第1話 用語解説?

禿(かむろ) 10歳以下の少女で、先輩遊女の付き人みたいな仕事をする。
衣食住の世話は全てその遊女が見るので、
高級遊女しか禿は持てない。
雑用したり、仕事についていったりして、遊女としての仕事を学ぶ。
この中からさらに選ばれた者は、店の中心的な遊女、
つまりは高級遊女になりうるので、大事に扱われる。
客もまだ取らない。
15歳前後になると、今度は『新造(しんぞorしんぞう)』と呼ばれる。
新造にも種類があり、禿から新造になった場合は、『振袖新造』。
んで、17歳ごろで遊女としてデビュー(客を取る)。
小さいときからこの世界しか知らないので、
年季が明けたり身請けされたりすると、世間知らずなので苦労するとか。
(吉原では遊女は28歳で年季が明け、借金やらもチャラになって自由の身となる。)
格子(こうし) 吉原には『張見世(=店)』と呼ばれる格子のついた店が並んでおり、
遊女はその中で客待ちをする。
吉原初期には、遊女には『太夫』『格子』『端』の3ランクがあり、
『太夫』は格子の中には並ばない高級遊女で、客が来たら自分の部屋出て行ってた。
『格子』以下は、その名の通り、格子の中で客を待つ。
『格子』もランクとしては高級遊女。
また店ごとにもランクがあり、格子の隙間の開き具合で分かる。
ランクの高い店ほど、格子の隙間が狭い(=遊女が見えにくい)。
ランクが下に行くほど、格子部分が減ったり、隙間が大きくなったりする。

ここでは、遊女のランク分けはしてません。
高級遊女、てだけで、『太夫』だの『格子』だのの肩書きは無視します。
この話での「格子」は、遊女が並ぶ部屋のこと。


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