過去拍手・其の十 (2006/02/01〜2006/02/28)

洗髪。

「あんた頭洗うの上手いわね」
「昔よく庭先でやってたからな」
「・・・庭で?」
「犬をな」
「・・・犬扱いしないでってば!!」
「耳の下とか気持ちいいだろ?」
「・・・気持ちいいけど」
「犬だな」
「うっさい!!!」

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ゾロはゴッドハンドです(笑)。
でも髪は触られるの嫌いな人もいますよねぇ・・・。
ナミさんは撫でられると大人しくなる人です。


初孫。

続:プロポーズ。
ベルメール・ノジコ親子の家にて。


「結婚かぁ・・・あんたもそんな年になったんだね」
「うん・・・」
「・・・できたわけじゃ、ないの?」
「まっ、まさか!!」
「これからです」
「あぁ、なるほどね」
「バカゾロ!! ベルメールさんも『なるほど』じゃない!!」
「何よ、別にいいんじゃないそれでも。最近多いでしょ?」
「いいとか悪いとかじゃなくて、まだ妊娠なんてしてませんから!!」
「本当に?」
「え?」
「検査とかしたの?」
「え、だって、妊娠なんてそんな・・・」
「100%妊娠してないって言い切れる?」
「・・・え、と・・・」

「もう、母さんやめなって!!
 ごめんねナミ、最近この人赤ちゃん欲しくてたまんないみたいで」
「だってねー、お隣さんに初孫ができてさーーすっごいカワイイのよ」
「だからってナミに子供を強請るな!!」
「だってナミの子ならあの子よりカワイイはずだし!
 そういうならアンタがさっさと結婚して孫の顔見せてちょうだいよ!」
「こっちにも色々あんのよ!」
「あ、あの、ノジコ・・・ベルメールさん・・・」
「早く見たいーーー」
「もう!! 母さんいい加減にして!!」
「あのーーー・・・」

「・・・とりあえず、結婚の報告はした・・・よな・・・?」
「う、うん・・・」


完全に蚊帳の外になってしまったゾロとナミであった。

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うわぁ、ゾロナミ関係無ぇ・・・(爆)。
ベルメールさんはとにかく赤ちゃんが見たいんです。


最期。

「ねぇ、もし世界が滅びる時がきたら・・・どうする?」
「はぁ・・・?」
「もしも」
「滅びる時って、いつだよ」
「んーー、何年か先。そうなったらゾロはその時どうする? 何してたい?」
「あーー・・・まぁ、とりあえず世界一の剣士にはなってるとして・・・」
「ふふ」
「船の連中もとりあえず生きてて・・・あぁでもどっちにしろ世界滅びんのか」
「まぁね」
「で・・・」
「で?」
「お前が隣に居れば・・・それでいい」
「・・・世界が無くなるのよ?」
「あぁ」
「その前に何かしたいこととか、行きたいトコとかないの?」
「別に、ない」
「・・・・私が居れば、いいの?」
「あぁ」
「・・・・・・へへっ!!」
「何笑ってんだ・・・てかお前も早く寝ろよ・・・おれは眠ぃんだ・・・」
「うん、おやすみ!!」

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結構な甘めだと思いますがどうですか。
バカップルではござらんか。


過去。

兄妹ゾロナミ。
注:ゾロビビです。


「ねぇゾロ、早くいい人見つけて結婚しなさいよ」
「いねぇなー」

嫁に行った妹は、ことあるごとに旦那と喧嘩してこの家に戻ってくる。
サンジの野郎も甲斐性が無ぇな、と思いつつ、
いちいちおれが世話焼いてやるのも面倒なので、
ナミが戻ってきても今では放っている。
第一、ヤキモチやいている間は離婚なんぞもしないだろう。

「でないと私、安心してお嫁に行けないわ」
「お前が気にすることじゃねぇよ。てかもう行ってんだろ」
「行ってるけど、安心できないの」
「ま、そのうちな」
「・・・まだ、ビビのこと忘れられないの?」
「・・・別に、そういうんじゃねぇ。関係無ぇよ」


親無しの貧乏大学生では、ビビの両親が反対するのも無理はなかった。
いわゆるお嬢様だったビビとは、付き合うことすらも認められていなかった。
それでもあいつはおれの傍に居てくれたし、
おれもあいつを守る気でいた。
どうなっても、あいつの傍に居ると。

それでも、所詮は単なる学生だ。
何ができるわけでもない。
結局環境に押しつぶされて、おれたちは別れた。

別れてから数年後に、ビビから手紙が届いた。

(続)

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下に続きます〜。



ビビから届いた封筒には、便箋と写真入りの葉書が一枚。
結婚の報告だった。
葉書は一般向けの結婚報告のもので、便箋の方にはビビの手書きの文字が並んでいた。
昔と変わらぬ小さめの綺麗な字で、結婚を知らせる内容。
式は親族と会社関係のみで、ビビの私的な友人を呼べるようなものでは無かったと、
招待できなかったことを詫びる文章があった。
昔の男に、それもあいつを結局幸せにはできなかった男に、
こうやって律儀に手紙を出すのは、いかにもあいつらしかった。

おれはその手紙で初めて結婚を知ったのだが、ナミは違った。
付き合っていた頃からナミとビビは仲が良く、
別れたあとも、しばらくは2人で連絡を取り合っていた。
最近は不通になっていたようだが、ビビの結婚は友人越しに聞いていたらしい。
気を遣ったのか、ナミがおれにそのことを言ってくることはなかったし、
手紙を見た後もこの話題を出すことはなかった。

写真の中には、
親が決めた婚約者とはいえ、幼馴染だと言っていた男の隣で、
幸せそうに笑っているビビがいた。


あれから何人かの女と付き合ったが、長続きはしなかった。
後にも先にも、あんなに惚れた女はビビだけだ。
世界で一番、惚れた女。
あいつ以上に惚れることのできる女が現れなければ、
おれは結婚はしないだろう。



「関係無いなら何で結婚しないのよ。ゾロ、モテるのに」
「ただ相手がいないだけだ」
「・・・もう、ゾロは理想が高いのよ」
「かもな」

世界で一番おれを理解している妹は、
おれの心中を見透かすように、柔らかく笑った。

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本当はゾロ誕で出すはずだったゾロビビ話。
ゾロビビも好きなんだー。
姫と剣士ーーー。
ちなみにビビの結婚相手はもちろんあの彼です。


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