所はこんな世界じゃない。

彼らの居るところが私の居場所。

この腕のあるところが私の居場所。


そうして悪夢は消える。

優しい温もりに包まれて、眠りの底へ落ちていく。




いつかあの悪夢も見なくなるだろう。

それでもきっと私は

この温もりに包まれて眠る。


しばらくは悩まされるでしょナミさんでも。
それでも彼女ならいつか乗り越えます。
優しい仲間たちの傍で。
愛しい人の腕の中で。

って、両サイド書いたはいいが、
これってネタの使いまわしですか?
いやいやいやいや。

zoro side

2005/01/16

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