勉。







 『もしもし』

 『自己採点終わったーー』

 『おぉ、どうだった』

 『ま、こんなもんかなって感じ』

 『そりゃよかった。おつかれさん』

 『今から行ってもいい?』

 『あ? あぁいいぞ。迎えに行くか?』

 『大丈夫、一人で行く』




















 「ゾーーーーーローーーーーーー!!!!!!!」

 「うぉっっっ!!」



ドアを開けた途端、ナミはゾロに飛びついた。

ゾロはその勢いを受けとめ、さすがに倒れることはなくしっかりとナミの体を支える。




 「何だいきなり」

 「補給中」

 「あ?」



ナミはゾロの胸に顔を埋めたまま、その一言だけを発して大人しくなる。



 「補給?」

 「ゾロ補給」

 「何だそりゃ」

 「だって久しぶりなんだもーーん」

 「つっても2週間だろ」

 「2週間よ! 14日よ!! 336時間よ!! 20160分よ!!! 12・・・」

 「いやもういいから」



何故か力を込めて数字を並べるナミを、ゾロは苦笑しつつなだめる。






 「あーーーやっと終わった・・・・」

 「おい、まだセンターだぞ」

 「分かってるわよーーでも今はとりあえずこの達成感を味わいたいの・・・」

 「とりあえず入れ」



いまだ玄関先でひっついているナミの頭をゾロはポンポンと叩く。



 「動きたくないーーー」

 「は?」

 「何もしたくないーーーー」

 「おい・・・・・」

 「んーーーーーーー」




完全に動く気ゼロのナミの様子に、ゾロは小さく溜息をつく。
ナミを自分の体から引き剥がして、少し体をかがめて片手を膝の裏あたりに持っていく。
察したナミは、両腕をゾロの首にまわす。

そのままひょいと抱えあげ、ゾロは部屋の中に戻った。




ベッドの上にゆっくりと下ろすと、ナミは両足を上にあげてバタバタと振る。



 「靴、履いたまんまーーー」

 「暴れんな」



ベッドに寝転ぶナミの足元に腰を下ろし、ゾロはナミの足を持ち上げる。
左の靴を脱がし、玄関の方に放り投げた。



 「あ、ちょっと!」

 「別に傷つきゃしねぇよ」

 「人のモノは丁重に扱いなさい!」

 「じゃてめぇで脱げ」

 「やだ」

 「じゃ文句言うな」



そう言って右の靴も放り投げる。




 「傷ついてたら弁償ね」

 「だからつかねぇって。上手く着地させたから」

 「そんなコントロール当てになんないわ」

 「うるせぇなぁ・・・文句言いに来たのかお前」

 「うぅん、ゾロ補給」





ナミはにっこりと笑って、寝転んだままゾロに両手を広げる。






 「補給ねぇ・・・・」






ゾロはそう呟いて、ゆっくりとナミに覆いかぶさった。



ナミは満足気に笑って、ゾロの首にしがみつく。




こめかみあたりにキスをしてモゾモゾと動こうとしたゾロは、そこでピタリと止まる。









 「・・・・・・・・・・・・おい」

 「・・・・・・・」

 「・・・・・てめぇコラ」

 「・・・・・・・」








ナミの腕をほどいて体を起こす。



自分の下にいる女は、幸せそうな顔でスヤスヤと寝息を立てていた。





 「・・・・・・・・こんなベタなオチ、ありか」








はーーーっと長い溜息をついて、ゾロはベッドから下りて床に直接座り込む。


ベッドに片肘を立てて、ナミの顔を覗き込む。




疲れているようだが、試験を終えた安心感と満足感が見てとれる。





もう片方の手で、髪を梳きながらその頭を撫でる。






 「頑張ったな、ナミ」






夢の中でも声が聞こえたのか、ナミはふわっと笑った。





 「でも本番はこれからだぞーー」




耳元でボソリと言ってみると、何となくナミの眉間に皺が寄った。

それを見てゾロはくっくっと笑い、またナミの髪を撫でる。








 「ま、とりあえず・・・今は思う存分寝ろ」






その額にもう一度キスをして、ゾロもベッドにもたれて一緒に目を閉じた。




拍手の学生ゾロナミです。

センターの時期なんですねぇ・・・。
もう何年前だろう。
マークシート大好きな私は、センターは逆に楽しみでした。
でもあんまり大学受験を真面目にしてませんでした。
だから国立落ちたんだよチクショウ(笑)。
センター利用の滑り止め私立でも楽しい4年間を過ごせましたよ。あっはっは。
とりあえず受験生の皆様、頑張ってね!!
どんな人生でもそれなりに楽しいけど、できれば一番望んだ道がいいもんね!

受験生・友子さんのために書いてみた。
何故ならキリリク消化がまだだから!!(じゃあ先にソレ書けよ)
し、しばしお待ちをーー!!!!
他、全国の受験生の方へ捧げます。
つーか受験生見てるんかなココ(笑)。
昔受験生だった方へも捧げます。
ラストが尻切れだけどね!!いつものことだし!(爆)

2006/01/20

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