ONE PIECE 巻十四  ”本能”


第118話 ”誰かいる”

ボロボロの体で立ち上がり動こうとするドリーを、ビビは言葉で説得しようとしますが、
ドリー、聞いちゃいません。
ルフィを見下ろしながら、その剣を振り下ろす。
その衝撃でまた血を吐くドリー。
ルフィはその攻撃をかわし、剣の上を走りドリーへパンチいれようとしますが、
ドリーの盾で叩き落とされて撃沈。
何とか伸びて、次の一撃をかわします。
そして「ごめんっ」と言いながらゴムゴムのロケットで腹に激突。
苦しみのあまり咆哮するドリーですが、倒れません。
倒れるどころか、ルフィ踏み潰しちゃいました。
「悪魔の実の・・・能力者 だったカ・・・・・!!あなどった・・・・・!!!!」
血を吐きながら膝をつき、とうとう倒れるドリー。
埋まったルフィは自力ですっぽぬけてきました。
ドリーのことを聞くルフィに、ビビは結構図太い返事です。
いくら安静にさせるためとはいえ、あんだけ血吐かされたんですけど・・・(笑)。
たぶん大丈夫とか言ってます。
ビビから麦わらを受け取って、ルフィはお怒りです。
あんなくだらんマネをするやつは自分の仲間の中にはいないし、もちろんブロギーの仕業であるはずがない。
「誰かいるぞ この島に・・・」

さて、ジャングルの中。
肉食恐竜くんが何か四角いデカイものにかぶりつきました。
そしたら歯ぁ折れました。
「邪魔だぞ大トカゲ」
現れたのは、Mr.5。
そして哀れな恐竜くんを地面にめり込ましたのは、ミス・バレンタイン。
2人はその白い四角いモノに入っていきました。
お部屋でした。
中にいたのは、やっぱり優雅に紅茶をたしなむMr.3と、体育座りでお昼寝中のミス・ゴールデンウィーク。
「ケッ・・大した能力だな・・・密林に即席の一軒家とは・・・」
Mr.5は、まだ任務は自分たちのものだと主張します。
ミス・バレンタインももうドジはしないと宣言。
「ドジ?・・・違うガネ キミらは・・・弱いのだ」
海賊が護衛にいたなんて知らなかったからだ、と言い訳する2人を、
Mr.3はあっさりと一蹴。
完璧主義者のMr.3ですが、
「だがキミ達が奴らを追いかけてこの島に入っていた精神をくんで
 私達の手柄を3割くれてやるというのだ
 それで手がうてんのならば 今ここで君達2人・・私の手で消してもいいんだぞ」
反論できません、Mr.5ペア。
ミス・ゴールデンウィークは相変わらずお昼寝中。
とりあえず2人にも紅茶をいれてくれるジェントルマン・Mr.3。
この機会がチャンスだと言う彼が見せたのは、ドリーとブロギーの100年前の手配書。
海という海を荒らしまわり、町という町を焼き尽くした巨人族の海賊団。
何となくナウシカを思い出させますね・・・。
その巨兵海賊団を率いた頭が、”青鬼のドリー”と”赤鬼のブロギー”。
すでに昔話の怪物と化している2人ですが、彼らはこの島に住んでいて、
その懸賞金はいまだ解除されていない。
「当時の金額で1人頭一億ベリー・・・!!!2人で二億だ!!!」
金額に驚くMr.5ペア。
「任務完全遂行に加え手土産に二億の首をとって帰りゃ まず我らの昇格は間違いあるまい」
「それであの巨人の酒に爆弾をと・・・」
仕掛けたのはMr.5、指示したのはMr.3ということのようです。
「ちょっと工夫すればどんな山でも切り崩すことはできるものだガネ」

再びルフィサイド。
真ん中山が噴火しました。
ナミサイドでは、ブロギーが再び決闘に向かいます。
「ガバババババ!!!情け容赦ない殺し合いに言い訳などしては名が腐るわ!!!!」
一方でドリーは、その体でなおも立ち上がろうとします。
「だめよドリーさん安静にしてなきゃ・・・!!!無理すれば死んじゃうわ・・・!!!」
「我ここにあり 戦士ドリー!!!!・・・せめて・・ エルバフの名に恥じぬ戦いを・・・!!!!」


第119話 ”姑息”

ブロギー師匠頑張って!と声援と共にブロギーを見送るウソップ。
「・・・・よくやるわこんなムダゲンカ」
「ムダゲンカっていうなアホ!!!」
とりあえずナミさんは船に戻りたいのです。
ログが1年もかかるこの島、皆で対策練らないといけません。
そんなナミをウソップは止めます。
「おれは恐竜相手じゃ手も足も出ねェっ!!!したがって
 おれ達がジャングルを抜けて船へたどりつくなんて不可能だっ!!!」
ものっすごい胸張って言ってます、ウソップ。
いいのかそれで。
「あんた今勇敢な戦士がどうとか言ってたじゃない」
ウソップ曰く、それは精神の話だそうで。
自分の生き様を誇れる男になりたいということらしいです。
てことで、ルフィたちの居るところに向かおうとナミさん提案しますが。
「・・・たとえいつの日か何もかも失って 無人島で一人死の瞬間をむかえたとしても・・
 おれはおれの人生を誇りこう言って死ぬのだ!!
 おれは”勇敢なる海の戦士”ウソップだ!!!!」
ナミを無視して誇らしげに宣言するウソップですが。
「・・・・・・・ってな!!!」
「はいはい・・じゃ早く頼れる戦士になってくれる?」
「おう・・・よし」
グッと拳を握るウソップを引きずりながら、ナミさん出発。
グッジョブ。

で、ルフィサイド。
「あーーーっ!!!何すんだこのやろう!!!この家をどけろォ!!!」
例の穴ぼこだらけの巨大な『家』?と地面に腰から下を挟まれて、ルフィ身動きできません。
「止まれねェのさ
 100年も前の話だが・・・戦いを始めちまった・・・
 いったん始めた戦いから逃げることは戦士という名からも逃げることだ
 戦士でなくなれば おれはおれでなくなるのだ」
ルフィとビビを残して、ドリーは決闘へと向かいます。
「悪かったな・・お前らを疑った・・・!!!
 これは戦いの神エルバフの下した審判だ・・・!!!
 おれには加護がなかった・・それだけのこと・・・!!!」
そんなドリーの言葉に、ルフィは猛抗議。
神だのカゴだの、関係ない。
「お前は神が死ねって言ったら死ぬのか!!!
 この決闘は邪魔されたんだ!!!!
 邪魔された決闘なんて決闘じゃねェぞ!!!!」
必死のルフィの言葉にも、ドリーは耳を貸しません。
たかが10年20年生きただけの人間に、エルバフの”高き言葉”は聞こえない。

