銀色夏生   「ハート」  (幻冬舎文庫)

 

愛は今も

そこらじゅうで

生まれてるけど

育てなければ

消えてしまう

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やさしい明日でした

青さの中の力のある

暮れゆく希望の夜でした

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灰色の空からピンクの破片、雪という明日を愛だけが知る。

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会エテウレシイ

ハナサクノハラ

会エテウレシイ

ハナチルキシベ

会エテソコカラ

ハジマリノハル

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愛とは名ばかり 荒野の野原

明日の朝、LOVEという風の吹く

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晴れた朝、水色の青い空を見る。

空は遠く、どこまでも薄く、輝くように広がっている。

空を見あげる心に、いろいろな思いがわきあがる。

不思議な瞳をしていたのは、あの人がただならぬ人だったからでしょう。

あの人は私が言うことをいつでもスルリと理解した。

今までの苦労がウソのように私を知ってもらえた。

私が何を求めていたのかがわかった。

私は私を理解してくれる人を求めていたのだ。

この世界をどこまでも突き進む力。

これが私たちの始まりです。

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愛より早いものはない

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あなたとふたりで行きたい場所があります。

それは海、海、海です。

汚れていなくて、きれいで、ゴミも落ちていない、南の、

青やグリーンのサンゴ礁で輝くような美しい海と砂浜です。

空からやってきた「こんにちは天使」がいてもおかしくない、

さわやかで熱い風の吹く南の島です。

そこで私たちは、愛と希望のパイナップル&ココナッツジュースを飲むでしょう。

そして、砂浜でひる寝もするでしょう。

夕暮れのプールサイドで本も読むでしょう。

夜になるとあたりいちめんに輝く星の下を散歩しながら、

未来に胸をときめかせ、今にすべてが集まっているのを見るでしょう。

あなととふたりで楽しければ何も言うことはない。

他の誰かが理解しなくても、そんなこと人は人。

私にはあなたが大事。

出会えたことを喜んで生きていきましょう。

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ついに手紙は届けられ

返事を待つばかり

どうでしょうか

愛は伝わり

受けいれられたでしょうか

幸福だけでなく

危険も求める私ですが

遠くを見るように

こちらを見てください

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「僕にひみつで行ったんだね」

「あなたにひみつなことも、ひとつくらいあってもいいじゃない」

「ひとつじゃないでしょ」

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