感。











 「あれ?ロビンちゃん、眠れないのかい?」






日付も変わった深夜、キッチンでレシピをまとめていたサンジは、
扉から入ってきた人影に気付く。






 「えぇ、読み終わりたい本があったんだけど、終わっても目が冴えちゃって。

  そうしたらまだキッチンが明るいものだから・・・」



ロビンは入り口で立ち止まる。





 「貴方はまだ寝ないの?」

 「ロビンちゃんが寝るなら寝るよ」

 「私はまだ起きてるわ」

 「ならおれも」



サンジは微笑んで椅子から立ち、ロビンのために椅子を引く。





 「何か飲むかい?」

 「コーヒーを」

 「了解」

恭しく礼をして、キッチンへと回る。

















 淹れたてのコーヒーを飲みながら、しばらく静かな時間が流れる。








 「・・・・」

 「・・・・」










 「「この間は・・・・・・・」」







2人の声がハモる。
お互い一瞬目を合わせて言葉に詰まる。






 「あら、ごめんなさい」

 「いやこちらこそ、ロビンちゃんからどうぞ」


 「多分同じ話でしょうけど」

 「そうだね」



微笑みあって、ロビンが言葉を続ける。








 「この間はありがとう」

 「不愉快じゃなかった?」

 「本当の事を言うと、少しは」

 「うわーー!!やっぱり!ごめんよ!!!」



おたおたと慌てふためくサンジの様子に、
ロビンはついつい頬が緩む。



 「それ以上に嬉しかったわ」

 「・・・・本当に?」

 「えぇ」

 「それなら少しは気がラクに」













 「貴方も報われない恋をしてるものね」

 「・・・そうかな」

 「違うの?」






 「・・・ナミさんのことは大好きさ

  彼女の存在は、絶対だ」

 「私も彼女は大好きよ」

 「ナミさんを嫌うやつなんかいないよ」

 「ふふ、そうね」


また目を合わせて、笑いあう。













 「・・・でも、恋、じゃないんだ」

 「そうなの?」

 「前は・・そうだったかもしれない。でも今は」

 「剣士さんがいるから?」

 「・・・それもある、けど」



ゾロの話題を出すと、サンジは少し気まずそうにロビンを見る。









 「どっちにしろ、ナミさんとはそういう関係にはならなかったと思うよ」

 「・・・・」

 「恋愛とか、そういう次元じゃないんだろうね」









サンジは、おそらく大半の女が見惚れるであろう笑顔で、言った。



 「おれたちみんな、彼女が大切なんだよ」













 「・・・本当に素敵な船ね、ここは」

 「もちろん貴女も含めてね」









 「・・・おかわりは?」

 「いただける?貴方のコーヒー、本当に美味しい」

 「お褒めに預かり光栄です」

サンジは立ち上がり、再び優雅に給仕する。












 「ロビンちゃんの事も、すごく大事だよ」

 「ふふ、ありがとう」




2杯目のコーヒーを飲みながら、ロビンは余裕の笑顔で返事をする。





 「本気だよ?」

 「ええ」



 「強くて美しくて、いつも冷静なお姉さま」

 「ありがとう」



 「だけど守ってあげたくなる」

 「・・・・・」



 「おれは君を守りたい」

 「・・・・仲間として?」





サンジは真面目な顔をしていたが、ふっと息を吐いて微笑む。



 「・・どうかな、正直よく分からない」

 「あら」




 「何だろうね、この感情は」

 「貴方自身が分からないなら私も分からないわ」

 「ははっ、そりゃそうだ」








 「いずれ分かるかもしれないわ」

 「そうだね」






いずれ。









ふふ・・・・サンロビへの序章・・・・??(笑)。
いつもの如く尻切れですが。
ところでコーヒーなんて飲んだら余計眠れないよロビンちゃん!

当サイトではゾロナミは不動なので、そうなると他の人たちが寂しいな、と。
サンジ→ナミ、ロビン→ゾロ、のままじゃちょっと不憫(笑)なので。。。。
でもこのままサンロビへと進めていくかは謎。
全ては私の気分次第〜〜・・・・。
どっちにしろ、サンジ→ナミ・ロビン→ゾロありき、で行きたいと思ったり何だり。
とりあえずロビ誕なんだからロビンちゃんを幸せにしないと・・・・。うーむ。
原作がアレなんでどうにもこうにも。

サンロビとナイロビは似てる。
関係ないけど。
ところでサンニコとサンロビ、どっち?やっぱり『ロビ』?

2005/02/08

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