そして対峙するドリーとブロギー。
「ドリーよ!!久しぶりの酒は格別だっただろうっ!!」
「あァ・・!!神の味がしたぜ」

ルフィ、必死に『家』を殴りつけますが、なんせ下半身下敷きになってますから、びくともしません。
「せっかくすげェ戦士に会ったと思ったのに・・・・!!!!」
悔しそうに唸りながら暴れるルフィ。
その様子にビビは戸惑います。
出合ったばかりの巨人のために、なぜ。
「誰だ!!こんなことすんのは・・・・!!!」
そしてビビはカルーがいないことに気づきます(遅)。

Mr.3サイド。
策士・Mr.3の作戦で、巨人やルフィは混乱している。
爆弾サービスの結果、ドリーは胃袋にデカいダメージ。
さらにここで決闘が始まった。
「”戦士”という種族は猪と思えばよい
 正面からぶつからない限りたいした相手ではないのだガネ」
社長の秘密を知った人間4人は、手ごろなやつからおびき出す作戦だそうです。
「私のモットーは”姑息な大犯罪”だガネ・・・!!!
 フンフフフフ・・・・戦わずに敵を落とす方法などいくらでもある!!!」
ちなみに姑息って、卑怯って意味じゃないからね!みんな間違えないようにね!
その場しのぎって意味だから!!(マメ知識)
でもMr.3の発言は『卑怯』という意味でいいんだと思います。

で、ジャングルの中ですが・・・・。
我らが大剣豪は、仕留めたトリケラトプスを引きずりながら、迷ってました。
「確かにこの木に見覚えがあるんだけどなァ・・・
 ”つたの巻いてる木を左”だったよな・・・・」
・・・・・・愛しいヤツめ!!!!(笑)。
この木に見覚えがあるって、お前は植物学者か。
結局全部同じに見えてるんじゃあ・・?
いや、それとも木の判別はつくけど、右と左の考え方を根本的に間違えてるのか・・・。
向きが変わったら左右も変わるんだよ、ゾロ!!!
そして・・・木に寄りかかるナミさん発見。
「ん!?おおっ・・・!!
 ナミじゃねェかちょうどよかった いや道を見失っちまってよ どうしようかと・・・・」
何この子!!
1コマ使って満面の笑みよ!!!
汗飛ばしながら!!!!
ナミさんに会えて嬉しかったかコノヤロウ!そうと言えコノヤロウ!
「お前ところで こんなとこで何を・・・?」
嬉しそうに(←ポイント)トリケラ引きずりながらナミの元へ。
「ん?おい?」
ナミさんの口元は、笑顔。

さて、別の場所。
ウソップと、ナミさんが、恐竜に追いかけられてます。
ウソップ、ナミさん置いてダッシュ。
ナミさん追いつけず、立ち止まって息整え。
「・・・ったく あいつったら」
そこでナミさん、ルフィ発見。
安心してナミさんもルフィに近づきますが・・・・・突然襲い掛かる影。
「きゃあああああああっ!!!」

「はっ!!!」
ウソップ、気づいて立ち止まりますが、ナミさんがいないことに気づきます。
「・・・・・えらいこっちゃ・・・」
己のしでかしたことに気づいて愕然とするウソップ。
女の子置いて逃げるなんて、勇敢なる海の戦士への道は遠い(笑)。
ウソップは猛ダッシュで、ルフィの元に到着。
「大変だ!!!ナミが恐竜に食われた!!!!」
「本当かァ!!!?」
ビビが落ち着いて、動揺しまくりのウソップはナミさんが消えただけで食われた確認をしていないというのを確かめます。
ビビは冷静に分析。
ウソップとナミのうち、ナミだけが狙われたというのなら、バロックワークスの追っ手の仕業かもしれない。
ウソップは奴らの暗殺リストには載ってないので。
載ってるのはビビ・ルフィ・ゾロ・ナミです。
「それにお酒だって・・・本来私達を狙ったものだったのかもしれないわ・・・!!」
ウソップは、酒爆弾のことを知ります。
ボロボロの体で決闘場へドリーが向かったことを。
「あの2人は100年間・・・!!全力でぶつかって互角の戦いをしてきたんだぞ!!!
 たぶん・・・世界で一番誇り高い戦いなんだぞ!!!?
 そんな勝負のつき方があるかよ!!!!」

ウソップが悲痛に叫ぶころ、ドリーとブロギーの決闘は既に始まっていました。
「どうしたドリー!!!歯切れが悪いぞ!!」
「なに・・・いつも通りさ・・・!!!」
その様子を足元で見ていたMr.3。
「どれ一つ加勢してやろうカネ」
彼がそう呟いたとき、ドリーは何かに足を滑らせます。
それを見逃さなかったブロギー、
「とったぞドリィイ〜〜!!!」
ブロギーは斧を振り下ろす。


第120話 ”赤鬼が泣いた”

「一世紀・・・・・永い―――・・・戦いだった・・・・・・!!!!」
ブロギーが渾身の思いで振り下ろした斧は、ドリーの体を裂いて、
そこから溢れ出す血は、ルフィたちの目にも届きました。
崩れ落ちるドリー。

 『これは戦いの神エルバフの下した審判だ おれには加護がなかった・・・それだけのこと・・・!!」

決闘などではない。
止めるべき戦いを、止められなかった。
ルフィ、悔しそうに、頭を地面に打ち付けます。
「・・・・・・誰だァアア!!!!
 出て来ォオオオ〜〜〜〜い!!!!」

