女。











 「お前らって女の経験、どんくらいあんだ?」








コックであるサンジが一日の仕事を終え男部屋に下りた時、
他のクルーはまだ起きていた。

ルフィとウソップ、そしてチョッパーは床に座りこんだり寝そべったりして、トランプで遊んでいた。
ゾロはそれには加わらずハンモックに横になって、ナミから借りたのか、小説らしきものを読んでいる。





マストの階段を下りてきたサンジは、
ルフィらをまたぎながらソファにどかっと座り込み、煙草に火をつけた。



そして唐突に、先程の発言をしたのだ。








 「は?」

 「何言い出すんだお前」



ルフィとウソップが怪訝な顔でサンジを見る。
チョッパーはきょとんとした顔でいる。
ゾロは眉間に皺を寄せ、チラリとサンジに目をやっただけで何も言わず、
また小説に目を落とした。



 「いやーだって、たまには男部屋でこういう話もアリだろ」

 「エロコックだな」

 「あぁ?健全な会話だろおれらの年じゃ」



ボソリと呟いたゾロの言葉をサンジはあっさりとかわす。





 「で、ウソップはどうなんだ?」

 「お、おれはまだそんなのは早い!まだ17だ!」



床に座るウソップに、ソファに座ったまま覆いかぶさるように迫ったサンジの質問に、
ウソップはあたふたと顔を赤くして答えた。



 「何だよ、古風だな。ルフィは?」

 「おれもまだだなー、村に同い年の女いなかったんだ。
  みんなマキノくらいか赤ん坊でさー」



床にうつぶせになって肘を立て、手の中のトランプを睨んでいたルフィは、
足を膝からブラブラとさせつつ、ウソップと違い平然と答えた。



 「誰だよマキノって。まぁいいや、チョッパーは?」

 「お、おれ、おれは、まだ雌には会ってないから・・・」

 「メス・・・そうか、そうだよな・・・」



モジモジと答えたチョッパーをしみじみと見ながら、サンジは呟いた。



 「ま、お前ら3人は大方の予想通りだ。今日の大本命は!!コイツだぁ!!
  ロロノア・ゾローーーー!!!!!」

 「「「わーーーーー!!!」」」



サンジが立ち上がりビシっ!とゾロに向かって指を突きつけると、
ルフィらは何故か拍手をしてそれを盛り上げる。




 「勝手に盛り上がるなお前ら」



溜息をつきつつ、逃れられないことを悟ったゾロは、仕方なく本を閉じた。







 「で?どうなんだ?お前は結構アレだろ?」



サンジは再びソファに腰を下ろし、
ゾロを見上げながらニヤニヤと笑う。



 「そういうお前はどうなんだ?」



ハンモックに揺られながら、ゾロは体を起こさず寝転んだままサンジを見下ろす。



 「おれ?おれはもう、すごいぜ?百戦錬磨?」

 「何で疑問系」



ゾロのツッコミも無視して、サンジは昔を思い出すかのように、
宙を見上げてうっとりとし始めた。





 「手当たり次第、ていう真っ盛りな頃もあったなぁ・・・」

 「すげーなサンジ!!」

 「10代後半は、一夜限りの恋みたいなのに燃えたな・・あぁみんな元気かなぁ・・カリンちゃんに小雪ちゃんに・・・」

 「鼻膨らんでるぞ」

 「うっせぇ!で、どうなんだよ?ちゃんと隠さず言えよ?こいつらも言ったんだからな」

 「・・・別に、普通だ」



サンジだけでなく、ルフィらもトランプを放り出し好奇心丸出しの目でゾロを見上げてくる。

うんざりしつつ、とりあえずゾロは返事をした。




 「普通って何だよ。お前海賊狩りしながら旅してたんだろ?
  じゃあ行く先々で女作ってたりしたろ?」

 「・・・・・声かけてくるヤツには、付き合ったな」

 「・・・・まさか毎晩とか?」

 「・・・・・毎晩」

 「・・・お前、結構遊んでたんだな・・・」



意外なゾロの答えに、皆は何故か感心したようにゾロを見つめる。



 「腹減るし、宿代わりにもなるし・・・・・・・若かったし」

 「・・・まぁ、若いもんな・・・・」

 「あぁ・・・・」



ゾロとサンジは2人して、ウム、と頷きあう。
この点では、2人の意見は一致した。






