愚。









この先お前は幾度も死んだ方がマシだと思う程の苦しみを味わうことになる・・


人を裏切り続けてきた女が・・・今更理想的な死を選べると思うな・・












そんなもの、とうに覚悟している。

あの日から

私は光の下を歩くことを止めたのだ。


いや


もう歩けないことを、覚悟した。













暗い闇の中で

そうして光の中の彼らが前に進めるのなら。



巻き込んでしまった私の罪を

彼らの枷になってしまう私の存在を

無くすことができたら。



それが少なくとも私には

今の私には

何より価値のある行動だったのだ。


















卑怯者、と呟いてはみても

真に憎むべきは

私の愚かさ。



この男を信じた、私の愚かさ。



彼等を見誤った、私の愚かさ。



信じることを怖れた



私の弱さ。












彼等は海賊。

でも

光の下を歩く。


闇に慣れすぎた私には

その光はまぶし過ぎて

この目は潰れてしまう。



それでも

その光が欲しいと

望む自分が確かにいる。








彼らのために今私がすべき事は

私ができる事は

まだあるはずだ。







たとえ両の目が潰れても

あの光は

決して失ってはいけないものだから。






WJ第382話ネタ。
なんつーかもうロビンちゃんが切なすぎて大変です。

あの日っていつ、とか聞かないように(笑)。

2005/09/23

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