「Mr.3 何か聞こえたみたい」
「フハハハハハハッ!!!おかしいな・・・こんな密林で負け犬が鳴いているガネ」
立ってても紅茶飲んでるMr.3。

「7万・・・3千・・・467戦・・・!! 一勝・・・」
倒れたドリーの前で、泣きながらブロギーは勝利する。
そのブロギーの背後から、笑い声。
「勝って嬉し泣きカネ 単細胞は楽でいいな」
「嬉し泣きだと・・・・・・・!!貴様に何がわかる・・・!!!一体何者だ・・・!!!」
「Mr.3・・・コードネームにて失礼・・・私はただの『造形美術家』だガネ
 そしてこっちは私の助手『写実画家』ミス・ゴールデンウィークだ」
造形美術・・・むしろお前のヘアーのセンスをどうにかしろ。
あ、でも顔と名前は一致するね。って、持ちネタかよ。
「なお 君はすでに私にとらえられている・・・!!!」
気づくと、ブロギーは足元を何かに固められていました。

ルフィサイド。
「よし・・・ルフィ・・・どこの誰だかわかんねェが・・・!!!
 おれが行って仕留めてきてやる!!!」
「私も行くわ!!」
「よし!是非ついて来てくれ!!心強い!!」
足ガクガクのウソップなのでした。。。。
んが。
「その必要はねェ・・・・!!」
現れたのは・・・・
「お前らかァ!!!!」
ルフィ、怒り全開で叫びます。
Mr.5ペア。
ボロ雑巾化のカルーを、必要ねぇと返してきました。
「オイ・・・あいつら誰だ・・っ!!?」
「まえの町にいた奴らだ!!」
Mr.5ペア、危険視していたルフィと、一緒にいるビビをおびき寄せるためにカルーの鳴き声を利用するつもりでしたが、
どんなに殴られても、カルーは鳴きませんでした。
でもルフィ、ドリーのおかげで身動きとれなくなってるので、カルーは用済みです。
Mr.5ペアを睨みつけるビビ。
「お前らなのか!!!酒に爆弾仕込んだのは!!!」
「ん?ああそうだとも てめェ誰だ」
「お前らが巨人達の決闘を・・・・!!!」
「あいつらかァ・・・!!ぶっ飛ばしてやる・・・!!」
でもルフィは動けません。
ビビもカルーの仇、と胸のグルグルからスラッシャーを引っ張り出します。
どこに隠してんのアンタ!!!!セクシービームか!!(古)
「ホウ・・・あがいてみるかミス・ウェンズデー」
「キャハハハハ 私達オフィサーエージェントにあなたが敵うの?」
ビビの孔雀スラッシャー、そしてウソップの火薬星。
火薬星はMr.5に当たり爆発しましたが。
「キャハハハッ!!いい爆風だわっ」
ミス・バレンタインは浮いて余裕。
さらに、煙の中からMr.5の鼻空想砲。
ウソップ、黒こげ。加えてミス・バレンタインの1万キロプレス。
ビビもMr.5に向かいますが、起爆した足に蹴飛ばされて撃沈。。。
さらに首根っこ掴まれて持ち上げられます。
「そうカッカしねェでもおれ達ァまだお前らを殺しゃしねェよ・・・!!たださらいに来ただけだ
 Mr.3に言われてな・・・」
ルフィはMr.3なんていわれても分かりませんが、ビビは知ってます。
「”ドルドルの実”の男・・・ あいつがこの島に・・・・!!!」
「そうさ 奴は体からしぼり出すろうを自在に操る ろうそく人間」

Mr.3サイド。
「貴様・・・・・・何を・・・・・!!!」
倒れこむブロギー。
Mr.3の腕はろうのようにとろとろしてます。
ヘアーの『3』は火つけるとこでした。。。
「何って 作品をつくるに決まっとろーガネ・・・」


第121話 ”わかっていた”

ビビはミス・バレンタインに捕らえられ、
カルー、ウソップは気絶。
ルフィはいまだ『家』の下敷き。
何かボロボロですが、Mr.5がウイスキーピークでの仕返しでもした模様です。
Mr.5は、ゾロもナミも捕獲済みだとルフィに言いますが・・・
「ゾロを捕まえた?じゃお前ら斬られるぞ」
フーフーいいながら断言するルフィ。
「まだ口がきけたか おれの”足爆(キッカーボム)”を顔面に受けといて・・・」
「べ!!おまえらしねっ!!」
舌出して、さらにMr.5の靴に唾を吐くルフィ。
ルフィ、悪い子!(笑)。
静かに怒ったMr.5、再び”足爆”。×数回。
さすがのルフィも力尽き。
Mr.5ペアは2人+1匹を残し、ビビを連れて戻っていきます。
惨状に、ビビは目を逸らす。

で、Mr.3サイドですが。
ブロギー、ろうの中に倒れて身動き取れません。
「私のこの”キャンドルジャケット”は固まれば鉄の硬度に匹敵する」
体がろうになるMr.3。
正直見ててキモイ。
動けないブロギーは睨むことしかできません。
「よかったじゃないカネ・・!!永い決闘に決着がついたのだ
 たとえそれが人の加勢による賜物であっても勝利とは嬉しいものだ・・・・!!!違うカネ?」
「!!! 貴様・・・・・まさか・・・!!!」
Mr.3の発言で、ブロギーは気づきます。
「知っているカネ・・・!?かつてお前達2人の首にかかっていた莫大な懸賞金は まだ生きている・・・」
「・・・・・・・貴様・・・!!!」

「それが狙いだったのね・・!!Mr.3!!!」
ビビを連れて、Mr.5ペアが戻ってきました。
「やり方が汚いのよ!!!ドリーさんのお酒に・・!!爆弾を仕込むなんて!!!」
「酒・・・・!!?おれが渡した・・・・あの酒にか・・・!!?」
『神の味がした』と、決闘前にドリーが言った、あの酒。
「そうだったのか・・・・・ドリーよ」
「フン・・・!!タネを明かしちまいやがって!!小娘が!!!」
いきなり口が悪くなってますがMr.3、
”キャンドルロック”と称して、ろうでビビの両足を拘束します。
「Mr.5!!剣士と女をここへ!!始めるぞ」

「特大キャンドルッッ・・・!!!サァ〜ビスセットォ〜!!!!」
両腕を一気にろう化させるMr.3・・・・。キモ。
できたのは、巨大なケーキみたいな・・・・。
てっぺんはカボチャのオバケみたいな感じで独り勝手にハロウィンです。
カボチャの上にはさらにキャンドル。

そこへゾロとナミが、ビビと同じように足と更に両手を拘束された状態で連れてこられます。
巨大ケーキを見てビックリする2人。
「ビビ!!あんたルフィと一緒だったんじゃ・・・!!」
「ええ・・それが・・・」
「”麦わら”ならおれが始末したぜ」
「・・・・・・・・・お前が・・・・!?ハッ・・・」
ゾロのこの顔がたまりませんなぁ。
Mr.5、バカにされまくってますよ。ものっすご上から見られてますよ。