 「つーかさ、女の方から声かけてくんのか?
  お前が誘うようには見えねぇし・・」



ウソップがふと思いついて、聞いた。



 「あぁ」

 「うっわムカつくコイツ!!!自分はモテますーって宣言か!!!」



ゾロの当然、といったような返事に、
サンジは一人で怒り出すが、ゾロは無視してゴロリと寝返りをうち皆に背を向ける。



 「別に、海賊狩りとヤりました、ってハクが欲しかっただけじゃねぇの」

 「・・・・そんなモンか・・?」

 「そういう女もいたってことだ」



ふーん、と皆が納得し、ゾロはようやく寝れるかと安心しかけたが、
サンジはまたもゾロに話しかける。




 「・・・お前さ、まさか今でも上陸したら声かけられたりしてんの?」

 「・・・・・・あぁ、たまにな」

 「・・・・で、付いてってるのか?」

 「まさか」




ゾロのその声にかぶって、女部屋と繋がる扉がバン!!と激しく叩かれた。







 「「「「「!!!・・・・・・」」」」」



皆がビクっと飛び上がり、沈黙が訪れる。

扉を通して、ドス黒いオーラが感じられた。







 「・・・・・・まさか、ナミさん、聞こえてます・・・?」

 「・・・・・・・聞こえてるわよ全部・・・・」

 「「「「「・・・・・・・・」」」」」



女部屋からは、ナミの小さな、そしてどう聞いても怒りの混じった声が返ってきた。






 「あの、その、下品な話聞かせてゴメンナサイ・・・」



一応発端は自分なので、サンジは代表でナミにビクビクと謝る。



 「夜中に大声でそんな会話して、ふざけんじゃないわよ!
  何が海賊狩りとヤりましたー、よ!バカ!!」

 「「「「「・・・・・・・・・」」」」」





再び男部屋に沈黙が訪れ、皆が揃ってゾロを見上げる。

ゾロは体を起こして、本日2度目の溜息をついた。



 「ゾロ、ゾロ、ナミさんがご立腹だ」

 「あの声聞きゃ分かる・・・」

 「しかもどうやら、お前にピンポイントでご立腹だ」

 「そのようだな」



お前のせいだろ、と思いつつ、ゾロはハンモックから下りた。



 「おい、どこ行く気だ!」

 「女部屋」



そう言ってゾロは、サンジを押しのけて、ソファに上がり
非常扉に手をかける。



 「ナミさんに夜這いとはいい度胸だ!!」

 「うっせぇな、離せ。いつものことだろ」

 「きーー!!ムカつく!!」



叫ぶサンジと、それを宥めるクルーたちを残して、
ゾロは女部屋へともぐりこんだ。
















 「ナミ」

 「・・・・・どうもコンバンハ、女たらしの海賊狩りサン」



ゾロが扉を抜けてベッドに下りると、
ナミは膝を抱え丸くなってシーツの上に座っていた。
ぷうと頬を膨らませ、ゾロを睨む。



 「・・・・今は、違う」

 「当たり前よ!今もそうだったら殺すわよ!!」

 「・・・・今は、お前だけだろ」



ピクリと反応したナミを見てゾロはニヤリと笑い、
膝に顔をくっつけて表情を隠すナミの傍に近づく。





 「心配すんな。お前に会っちまったら、他の女なんか目に入んねぇよ」

 「・・・・・」

 「機嫌直ったか?」

 「・・・・・ちょっとだけ」

 「そうか、後一押しか・・・、まぁとりあえず」



そう言ってゾロは、男部屋側の壁をドン!!と殴った。

男部屋で、壁に張り付いていたクルーたちが慌てて飛びのく気配が感じられた。





 「聞かせてやってもいいけどな」

 「変態」




顔を上げたナミは、笑っていた。




結局その夜、ゾロが男部屋に戻ることはなかった。






「女遊びがひどかったのがナミにバレるゾロ。最後はラブラブ」
10/17に拍手でリクくれた方。
こんな感じになりましたが・・・いかがでしょ?

女遊びというか・・・
来るもの拒まず?
若いからそれでヨシ!!

2005/11/07

生誕'05/NOVEL/海賊TOP

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