立。
「ロビン」
この距離では届いていないだろうが、それでもナミはその名を呼んでいた。
「やっと」
ちらりと横目でその姿をうかがうと、ナミはまっすぐにロビンの方を見つめていた。
「・・・何泣いてんだよ」
「泣いてないわよ」
「うそつけ」
「・・・だって、やっと」
むっとした顔でおれを見ていたナミが、ポツリと呟く。
「やっと言ってくれたのよ」
ナミに、あの叫びはどう聞こえたのか。
最愛の者を亡くし、
自らの体を犠牲にしてでも生きて生きて生き抜くと決めた女の眼に、
死にたいと叫んだ女の姿は。
泣きながら、生きたいと叫んだ女の姿は。
「・・・腹が立ったか」
「何で?」
「死にたがってる人間見て」
「ううん」
ナミはきょとんとした顔をする。
「だってあんなの、本心じゃないって分かるもの」
「私たちと一緒に居て、生きたくないわけないじゃない」
そう言って、ナミはにこりと微笑んだ。
横目でその顔を見て、すぐに正面に目を戻す。
「・・・前に、あの女が」
「え?」
「ロビンが、お前がかわいいっつってた」
「あら、さすがロビン、見る目あるわねー」
「言ってろ」
ふん、と鼻を鳴らすと、ナミが首をかしげて顔を覗き込もうとする。
「てか、何で今そんな話すんのよ」
「・・・別に、思い出しただけだ」
「ふーん?」
さっきのお前の笑った顔を見て思い出した、なんて言うバカはしねぇ。
「でもまぁ、カワイイだけの女なんて、つまんないわよね」
「そーかよ」
「だって海賊なのよ、私もロビンも!」
またナミはふふっと笑って、棍を構えなおす。
「さ、奪い返しに行きましょ?」
「・・・そうだな」
背筋を伸ばし、
目指す方へとただまっすぐに進む女の姿は勇ましく、
凛として美しかった。
おれも負けらんねぇじゃねぇか、なぁ?
「早く下ろせ」
「悪そうな顔・・・!」
『ロビンを前に全員集合のシーンのナミに、思わず見とれる剣豪』
あのシーンの時間の隙間が見つからない!!(笑)
とりあえずムリヤリ。
これってゾロ、見とれてるんかな。
どうかな。
30日にリクくれたしおサン、短いけどコレでご勘弁を・・・!
2006/11/03 UP
生誕'06/NOVEL/海賊TOP
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||