「ようこそキミ達私の”サービスセット”へ!!!」

ということで、3人はケーキにセットされてしまいました。
人間キャンドルです。
さらにカボチャのオバケはグールグル回ってます。
「なに?上で回ってるあれ」
「こんな気分なんだろうな ケーキにささったろうそくってのは」
ナミさんとゾロは何か呑気な発言です。
ゾロの口から『ケーキ』だなんて甘い(?)単語が出ると照れます(アホ)。
「動けないし・・・足・・・」
「そりゃ動ける様にはしちゃくれねェだろうよ・・なんたって敵だぜ」
ケーキと言ってもろうですから、ささった足は固まってます。さらに・・・
「何か降って来た!!?」
カボチャの上のキャンドルが、回転しながらろうを振りまいてます。
「君らの頭上から振るその”ろう”の霧はやがて君ら自身を”ろう人形”に変える!!!
 私の造形技術をもってしても到達できない完全なる”人”の造形!!
 まさに魂をこめた”ろう人形”だガネ!!”美術”の名のもとに死んでくれたまえ!!!」
・・・・これって、自分の腕の無さを堂々と自慢してますよね?
造形技術がないからまんま固めてしまえ大作戦。いいのかそれで。
とりあえずナミさんは大反発。
「ブロギーさん!!!黙ってないで暴れてよ!!あなただって”ろう人形”にされちゃうのよ!!?」
「しかしデケェ人間がいるもんだな・・・」
あぁそうだ、ゾロはハジメマシテだね。その割りにあんまりビックリしてませんね。さすがですね。
ですがブロギーは何も言葉を返しません。
「そいつは今しがた気づいたのだ・・・!!相手が傷を負っていることにも気づいてやれず
 100年戦い続けてきた親友ドリーを自分の手で斬り殺し!!!勝ち誇り涙まで流して喜んじまった
 てめェの間抜けさに・・・!!あるいは一丁前に友のために泣いたか
 フハハ いずれにせよもう取り返しはつかねェのさバカめっ!!!」
高笑いのMr.3。
「・・・・・・・・・・」
無言のゾロ。剣士として思うところがあるのでしょうか。
「わかっていた・・!!一合目を打ち合った瞬間から・・・!!!ドリーが何かを隠していることぐらい・・・!!!」
「ならばなぜ戦いをやめなかった あの豪快な斬りっぷりには同情のかけらも見当たらなかったぞ・・?」
「・・・・”決闘”のケの字も知らねェ小僧に涙の理由などわかるものか
 お前などに何がわかる・・・!!
 弱っていることを隠しなお戦おうとする戦士に恥をかかせろと・・・!?」

「そうまでして決闘を望む戦士に!!!情けなどかけられるものか!!!」
絶叫ブロギー。
その迫力にビビるMr.3。
「・・・そして理由がわかった わかったからにはおれがこの手で決着をつける」
言いながら、手首を拘束していたろうを力技で砕くブロギー。
「親友ドリーへのそれが礼儀というものだ・・・!!」
そうして全身の力をこめ、ろうを砕いていくブロギーに、
Mr.3はビビって思わず「うわあ・・!!」とか言っちゃってます。
そこへMr.5の砲撃。
「ガタガタうるせェ怪物だぜ・・・・!!」

ルフィサイド。
「ウソップ・・・あいつら許せるか?」
「いィや!!!許せねェ・・・・!!!」
意識を取り戻した2人。
さらにカルーも、嘴でルフィが挟まってる地面を掘ります。
「・・・・?お前・・・くやしいのか・・・・!!!」
泣きながら、クエッ!!と鳴くカルー。
「よし・・・!!じゃあ3人で行くかっ!!あいつらたたき潰しに・・・!!」


第122話 ”死人は役に立たぬ”

Mr.5の砲撃で、再び崩れるブロギー。
巨人族の力を読み誤ってたMr.3、完璧にするため”ドルドル彫刻(アーツ)”。
ろうになった腕が『剣』になりました。
「これで大人しくしていろ!!」
その巨大な剣を、ブロギーの手の甲に突き刺す。
ゾロも思わずビックリ。
「動けば手足がちぎれるぞ!!!」
笑いながら、ブロギーの両手両足に剣を突き刺し、地面に固定。
あまりの痛みに叫び声も出ませんブロギー。
「さァ加速するぞ”キャンドルサービス”!!!こいつらをとっとと”ろう人形”にかえてしまえ!!!」
さらに高速回転するカボチャのオバケ。
「ケホケホッ う・・何だか胸が苦しい・・・」
「・・・・・・」
「”ろうの霧”が肺に入っちゃったんだわ!!このままじゃ体の中から”ろう人形”に・・・!!!」
て言ってるのに、ゾロが腕くんで上見上げてます。
目に入るよ!口に入るよ!!
苦しそうなナミさんを見てMr.3は嬉しそうです。
苦しみ苦悶の表情を浮かべたろう人形が彼の求める”美術”だそうで。
「何が美術よこの悪趣味ちょんまげ!!」
悪態つくナミさん。
確かにMr.3のあの格好で美術とか言われてもねぇ。
まぁ芸術家ってのはそんなもんですか。
「ゾロ!!黙ってないで何とかしてよ!!」
でもナミさんの隣でよかったね剣豪。あは。

