伝。
「ねぇ、家ではどうやってお祝いしてもらってたの?」
「あぁ?・・・別に、何も」
シーツにくるまって、ナミは隣に寝転ぶゾロに話しかける。
ゾロは眠い目をこすりつつ、何とか返事をする。
「うそー!小さいときは、お母さんにお祝いしてもらったでしょ?」
「あー・・・メシが豪華になるくらいだな」
「他は?」
ワクワクと目を輝かせるナミを横目に、
ゾロは昔の記憶を呼び起こす。
「・・・・母親は、面と向かっておめでとう、って言ってくれてたな」
「へぇー」
「こっちが恥ずかしくなった覚えがある」
「どうやって?」
「・・・こう・・・・デコとデコひっつけて、目ぇ見ながら」
「こう?」
ナミはゾロの頬を両の手で包み、
自分の額とゾロのを合わせ、
瞳をじっと覗き込む。
「そう、だな。こんな感じで」
「・・・・誕生日おめでとう、ゾロ」
「・・・・あぁ」
一瞬、懐かしい香りが鼻の奥でツンとして、
ゾロは小さく鼻をすする。
「生まれてくれて、ありがとう」
「・・・・・・母親と同じこと、言うんだな」
「だって多分あんたのお母さんと同じ気持ちだもん、今」
「へぇ」
ナミは顔を離し、にっこりと笑う。
「あんたが生まれてくれて、一番嬉しいのはお母さん。
まぁ、私は2番目でいいわ」
「ははっ」
ナミはまた近づいて、ゾロの額にキスを落とす。
「愛してるわ、ゾロ」
「・・・・同じだよ、それも」
「あーら、お母様と気が合いそうだわ」
「だろうな」
ゾロ、はぴばーーー!!!!
原作ベースでもパラレルでも、お好きな方でご想像ください。
ゾロを愛する皆様へ。
いわゆる、DLフリー?
つーかうちのは全部DLFなんですがね(爆)
ゾロ誕'05はまだまだ続くよ!
2005/11/10
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