想。



 「サンジくん、何か冷たいもの頂戴」
 「はいただいま!」



 おやつの準備をしていたサンジのところに、ナミが本を持ってやってきた。


 「今日も読書日和ですね」
 「うん。当分はいい天気が続くわよ」

 「カフェ・オレでは?」
 「あ、それがいいな。何か甘いの飲みたい」
 「了解」



サンジが準備するのをナミは椅子に座って見守る。
ナミが自分を見てる、と思うとついつい顔が緩んでしまうサンジ。




 「そういえばサンジくん」
 「はい」
 「こないだ変なこと言ってたわよね」
 「変なこと?」









 「ゾロにキスするって」












サンジの手が止まる。










 「・・・・・・・・・・・・起きてたんですか!?」



 「だってうるさかったんだもん」
 「・・・・・・・・・・・い・・・・いつから・・・?」

サンジは青ざめて、恐る恐るナミに問う。

 「だから、ゾロにキスするぞーーってあたりから」

 「・・・・・・・・」



自分がナミにキスしようとしてたのはバレてないらしい。
とりあえずそれには安堵する。






 「ホモかと思っちゃった」
 「ナミさーーーーん!!(泣)」
 「冗談よ」

ナミはクスクスと笑いながら、サンジの百面相を眺める。



 「あれはアイツに腹が立ったんで仕返しに、と・・・」
 「分かってるってば。まぁサンジくんがホモでも私は気にしないわよ?」
 「違いますって!!!!!!!」

さすがにナミにホモだとは思われたくない。
そこは必死に否定しなくては。




 「嫉妬?」






ナミが小悪魔な笑顔で言う。






くーっ、かわいい!などと思いつつ、サンジは仕事を再開する。


 「もちろん、何故貴女のような人があんなクソマリモとー!!て思いますよ」

 「私とゾロが別れればいいと思う?」




一瞬サンジの手が止まるが、不自然にならないようにサンジは手を動かす。






 「貴女が幸せなら、それで」



サンジは優しくナミに微笑む。


ナミは何も言わない。





 「はい、用意できましたよ。チェア出すの、手伝いましょうか?」


トレーに載せたグラスをナミに差し出す。
ナミは立ち上がり、サンジの傍まで来た。
そして。











サンジの頬に、そっと触れるようなキスをした。











 「ありがとう、サンジくん」







    サンジくんの求めるキスではないけれど










しばらくサンジは固まっていたが、
ゆっくりと微笑んでナミに言う。






 「ナミさん、幸せですか?」








 「もちろん」


    みんながいるから











そう言ってナミは、トレーを持ってキッチンから出て行った。















ナミさん、あなたはずるくて、

わがままで、

無神経だ。


でも美しくて、

温かくて、

とても優しい。


その全てが愛しいんです。






あなたの恋人としてあなたを守ることはできないけれど

あなたの仲間として

あなたを守るよ。

いつでも、どんなときでも、何があっても。







だから


あなたを想うことは


許してくださいね



頬。の続き。
襲。よりは・・・前?後?どっちでもいいや(笑)。
愛されてると分かってるうえで翻弄するナミさん。
小悪魔・・・っ(笑)。
相変わらずサンジくんが報われない。
ナミさんに無限の、無償の愛を注いでくれるサンジくんが大好きだー。
つまりmarikoの話の中で
サンジくんが誰かとくっつくことは無い、と言うことですか?
あいたたたた(笑)。
頑張れサンジ。
いつかどうにかしよう。うん。

2005/01/28

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