わめいてるナミさんの一方で、ブロギーはこの100年を思い返します。
(100年・・・・・!!!くる日もくる日も戦って戦って・・・・!!!)
剣の刺さった手からは血が溢れ出る。
(戦って戦って・・・・戦士の村エルバフに生まれた”誇り”のみで決闘を続けた
 これが我らの結末ならばエルバフよ・・・
 あんまりじゃないか・・・!!!なぜ戦いの中で死なせてくれん・・・!!!)
静かに泣くブロギー。
文字打ちながら一緒に泣きそうです。ていうか泣きました。神よ・・・っ!!!
でもサディストMr.3は、そんなブロギーの表情に大喜び。
「いいぞその『悲痛』っ!!!『嘆き』!!『苦闘』!!すばらしい美術作品だガネ!!」
ケーキからのろうの霧で、倒れたブロギーの体の上側も固まり始めてます。
「手が動かない・・・!!やだ・・こんな死に方!!何か方法はないの!?」
ケーキの上の3人もそろそろ固まり始めてます。
「おっさんまだ動けるだろ?」
今まで無言だったゾロが、ブロギーに声をかけます。
「その両手両足ブっちぎりゃあ・・死人よりは役に立つはずだ」
ゾロの体もギシギシ言い始めてます。
「!?」
「おれも動ける
 足斬り落としゃあな 一緒にこいつら潰さねェか?」
・・・かっこえーーーーーーーーーーー。
固まり出した体を動かし、刀を抜くゾロ。
「あ・・足!?自分の足を!!?冗談やめてよ!!何言ってんのこんな時に!!」
「こんな時だから言ってんだろ お前らどうする?」
「どうするって・・・!!無駄よ!!そんなことしてここを下りてもすぐ捕まっちゃうじゃない!!!」
ここで『ムリ』ではなく『無駄』というビビが好き。
足を斬り落とすことをムリと言わないビビが好き。
「そんなもんやってみねェでわかるかよ
 ここにいちゃどうせ死ぬんだ 見苦しくあがいてみようじゃねェか・・・!!!
 こんなカス相手に潔く死んでやる筋合いはねェ そうだろう?」
ゾロのこの言葉に、ブロギーはハッとします。
Mr.3たちは、ゾロの言葉をハッタリだと思ってます。
「ガバババババババ!!!生意気な小僧だぜ・・!!
 おれとしたことがもう『戦意』すら失っちまってたようだ・・・
 つき合うぜ その心意気!!!」

「う・・・うそでしょ!?本気なの!?両足を失って・・・どうやって戦うのよ!!」
「さァな」
そういいながら両手に刀を持つゾロ。
「勝つつもりだ」
ビビるMr.3。
「何だこいつら・・・・!!」
「イカれてるぜ・・・・・!!」

ビビはイガラムの言葉を思い出す。
  ――『ビビ王女 死なない覚悟はおありですか?』
「ま・・・待って 私も戦うわ!!!」
「ビビ!!」
「・・・よしわかった」
ゾロビビ。ゾロビビ好きです。
「行くぞォ!!!!」
そう叫んで、剣の刺さった手に力を込めるブロギー。
「何ができるものか殺してやるガネ!!!」
Mr.3も戦闘態勢に。
ゾロは自分の足に、刀を突き立てる・・・・・・
思わず目を閉じるナミさん。
そこへ・・・・

木をなぎ倒しながら現れたのは、ルフィたち。
「お前らァ!!!ブッ飛ばしてやるからな〜〜〜〜・・・・・」
とか言いながら、勢いのままMr.3たちの前を跳び越して地面に激突。
「・・・・・・なに!?」
「やるぞウソップ!!!鳥ィ!!!!」
「オォ!!!」
「クエーーーーッ!!!」
ちょっと着地かっこ悪かったけど、
でもかっこよく登場。
「ルフィ〜〜〜〜〜っ!!!ウソップっ!!」
「カルーっ!!!」
ナミさんのこの嬉しそうな顔。
ゾロはやっぱり無言。
「ブロギー師匠!!あんたのくやしさおれ達が受け継いだぜ!!」
「ウソップ・・・・!!」
「もうそいつらホントにもう原型なくなるくらいボッコボコにしてどっか遠くへブッ飛ばしちゃって!!」

「ああそうするさ!!!
 こいつら巨人のおっさん達の決闘を汚したんだ!!!!」
やる気満々ルフィ。
「うーーーわへんな頭。”3”じゃん ”3”燃えてるし」
で、とりあえずMr.3の頭へのツッコミを。素直なツッコミです。よくぞ言った!
ナミさんは必死でろうを壊してと訴えます。
「なんだ やばかったのか?」
「いや 問題なかった」
あっさり答えるゾロですが・・・・
「ちょ・・ちょっとあんた足から血が・・・!!!」
「ああ 半分くらいイったかな・・・・はは」
足からドクドク血ぃ出てるのに、平気そうなゾロ。
そんなゾロを呆然と見るビビ。
「とりあえずルフィ・・・この柱ブッ壊してくれるか?あとは任せる」
「よしきた」
「フン・・そうはさせんガネ」


第123話 ”ルフィ VS Mr.3”

ルフィたちが、壊そうとケーキに向き直ります。
「あんた何やってんの」
「固まるんならこのポーズがいい」
「そんな・・・フザけてる場合じゃ・・・!!」
片手を腰にあて、片手で刀を天に掲げるゾロ。
ゾロ・・あんた何てカワイイ子や・・・・。
真面目に言ってるからね多分!ぎゃふん!
「それよりその足の出血なんとかしなさいよ!見てるこっちが痛いわ」
「じゃ見るんじゃねェよ」
「だいたいね・・足切って逃げるなんてばかなこと言ってるからいけないのよ」
「そうじゃねェ 足切って戦うつもりだったんだ」
「余計ばかよ」
「うるせェな」
何このゾロナミ会話。
ふふふふふふふふふふふ。
ずっとそうして話してればいいさ・・・・。
「Mr.3あの人達緊張感がないわ」
「それはキミも同じだガネ ミスGW」
ピクニック状態ですから、ミス・ゴールデンウィーク。
(私達はまだこの窮地から逃れられていないのに・・・!!
 この2人はもうまるで危機を感じてないみたい・・・!!)
ビビが不思議そうです。
だってね、ルフィが来たからね、もう大丈夫なんだよ。
Mr.5が自分でトドメさすと主張しますが、
こいつの攻撃が効かなかったからルフィがここにいる、ということで
Mr.3自らろう人形コレクションに加えることに。
「さァ!援護は任せろ!!ルフィ!!」
「ん?なんか言ったか?」
ウソップとカルーは遠く隠れて援護です。
「小僧・・・あがくのはここまでか・・・?」
「ああどうやらあがき役の・・・交代だ」
ブロギーにニヤリ笑顔で言うゾロ。

