過去拍手・其の十一 (2006/03/01〜2006/03/31)

髪香。

「お前の髪はイイ匂いがするな」
「そお?」
「同じシャンプーなのに、何でだ」
「ふふ」
「お前のは・・・甘い」
「そう?」
「何か、酔いそうだ」
「・・・酔ってみれば?」
「・・・そうだな」

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髪シリーズ(笑)。
拍手の短さだからこそ書ける甘さです・・・・・。


独占。

兄弟ゾロナミ。ナミはまだ中学生。

「・・・あれ?」
「どうしたの、ナミ?」
「今日って・・・水曜日?」
「そうよ」
「・・・・・・明日の時間割で持ってきちゃった」
「うっそ。カブってんのって1教科くらいじゃないっけ?」
「どうしよ」
「家に戻る暇無いし、他のクラスに借りに行く?」
「んーーーー、あ!そうだ!!」
「? 誰に電話すんの?」
「お兄ちゃん。今日テスト休みで家にいるから・・・あ、もしもし?」


とりあえず1限目の教科書は他のクラスの友人から借りた。
そしてその後の休み時間。
ナミは下駄箱で待っていた。

ナミの通う中学は、ゾロの母校でもある。
教師の目に触れないように、裏口から入ってきたゾロは下駄箱までやってきた。


「お前は、本当ヌケてんな・・・」
「うっかりしてただけよ」
「ほらよ、合ってるか?」
「うん、大丈夫」


渡されたバッグを覗き込んで中身を確認したナミは、
にっこりとゾロに笑顔を向ける。


「じゃあな」
「ごめんね、勉強中に。ありがとう!」
「どうせ寝てたから、別にいい」


バイバイと手を振ってゾロを見送り向きを変えると、
クラスメートの女子数人がこっそりと覗き見していた。


「・・・・・何?」
「ナミ、今の、お兄さん?」
「そうよ?」
「・・・・かっこよくない?」
「・・・・・・・・・・」
「かっこいいよね!?ねーー!?」
「あんなお兄さんいるなんて知らなかった!」
「ねぇねぇ、今度家に見に行ってもいい?」
「名前なんて言うの?」
「どこの高校?」


矢継ぎ早に質問を浴びせかけられて、ナミはヒクリと口元を歪める。


「ナミ?」
「・・・授業始まるよ! 戻ろう!!」
「ちょっとーー!!!ナミーーー!!」


ゾロがかっこいいと噂されるのは気分がイイ。
でも紹介だとか、そんなのはゴメンだ。

ゾロは私のお兄ちゃんなんだから。

私のよ。

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ブラコン全開ナミさんです。
ナミさんは学校に教科書全部置いて帰ったりしないんだよ!(笑)。


将来。

大学1年ゾロ&高校3年ナミ。
受験が終わりました。

「どうだった」
「もちろん、合格よ」
「ほー、おめでとう」
「これで同じ大学ね、ゾロ!」
「お前、部屋はもう決めたのか?」
「うん、何個か選んでる途中」
「・・・この際一緒に住むか? 家賃安くなるしな」
「・・・・・・・ものすごく魅力的だけど、でもやっぱり一人暮らしも経験してみたいのよねー」
「・・・ふーん」
「・・・寂しかった?断られて」
「別にー」
「どうせどっちかに入り浸りになるとは思うけどね」
「まぁな。・・・じゃあ、・・・大学卒業したら、一緒に住むか?」
「・・・・・それはまた・・・随分先の話ね・・・」
「まぁな・・・」
「・・・・・その返事は、もちろんイエスよ」
「よし」
「今現在はね」
「・・・オイ」
「だって分かんないじゃない、4年後なんて」
「・・・・・・」
「・・・でも、一緒に居るよね、4年後も?」
「・・・・当然」
「ふふっ!」

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とうとうナミさんが大学生になりました。
周りの害虫からナミさんを守れ、ゾロ!!(笑)


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