笑。








おれは船医失格だ。


ゾロの体があんなになるまで気付かないなんて。







こんな病気、知らない。

こんな症状、見たことない。




どうすればいい?

どうしたらいい?





おれは船医なんだ。

おれがゾロを殺してしまう。




大きな病院のある島も見つからない。

おれはどうしたらいい?









ゾロ





ゾロ













ごめん。


おれ、何もできないよ。









でもゾロには言えない。

患者を不安にさせるなんて、

それこそ船医失格だ。














おれ、笑うから。



ゾロ。





泣かないよ。



ゾロ。









おれ、ゾロのこと、大好きなんだ。



ゾロの声も、ゾロの笑顔も、刀を振るゾロの姿も、

強くて、かっこよくて、大好きなんだ。







もう声も聞けないけど、



もう刀を振る姿も見れないけど、







おれ、笑うよ。




ゾロが笑ってくれるから。











ごめんゾロ。


ごめん。




ごめん。






ゾロの笑顔に、おれはまた甘えてる。










泣かないから。




笑うから。






ゾロが笑ってくれるなら。




チョッパーside。
君に捧ぐは永遠の崇敬。

2005/04/06

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