で、ルフィ、さっそく両足をキャンドルロックで拘束されてしまいました。
んが。
「おお ちょうどいいじゃん」
手へのロックをかわして、ブロギーの手に刺さってる剣に腕をぐるぐる巻きに。
「ちょっとごめんな巨人のおっさん」
そのまま逆回転で加速。
ブロギー思わず叫びます。
「何やってんだてめェはァ!!!」
ゾロもお怒り。
ブロギーはマジで痛そうですが・・・・
そのままケーキの塔に体当たり。
ろうの柱は崩れましたが・・・・そのおかげで、カボチャのおばけが落下。
身動き取れないゾロたちめがけて落下・・・・ですがちょうどケーキに着地。
で、そのままグルグルまわってます。
ルフィの足の拘束は、ぶつかった拍子に一緒に割れました。
「危ねーなーお前ら何で逃げねェんだ?」
「動けないのよっ!!!!」
「・・・?なんだそうなのか でもお前ら柱壊せって言ったじゃねェか」
「本当にいいの!!?あの人に命預けて Mr.ブシドーっ!!」
「・・・・まァ・・そうするしかねェよな・・おれはもう腕固まっちまったみてェだしよ」
そりゃそんなに上に上げてちゃね。
そしてナミさんが気付きます。
体がどんどん固まってきて、もう全く動きません。
カボチャのオバケが落下して近づいたために、ろうも近づいて固まる速さが加速したのでした。
ここでようやくルフィ、3人がろう人形になりそうなことに気付きます。
セットを壊そうとしますが、Mr.3の”ドルドル彫刻”『銛』で攻撃されそうに・・・・。
そこへウソップの”火薬星”。
Mr.3へ向かった星を・・Mr.5、食った!
んで飲み込んだ!!!!
Mr.5にかばわれて「フン・・・」とか言ってるMr.3。素直じゃないね!!!
Mr.5は体内で火薬星爆発。全然平気です。
「まずいなこりゃ・・本当に速ェ・・・!!ポーズ決めといてよかった」
「ばか!!」
ゾロとナミが同じコマに2人でいれば、それだけでゾロナミなんです、悪いですか?文句ありますか?受け付けません(笑)。
とりあえずルフィはカボチャのオバケを壊そうとしますが・・・・
ゴムゴムのバズーカも、Mr.3の作ったろうの壁で阻まれます。
再びキャンドルロックをかけようとするMr.3ですが、
ルフィはわざと片手にロックを受けて、そのトンカチ風なロックでMr.3へ・・・・。
ヤバ!とMr.3は急いで壁を作りますが、
ルフィのトンカチパンチは、その壁を突き破ってMr.3をフッ飛ばします。
「やったルフィ!!今の内に早くこのセットを壊して!!」
「いやだ」
「冗談言ってないで早く!!」
「・・・・いやだ」
「な・・・」
「おいルフィ!!バカやってる場合じゃねェんだぞ」
「ルフィさんお願い!!」

「どうしようおれ お前ら助けたくねェ」
「・・・!?何言ってんの・・・・?」

「”カラーズトラップ”」


第124話 ”お茶がうめェ”

3人の必死の訴えにも、ルフィはやっぱり助けたくない、と答えます。
ピンチなのは分かってるのに、何故か助けたくない、と。
「なんかやる気出ねェんだ」
「やる気の問題じゃないだろ!!」
遠くで見てたウソップ、訳分からんルフィの目を覚ますため動き出します。
「やめときな やつはもう罠にかかってる」
「そうよ あのコの足元が見える?」
Mr.5ペアに言われてルフィの足元を見ると・・・
黒い、何か妙なマークが描かれてます。
「そうね 何でもないただの絵の具よ」
「絵の具!?」
「つまりてめェも奴らも全滅しちまうってことだ!!!」
”つまり”じゃねぇーーー!!
ウソップ、カルーに乗ってひとまず退散しようとしますが・・・
「クエーーーッ!!!」
「待てまだ乗ってねェよ!!!」
気付いて振り返るカルーですが、ウソップの必死の形相にビビってまた逃げる。

「ミス・ゴールデンウィーク あなたの仕業ね・・・・!!!」
さすがにビビは知ってます。
「”カラーズトラップ”『裏切りの黒』
 黒の絵の具にふれたらどんなに大切な仲間の言葉でも裏切りたくなるの」
センベイ食べながら言うミスGW。
状況の分からないナミたちにビビが説明します。
「彼女は感情の色さえも現実に作り出す『写実画家』
 彼女の洗練された色彩のイメージは絵の具を使って人の心に暗示をかける」
てことは彼女は能力者ではないんですかね。
ある意味ゾロやサンジくんと似た立場ですね。
「暗示だと!?そりゃまずい・・・!!
 暗示だの催眠だのってたぐいの力はあの単純バカには必要以上に効いちまうんだ」
やたらによく分かってますねゾロ。
絵の具から離れればいい、と判断したナミは、ルフィにそこから離れろと叫びますが・・
「いいえダメ!!!ルフィさん!!!
 その黒の絵の具のサークルから決して動かないで!!お願い!!!」
「ビビ!!どうして」
「私達はあなたに助けて欲しくなんかないわ!」
ビビの言葉に慌てるナミさんですが・・・
「・・・いやだ」
ルフィはサークルから動きました。
「なるほど・・・・・」
ゾロも納得。
多分ビビがいなかったらこの役目はゾロだったと思います。うん。
で、トラップから逃れたルフィですが・・・・
今度はいきなり大爆笑。
「”カラーズトラップ”『笑いの黄色』」
バリバリ食いながら、パレット片手にルフィの背中にマークを描くミスGW。
すぐ服を脱げ!と叫ぶナミさんをスルーしてとりあえず大爆笑なルフィ。
「まいった・・このペースで霧に降られちゃもう一分ももたねェぞ」
そこへ
「クエーーーーッ」
助っ人カルー登場、と思いきや、
ウソップ乗せてMr.5ペアから逃げてるだけのカルーたち。
んが、ルフィに激突して背中のマークがかすれました。
「う・・・まーたなんかされてたのかおれは」
「面白かった?『笑いの黄色』」
「うるせェ!!お前ばかか!!ばーか!!!」
子供かお前は。
とにかく、カボチャを壊そうと、ゴムゴムのバズーカ撃とうとするルフィですが・・・
「”カラーズトラップ”『闘牛の赤』」
「”バズーカ”っ!!!」
地面のマークに向かってぱん・・、と撃つルフィ・・・・・。
「どこ狙ってんだお前!!!」
「だめよあれ壊しちゃ Mr.3に怒られるわ」
いくら撃っても、闘牛の牛のごとくマークに攻撃しちゃうルフィ・・・・・。
「だめだ・・戦いの相性が悪すぎる・・・!!パワーが全部空回り・・・!!」
そんなルフィへ、仕上げ。
「背中についた『笑いの黄色』に『悲しみの青』をまぜて
 ”カラーズトラップ”『なごみの緑』」
背中に再びマーク。
「お茶がうめェ」
ルフィ、ミスGWと一緒にピクニック。
「で・・どうなんの?」
「な?だからお前らもポーズとっときゃよかったろ 残念だったなァ」
「まだそんな悠長なこと」
ゾロとナミが見つめ合ってます。うふ。

