愛。





 『真っ赤なお鼻のトナカイさんは・・・・・』








 「なぁナミ、そのトナカイの鼻って、本当に赤いのか?」

 「んー?そうよ」



ナミとチョッパーは、テーブルに向かい合って座り、
2人仲良くお茶をしていた。



 「おれと似てるな!」

 「そうねー」




チョッパーはナミの歌を聴いて、楽しそうに笑っていた。
だがふと何かに気付いたように、俯く。





 「・・・どうしたの、チョッパー?」

 「・・・そいつの鼻って、そんなに明るかったのかな」

 「ん?まぁ、夜道をピカピカ照らしてくれるんだもんね」

 「そうか・・・・」



何故かしょんぼりとするチョッパーを、ナミは覗き込む。



 「どうしたのよ」

 「やっぱり似てないかな、と思って」

 「どうして?」

 「だって、おれも青っ鼻だけど、光らないし・・・・。
  そいつみたいに役には立てないなーと思って・・・」




へへっと哀しそうに笑うチョッパーを見ていたナミは、
にっこりと微笑んだ。





 「チョッパー、本当にこの子の鼻で、夜道が明るくなったと思うの?」

 「・・・違うのか?」



チョッパーはきょとんと小首をかしげる。



 「赤いとはいえ鼻なんだから、そんな光ってるわけないじゃない」

 「・・・そ、そうか、・・・なんだ・・・・」



ある意味子供の夢を壊すようなナミの発言だったが、
チョッパーはなるほど、と頷いているだけだった。




 「サンタのおじいさんが言ってるのはね、鼻じゃないの」

 「鼻じゃない・・?」

 「暗い夜道で、サンタさんといつも一緒にいてくれる・・・
  そのトナカイの存在自体が、サンタさんにとっての明かりだったのよ」

 「・・・・・・・・」



チョッパーは目を丸くして、優しく微笑むナミを見つめていた。





 「この子とチョッパー、似てるわよね」

 「・・・・・本当に?」

 「えぇ」

 「だってチョッパーは、お医者様で、動物の言葉も喋れて、凄いじゃない?
  それに・・・いつも私たちを明るくしてくれる」



ナミは手を伸ばして、チョッパーの頭を柔らかく撫でた。



 「私たちの道を照らしてくれてる」

 「・・・・おれ、役に立ってる?」

 「うん、すごく」

 「・・・・へへ!別に嬉しくないぞコノヤローっ!」

 「はいはい」



チョッパーは頭を撫でられてくすぐったそうに笑いながら、踊り出した。

ナミはそれを見てクスクスと笑う。







純粋なその瞳が、笑っていてくれれば、
そうすれば私たちも笑っていられる。


あなたの存在が、私たちを優しくしてくれる。

あなたの行動が、私たちを癒してくれる。


あなたの全てが、神様からの贈り物。




私たちと出会ってくれて、ありがとう。


大好きよ、チョッパー。




こんなんだけどチョパ誕です。
大好きだチョッパー。
でもSSは1本だ(笑)。

よくあるネタです。
あぁどっかとカブってそうで・・・見逃して?(笑)・

2005/12/23

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