「そういえばゾロ。そろそろバレンタインディだな」
「あー・・・そう言えばそんな時期だな」
今は2月の10日あと4日ほどでバレンタインだ。
「お前何個くらいチョコもらえると思う?」
「・・・知るか」
去年はすごかった。
直接渡すものもいれば下駄箱や机に入れていたり。
あの時初めて下駄箱にチョコが20個くらい入ることを知った。
「俺は絶対ナミさんやロビンちゃんのチョコが欲しい!」
「は、絶対義理だろ」
そう言ったらサンジは余程その言葉がショックだったのかいきなり沈んだ。
俺は誰に貰ったって良いんだが・・・やっぱりあいつからは欲しい――かもしれ
な い。
2月14日――バレンタイン当日。
(うぅ・・・や、やっぱり無謀だったかな)
今、親友のビビと2年生の教室の廊下にいる。
「ね、ねぇビビ。やっぱり手渡しなんて無理よぉ」
「今更なんですかナミさん!ここまで来たんだからその手で渡しましょうよ!」
そんな事を話していたら、丁度前からゾロが歩いてきた。
「ほら、ナミさん!」
ビビに背中を押された弾みでゾロの目の前に出てしまった。
「あの・・これっ!」
そういって差し出したのは小さな小包が入っている紙袋。
今日という日を思うと中身はおそらくバレンタインチョコだろう。
それをゾロが受け取ったと同時にナミは「それじゃぁ」といって走って逃げてしまった。
「おいビビ。ナミはどうしたんだ」
そう言われて柱の陰に隠れていたビビが姿を現した。
「恥ずかしがってるんじゃ無いかしら・・・」
「この中身、チョコか」
「ええ。ナミさんの手作り」
「ナミは――」
「教室にいると思いますよ。場所、解ります?」
教室。それを聞いたときにはもう1年の教室に向かっていた。
「あ〜・・・なんで逃げちゃったんだろう」
逃げないであの場で告白してしまえば良かったのに。
そんなことを思っていたら廊下が騒がしくなってきた。
野次馬だなとか自分で思いながらも廊下に出てみたら、ゾロが居た。
「ゾロ!?どうしているの」
「どうしてって・・・お礼を言いに。 あの、チョコ!ありがとうな!!」
本当に、どうしてそんな嬉しそうに笑うのだろう。
そう、心から思った。
「あの、ゾロ。私ゾロのこと好きよ。大好き」
「ありがとう。すっげぇ嬉しい!」
ゾロは満面の笑みでそれに答えた。
ナミはどうもここが学校の廊下だと言うことを忘れていたようだ。
その日の午後にはもうほぼ学校中に知られわたっていた。
ねここサマ(みかんの木)サマより頂きました。
拙宅の2006年ゾロ誕に、ねここさんもリクしてくれました。
2つ頂いたので2つ書きました。
そしたらそのお礼ってことで、今回もSSをくれましたよっvv
わーいっ! ありがとござーますーv
先取りバレンタインv
やっぱりゾロはモテモテですよね。
基本設定がモテですよね。
うふふふふふふ。
とりあえず私もゾロの机に突っこんどこう…。
ナミさんが乙女でカワイイったらありゃしないv
翌日から大変だよナミさんv
2007/01/12
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