一方ウソップたちは、Mr.5の砲をカルーの足で軽やかにかわしつつ、鉛星もかまします。
とうとうMr.5は銃を持ち出します。
・・・大して変わらないんじゃ?
ウソップたちはどうにかかわしてルフィたちの前に出るつもりです。
敵自らが罠だと教えてくれたマークは、ルフィの背中にもかかれてたことに気付いてました。
そしてその犯人があの女だということにも。
「原因は1つだ!!!」

急いでルフィらの前に来たウソップが目にしたのは、
ろう人形と化したゾロたち。
背後ではMr.5が銃を掲げてます。
『フリントロック式44口径6連発リボルバー』。
”南の海”最新式の型らしいですが、Mr.5が使えば・・・弾が見えないそうですよ。
「あーーお茶がうめェ・・・・」
ウソップ、呑気に茶ぁ飲んでるルフィに気付きますが・・・・
「お茶が うめェ・・・」
トラップに必死に抵抗してるのに、体が言うこと聞かないルフィ・・・・。
必死の形相。
「・・・・バカヤロウ」
その隙にMr.5は、自分の息を装弾して、連射。
「くそ撃ちやがった・・・・必殺!!!」
ウソップ、ルフィに向けて・・・・
「”火炎星”!!!」
ルフィ、燃えました。
「キャハハハハばかね 狙いを外して味方を撃ったわ!!」
一方Mr.5の撃った弾はなかなか飛んできませんが、
ウソップが何やら風を感じた瞬間・・・・
「”そよ風息爆弾(ブリーズ・ブレス・ボム)”」
爆発。
「言い忘れたが・・・おれの”息”は起爆する」
ボタボタ血ぃ流しながら叫ぶウソップ。
「おい!!目ェ醒めたかよてめェっ!!!」
「ああさめた・・・サンキュー」
ミス・バレンタイン、さっきのウソップの攻撃が、
服ごと燃やしてトラップを解くためだったと気付きます。

「一人だって死なせてたまるか!!!も〜〜〜〜イカッたぞおれは!!!」

すすだらけで立ち上がるルフィ。


第125話 ”キャンドルチャンピオン”

「やっぱ変だろオイ クソオカシーぜ
 こんなに待ってんのになぜ誰も戻らねェ・・・」
ゲットしたティラノくんをお持ち帰りして、一人寂しく船で皆を待ってたサンジくん。
お久しぶり。
「やっぱりナミさんやビビちゃんの身に何か起きたんじゃ・・・!!?
 だとしたらトカゲ料理の支度なんてしてる場合じゃねェなおれは」
ということで再び密林へと入るサンジくん。
サーベルタイガー(?)に出くわしますが、難なく下僕に。
「おーい返事してくれーっ 好きだーーっ」
ボコられて泣きながら走るタイガーくんに乗って、ちゃっかり告白。
そして不審物に気付きます。
あれです、ろうでできたお部屋です。
その隙にタイガーくんは逃げました。

「てめェが怒ったところでもう仲間達はこの通り」
「だから何だ!!まだ生きてる!!!」
え、生きてるの?
完全に固まってる4人。
このあとミスGWが着色すれば完成品。
「その通りだガネ・・・!!!手遅れにして・・更なる絶望を味わえ!!!」
吹っ飛ばされてたMr.3、森の奥から登場。
「出撃!!”キャンドルチャンピオン”!!!」
・・・・・。
あの、ろうでできたロボ的なものに乗って、登場・・・・。
「コイツァ・・かつて4千2百万ベリーの賞金首を仕留めたという」
「Mr.3の最高美術!!!」
・・・まぁ、美しさは置いといて(爆)。
「さァ、ミス・GW!!私に塗装を施したまえ!!美術的に!!」
「そしたら休んでていい?」
「ああ構わんとも!!」
この体になったこの人は無敵なんですってよ?
鉄の硬度の”ドルドルのろう”でまろやかに体を包み込んでるんですってよ?
「かっこいい」
「見取れてる場合か!!戦え!!」
ウソップはとりあえず休憩中ですが、ろうの霧がそこらに舞ってることに気付きます。
で、ルフィが攻撃のために腕伸ばしてる隙に、塗装完了です。
ゴムゴムの銃もあっさりはじいて、
「”チャンプファイト”『おらが畑』!!!!」
意味分からん技名ですが、とりあえず乱れうちですよ。連打ですよ。
ルフィ、かわして”ゴムゴムのスタンプ”で蹴り一発。
しかしMr.3も難なくガード。効きません。
「そうか・・・何で気づかなかったんだ!!霧になるってことは溶けてるってことじゃねェか」
ウソップ、ナイス発見!!
「ルフィ!!コイツのろうは火で溶ける!!いくら硬くてもろうはろうなんだ!!!」
まだ固まって時間が浅いので、みんな救えるぞ!と。
「本当か!!?」
「うんほんとよ」
「いやキミが白状すな!!!」
ミスGWのナイス白状。
「だがそんなことが今更わかろうと貴様にはもう勝機も!!時間もない!!」
あとはもって30秒。
4人は今かすかな意識の中でもがき苦しんでいると。
「30秒もいらねェよ 今助けるぞ!!!必殺!!”火炎”・・・」
ケーキに向けて火炎星を撃とうとしたウソップに、再びMr.5の”そよ風息爆弾”。
ガホ、と白目むいて倒れるウソップ・・・・。
鉛星は、飛んでいくことなく地面へ転がります。
「ちきしょう時間が・・・!!!」
ルフィも攻撃しようとしますが、Mr.3に潰されます。
その間、意識の戻ってたウソップは何やらカルーに指示。
「何を企んでるの?私にも聞かせてくれない?」
フワリとウソップとカルーの元に着地するミス・バレンタイン。
カルーは、ウソップがくくりつけたロープを引きずりながら走り去ります。
必死にケーキの周り走ってます。
「無駄だ 何もかもが」
Mr.5、カルーを見ながら撃鉄おこします。
「”強くなる石(クレッシェンドストーン)”・・・!!あなたは何kgまで耐えられるかしらね・・・」
ウソップの腹の上に座るミス・バレンタイン。
「10kg・・・・!100kg・・・・!!200kg・・・・・!!」
うめくウソップ。
「500kg・・・!!」
「走り回れ・・・・!!!」
潰れそうになりながらも、呟くウソップ。
カルーはMr.5の銃をチョロチョロ逃げ回りながら何とかかわし、ケーキの上やら周りやら、走り回ってます。
ルフィもMr.3の攻撃を軽やかにかわしてます。
「フハハハハ!!諦めろ諦めろ!!奴らは私の”美術作品”になったのだ!!!」
「ふん!!そんなもんにさせるか!!あいつらの命はお前なんかにやらねェよ!!」
ルフィ、ロボの上に飛び乗って、Mr.3のヘアーを掴みます。
「火で溶けるんなら・・・この火を使って溶かしてやるっ!!」
髪掴んで引っぱってくルフィ。
それを見て叫ぶウソップ。
カルーのロープに火をつけろ、と。
走り回ってたカルー、ロープがケーキやらブロギーやらに巻きついてます。
「油たっぷりの・・・スペシャルロープだ・・・」
自分の腹に座ってるミス・バレンタインの背後で、ウソップはロープに油を染み込ませてました。
「わかった!!よし!!!みんな起きろォ!!!」
「おい待て!!!よせ!!!」
慌てるMr.3。
「ちょっと熱ィが我慢してくれっ!!」

