潜。










なぁロビン。

おれを見ろよ。



ゾロには、ナミがいるだろ。

おれなら

おれならお前にそんな顔させねぇよ。



なぁロビン。

















 「お前、ゾロに言ったのか?」

 「何を?」

 「・・・・・・・」



いつもの笑顔で逃げようとするロビンを、じっと見る。
ロビンは小さく息を吐いて、少し笑った。



 「・・・・言ったわ」

 「何で」

 「・・・・言いたかったからよ。いけない?」

 「いけなくなんかねぇよ。言いたいことは言えばいい」

 「なら何故わざわざ聞くの、ルフィ?」

 「・・・・言って、お前はラクになったか?」

 「・・・・・」








お前の気持ちをゾロに伝えても、

ゾロの気持ちをあいつ自身に気付かせても、

あいつが誰を選ぶかなんて、お前も分かってんだろ?




なら、何で伝えた?
何で気付かせた?













ロビン。

お前を見てると、苦しいんだ。
うまく呼吸ができない。

何でだろうな。


お前がゾロを見る、その顔を見るのが辛い。






何でゾロは気付かないフリをするんだよ。
ロビンはあんなに泣きそうな顔をしてるのに。








ゾロだって、お前に惹かれてる。
お前が言わなくても、あいつ自身もいつかは気付いたはずだ。


でも、あいつはお前を選ばない。












 「私は満足してるわ」

 「・・・・・」

 「伝えたいことを、伝えられた」

 「・・・・・」

 「充分よ」












何が充分だ、馬鹿野郎。
そんな顔で笑ってんのに、何が充分なんだ。










なぁロビン。

こっちを見ろ。


おれを見ろ。




ロビン。

おれも何か泣きそうだ。

何でか分かんねぇけど。






2006/02/18 UP

ルフィがこんな恋してる(笑)のは、ウチでは初めてではなかろうか・・・。

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