鎮。
「うるさいのよアンタたちさっきから!!!!!!」
自室から鬼の形相で飛び出してきたナミが叫ぶ。
釣りをしながらいつものように大騒ぎしていたルフィ・ウソップは硬直した。
「な・・・なんだよナミ、そんなにうるさかったか・・・?」
「いつもこんなじゃねぇか」
ウソップとルフィは反論するが、
ナミから発する不機嫌オーラに呑まれて、そのまま「ゴメンナサイ」と呟きつつじりじりと後退していく。
「な・・・なぁゾロ・・・、あいつ何であんなに機嫌悪ぃんだ・・・?たまにあるよな・・・」
「お前何かしたのか?」
うとうとと昼寝中だったゾロに、ウソップとルフィは恐る恐る尋ねた。
「そりゃお前らだろ。・・・・・・・まぁ・・・・・、気にするな。いつものことだ」
「て言われてもなぁ・・・・怖ぇよな正直・・・・」
「何か言った!?」
「何デモアリマセン!!!!!!!」
ナミの地獄耳に恐れをなして、ウソップも静かに釣りをすることにした。
ルフィもうずうずしながら、とりあえずは大人しく釣り糸を垂らした。
「あぁもうイライラする!!!!!!!」
誰に話しかけるでもなく、外に出てきたナミは叫んでいる。
「ナミさんいかがしました!!!!」
聞きつけたコックが、おやつの準備の途中でキッチンから飛び出してきた。
「何でもないわようるさいわね!!!!」
「怒ってるナミさんも素敵だ!!」
「何訳わかんないこと言ってんのよ静かにしてって言ってるでしょ!!!!!!」
いつものサンジの口説き文句に、ここまで冷たい態度を取るのも珍しい。
サンジがショックを受けるんでは、と思って見ていたウソップだったが、
「香りのいい飲み物でもご用意いたします!休んでお待ちくださいvvv」
傷ついた様子もなく、サンジはキッチンへと引き返していく。
「何でナミはあんなに機嫌悪いんだ?」
ルフィがサンジへ声をかける。
「うるせぇクソゴム!!!!ナミさんは今大変なんだよ!!!!」
「大変って、何が」
「そりゃ」
「何無駄口叩いてんのよ!!!持ってくるなら早くして!!!!」
「ハイただいま!!!!」
「・・・・何が大変なんだ?」
ウソップはまたもゾロに聞いてみたが、
ゾロは不機嫌そうにサンジを睨みつけているだけで、答えてはくれなかった。
床に座り込んで壁にもたれ、サンジから受け取った紅茶を飲みながらも、
ナミはいまだ不機嫌オーラ全開だった。
にもかかわらず・・・・・
「なぁナミ、何そんなに怒ってんだ?」
直球な船長は、不機嫌な本人に聞いてしまった。
「「・・・・・・・」」
合掌しつつ見守るゾロとウソップ。
「・・・・・・何ですって?」
「だから何怒ってんだよ」
「あのね・・・・・」
「おう」
「生理中なのよオナカ痛いのイライラするのだからバカみたいな質問しないで!!!!!!!」
耳元で叫ばれて固まっているルフィを、ウソップは何とかナミから避難させた。
「何なのよアンタたち!!!!!これ以上イライラさせないで!!!」
「・・・・耳が痛ぇ」
「自業自得だ、バカ」
「ゾロ!!あれどうにかしろ!!!!!」
不機嫌が頂点に達してしまったらしく、ナミはキャンキャンと怒鳴り散らしている。
「いいじゃねぇか放っとけよ、そのうち収まる」
「おれ達を救うと思ってお願いします〜・・・・」
涙目のウソップに頼まれて、
ゾロは渋々立ち上がってナミの元へ歩み寄った。
「何よ!!万年寝太郎!!!アンタも怒鳴られたいの!?」
もう怒鳴ってるじゃねぇか、と思ったが口には出さない。
そこまでバカではなかった。
座りこむナミを見下ろしながら、その頭を優しく撫でる。
「今回もキツイのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・サイアク」
カップを横に置いて、膝に額をつけてナミは呟く。
「寝とけよ」
「イライラして眠れないの」
ゾロは、若干大人しくなったナミの横に座り込んで引き寄せ、横にして自分の腹の上にナミの頭を無理矢理持ってきた。
「何すんのよ!」
「寝ろ。オレも寝る」
腹巻の上のオレンジの髪を優しく梳きながら、ゾロも目を閉じた。
「・・・・・・・」
「さすがだなゾロ!!あっという間に大人しくなったぞ」
「猛獣使い・・・?」
「鼻!!猛獣とは何だナミさんに向かって!!・・・・くそう・・・マリモのヤツ・・・・」
思いのほか気持ちの良い腹巻の上で、
ナミは眠りに落ちた。
生理痛はしんどいです。
剣豪は鎮痛剤で安定剤で睡眠剤です。
わぁ!万能!(笑)。
催淫剤な話は書けません(爆)。
こんな話どっかで読んだ気がしないでもない。
・・・盗作!?盗作!!??
ゴメンナサイそんな気はなかったんです(先に謝る)(笑)。
2004/11/20
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