羨。





 「ねぇゾロ、オシャレなレストラン予約してワインと花束プレゼントして」

 「・・・何だそりゃ」





甲板で昼寝しようとしていたゾロの横にしゃがみこんで、ナミは必死な顔でそう言った。






 「いいから」

 「訳分かんねぇ」



ゾロは興味が無い、と言わんばかりに大きな欠伸をして目を閉じる。
ナミはそれを見て頬を膨らませた。
それからポツリと呟く。



 「サンジくんはしてくれるのに」

 「・・・・・・あぁ?」

 「サンジくんはロビンにそういうことを普通にしてくれるのよ」

 「・・・ふーん、だから?」

 「ゾロもして!!」



目を開けたゾロに、ナミは嬉しそうにしがみついて叫んだ。
上目遣いで見てくるナミの頭をぺちっと軽く叩いて、ゾロは小さく溜息をつく。



 「お前なぁ、コックとおれじゃ全然違うだろうが。おれがンな事したって気持ち悪ぃだけだろ?」

 「・・・でも何か悔しいんだもん! 羨ましいんですっ!!」

 「他のヤツらの事なんかどうでもいいだろ・・・」

 「だって、ロビンってば惚気るのよ」

 「・・・惚気る?」



思わず、ゾロは片眉を上げてナミを見た。
ナミはコクコクと頷きながら、思い出したのか悔しそうに顔を歪める。



 「女部屋でね、2人で話してたらそればっかり」

 「意外だな・・・聞き手に回るタイプだと思ったが」

 「大体はそうなんだけど、でも話し出したら止まらないのよね。
  サンジくんがあんな事とかこんな事とかしてくれたーーって」

 「・・・ふーん・・・」




サンジのいつものあの態度を、年上のロビンが上手くかわしているのだと思っていたが・・・
なかなか、意外と釣りあっているようだ。
ゾロはそう思って、それからナミをじっと見る。




 「そりゃまた赤裸々な話だな・・・女2人で何の話してんだか・・・」

 「は、話って言っても変な話じゃないわよ!? とにかく惚気てばっかりで、悔しいんだもん」

 「お前は惚気ねぇのかよ」

 「惚気られるような事をアンタがしてくれたら、夜が明けるまで惚気てやるわよ!!」



再びナミは頬を膨らませてゾロを睨む。
片手でナミの頬を挟んでそれを潰して、ゾロは意地悪く笑った。



 「まぁ、やってやらねぇこともねぇぜ?」

 「・・・ほんと!?」



頬をさすりながら、ナミはぱあっと顔を赤くする。



 「てめぇがあの女と同じことしてくれたらな」

 「・・・ロビンと同じこと・・・って何よ?」

 「色々だ、色々」





ゾロはニヤリと笑って、戸惑っているナミに顔を寄せていく。
ナミは思わず頬を染めて離れる。





 「あ、あんたこそ、サンジくんとどんな話してんの!?」

 「うるせぇ、さぁ女部屋行くか」

 「エロゾローー!! 何やらす気よーー!!」





午後の太陽の陽射しがメリー号に降り注ぐ中、、ナミの抵抗は空しく響くのみだった。




2006/08/11 UP

『サンロビのラブラブを羨ましがって同じ事をゾロに要求するナミ』
6/20にリクくれた方、何か違う気がするけどコレで許して!

サンジとゾロは仲良く猥談です(笑)。
そして剣豪は昼間だろうが夜中だろうが、いつでも魔獣です(ニヤリ)。

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