そして、着火、炎上。


第126話 ”本能”

大炎上するケーキたち。
ついでに熱々のMr.3。
「熱っ熱ィーーーーっ!!!おのれ麦わら!!!」
「すげー火 大丈夫か!?あいつら」
ロボも当然溶けましたので、Mr.3、走って密林の中に退避。
追うルフィとカルー。
ミス・バレンタインは油の瓶を割って、ウソップを殴ります。
「もう余興はおわりよ!その首をコナゴナに砕いてあげるわ!!」
フワリと宙に舞い、「”一万キロギロチン”!!!」
ウソップ目がけて落下しようとしたミス・バレンタインですが・・・
炎の中から現れた人影に殴り倒されます。
ナミさんと、ビビちゃん。
やーん男前(笑)。
「アッついわねーっ 他にやり方なかったの?」
「ぜいたく言うな 助かっただけありがてェと思え」
「そうね・・・ありがとっ」
「ケホッケホッ ウソみたい私達・・・生きてるのね」
現れたナミとビビは、悩殺衣装になってました(笑)。
ナミさん美人だー!
Mr.5がこの3人に銃を向けます。
「必殺!!!”火薬星”っ!!!」
ウソップの放った『火薬星』を、Mr.5は当然食らいつきますが・・・。
「悪ィな おれはウソつきでね そりゃ火薬じゃなくて ”特製タバスコ星”だ!!!」
あまりの辛さに火を噴くMr.5。
ムセるMr.5、怒りました。
「”全身起爆”で消し飛べ!!!」
ガバっとウソップに抱きつきます。
何その楽しそうな飛びつき方は。
何だかとっても楽しそうな抱きつき方。
「骨のかけらも残さんぞ!!!」
そこへ・・・・
「焼 鬼 斬り!!!!」
燃える刀で、Mr.5を斬るゾロ。
いやん、かっこいい。
ダジャレ王でもかっこいい。
「燃える刀てのも悪くねェ・・・・」
「ゾロ!!!」
ぐはーーーーかっこいーーーーーー。大変。大変。
はぁはぁ。
そして・・・ブロギーも溶けました。
「よォ・・・・命あってなによりだ」
「・・・フフ・・・・・・ああ」
複雑なブロギー。
だって隣のドリーは動かないから。
「師匠・・・・」

「残る敵はあと2人か」

一緒になって追うルフィとカルー。
「鳥!!!あいつらを許すな・・・決闘を汚す奴は男じゃねェ!!!!」
そう叫ぶルフィたちの前に現れたのは、Mr.3×たくさん。
「よく来たな ようこそ”ドルドルの館”へ」
密林の中、右も左もMr.3。
キモ。
「さァ私がどこにいるかわかるカネ・・・?」
カルーは生唾飲んでますが、ルフィは平然。
「我らはB・Wきっての頭脳派コンビ
 本能のみで動くようなパワーバカのキミには我々を捕まえることなできん」
自信満々なMr.3。
「私に背を向けた瞬間・・・!!貴様の心臓を一突きにしてやる!!!」
本物はナイフ片手に持ってるみたいです。
高笑いしてるMr.3×たくさんですが・・・・
そんなの無視して、ルフィ、”ゴムゴムのスタンプ”一発。
見事本物へ。
「・・・なぜ・・・!!!私が・・・ここだと・・・・」
Mr.3、撃沈。
「かん」
本能だもんね!!!!戦いの最中にうだうだ考えてもね!!本能でヤラないとね!!!
そしてカルー、こっそり隠れてたミスGW発見。
「クエーーッ!!」
「キャーーーッ!!」
Mr.3ヤラれちゃったから、ミスGWビビってます。泣いてます。

さて、サンジくん。
ろうの部屋でおしゃれに紅茶をたしなんでました。
「いやまいったぜ 大体なんで密林にこんなくつろぎ空間があんだよ」
慌ててナミさんたち捜索に出ようとしたサンジくんですが、
室内のバスケットの中から電話の音。
取り出してみると、Mr.3と書かれた電伝虫でした。
「ヘイまいどこちらクソレストラン ・・・・・・・ご予約で?」
絶対このコ、夜一人でホームシックとかになってるよねぇ。。。
『ふざけてんじゃねェバカヤロウ てめェ報告は遅すぎやしねェか・・・?』
「・・・・・・報告・・・・あ〜〜・・・そちら・・どちらさんで?」
電話片手にソファに座りなおすサンジくん。

『おれだ ”Mr.0”だ・・・・・・』


オマケ。
ちなみにウソップギャラリー、ほのかにウソゾロとかサンナミとかゾロナミでした。
個人的にラブーンの絵に大爆笑しました。グッジョブ!!


巻十三  巻十五

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