過去拍手・其の十二 (2006/04/01〜2006/05/01)
忠犬。
「あんたって動物で言ったら、犬よね」
「誰が犬だコラ」
「お手」
「誰がするか!!」
「ノリ悪いわね、つまらない男」
「・・・・・・」
ツンとすました顔をして、背中を向けたナミはゾロの傍から去る。
ゾロはしばしその背中を睨んだあと、
静かに近づいて、ナミの背後からその耳元でワンと囁いた。
「ひゃ!!」
「・・・・・」
「何、ビックリさせないでよ!」
「お望みどおり、犬になってやろうじゃねぇか」
「や、ちょっと、どこ舐めてんのよ!」
「ワン」
「ワン、じゃない!!」
「犬はこういうモンだ」
「だ、だからっ、ヘンなとこ舐めないでってば・・・っ!!」
「ワン、ワン」
「エロゾローーーーーーっ!!」
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これ、場所が甲板だったら大変です。
多分ウソップあたりが見て見ぬフリしてます。
悪戯。
同級生ゾロナミ。
ある日の放課後。
「最近あったかかったのに、今日は寒いねー」
「風強ぇからな」
「何か飲もうよ。あそこ自販機あるから」
小走りに自販機の前に駆けて行ったナミの後に、ノロノロと続く。
ナミは早くも小銭を投入して、どれにしようか指を彷徨わせていた。
「きゃっ!!」
突風。
「あーービックリした。本当今日の風はすごい・・・」
「・・・・・・・黒か・・・・・」
「え?なに?」
「いや」
「ブラックがいいの?」
「あーー、あぁ」
ナミはブラックコーヒーのボタンに手を伸ばすが、その手が止まった。
「・・・・・・・・見たわね!!!」
「・・・・・・・・・・・そんな短いの履いてるのが悪い」
「だからって見ていいなんて言ってないわ!!」
「見えたんだからしょうがねぇだろ!」
「・・・何よ!私の下着なんか見たくもないって言うの!?」
「そんなこと言ってねぇだろ!」
「じゃあ見たいの!?」
「ぐっ・・・・お前、そういうのを聞くか普通!?」
「慰謝料を請求するわ! コレ奢りなさい!」
コーヒー1本でお前はパンツ見せんのか?
それならいくらでも奢ってやるが。
もちろん口には出せない。
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見えるのはいいけど見るのはダメなのですよ(笑)。
微妙な心理。
え?私だけ?
戦争。
SSにするほどの脳が私に無いために拍手行きになったパラレルネタ。
かなりの適当ぶりです。
シリアス注意。
少年兵ゾロとジャーナリストナミ、もどき。
痛みに顔を歪めることもせず、平然と少年はシャツを脱いだ。
爆風にえぐられた胸の傷は、見ているこちらが吐き気を覚えるほどだった。
たった15の少年に、あってはならない傷だった。
「傷が治ったら、どうするの?」
「・・・・戻るんじゃないの」
「・・・・戦地へ?」
「そこしかない」
「どうして・・・」
私がそう呟いた瞬間、少年の鋭い眼光が私に突き刺さった。
「あんたたち大人が、おれにそれを聞くのか?」
それまでぼんやりとした口調だった少年の突然の変化に、私は戸惑った。
「おれの戻る場所はちゃんとあった。
でも弟たちも、父も母もみんな死んだ。
あの場所を奪ったのは誰だ?
何のためにおれの家族は死んだ?
何故おれは生き残って、何故おれは戦わなきゃいけないんだ?
何のために、誰のために!?」
「あの・・・」
「答えろよ!!」
ベッドから身を乗り出して私に掴みかからん勢いの少年を、
看護の男性が慌てて止めに入った。
「動くと傷が開くぞ! それにこの人が悪いわけじゃないだろ」
「じゃあ誰が悪い!?」
「それは・・・・」
「答えられないなら口を挟むな!!」
少年の問いに何一つ答えられず、
少年の気持ちを何一つ受け止めることができない。
自分の存在があまりにも小さくて、私はただそこに立ち尽くすだけだった。
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何となくイタイ。。。。
こういうネタは不謹慎ですけどね。
やっちゃったー。
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