深。








 いつかまた逢いましょう その日までサヨナラ恋心よ・・・・・・







あなたはウソをつくことができないから。
それは私もよく分かってる。

もうやめて、と言っても、
あなたはあなたの生き方を変えはしない。

傍に居て、と言っても、
あなたは自分の目指す方へと行ってしまう。

死なないで、と言っても、
あなたはきっと私を置いて先に死ぬんだろう。





傍に居られるだけで幸せだった頃が、確かにあった。
あなたのことを知っていくたびに、私の中であなたの居場所が増えていく。
それが嬉しかった。
あなたを想って自分が変わる。
それが心地良かった。


でも、まっすぐに前を見て生きていくあなたの隣で、
ふと自分の居場所を見失う。
自分の立っている足元が見えなくなる。
あなたはそれに気付いてくれた?
暗闇に一人残されてあなたの姿を見失ってしまった私に、あなたは気付いてくれた?

あなたのことを知るほどに、私の知らない『あなた』に気付かされて、
そうしてあなたはどんどん私から遠い存在になっていく。


伝えたいことはたくさんあったのに、
口にした瞬間にそれは闇の底へと沈んでいく。

あなたを縛るつもりなど、カケラもないのに。
あなたの生き方を否定するつもりなど、カケラもないのに。
それでも勝手に飛び出していく醜い言葉は、あなたを傷つけ私自身も傷つけてしまう。









あなたの前では可愛い女でいたかった。
あなたを信じて共に歩ける女でいたかった。
でも自分がそうなれないことに気付いてしまったから、私はあなたから離れることに決めたの。



笑顔で別れを告げる私の哀しみも、あなたを失うこの痛みも、
あなたには届かなくていい。
きっとこれは、私の中だけに残るべきものだから。

胸を貫くこの痛みは、あなたを忘れたくないという私の願望。
物言わぬ貝のように、あなたへのその想いだけを胸に抱いて眠っていたい。
それなら誰も傷つけずに、ただあなただけを思い出していられるのに。







あなたの隣に居るには幼すぎた私の感情。
でもそれは確かに、甘く切ない恋心。
きっといつか、笑ってあなたに逢える日が来るのでしょう。
幼い恋を、笑って話せる日が来るのでしょう。

懐かしいね、と2人で言えるその日まで。




あなたの隣で過ごしたあの日々で、私は永遠の存在を感じていた。
それが単なる甘い夢だったとしても、あの頃の私はそれを信じていた。
胸を焦がすようなあなたへの恋心とともに、私は確かに生を感じていた。

それは本当に、幸せなことだったのよ。



だから、きっといつかまた、逢いましょう。




2006/07/03 UP

『ポルノグラフィティ【サウダージ】』
6/1にリクくれた友子さん、これってゾロナミになってますかね?
「ゾロ」も「ナミ」も一言も・・・・・(-_-;)
何か短いし!
あとはみなさんの想像力に頼ります(コラー!!)

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